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有料のゴミ袋を節約する方法に「誰も損しない」「広まってほしい」

By - grape編集部  公開:  更新:

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私たちが日常生活を送る上で、必ず発生する『ゴミ』。

ゴミ捨てのルールは、自治体ごとに異なりますが、指定のゴミ袋によって手数料を徴収する『ゴミ処理有料化』の動きは年々加速しています。

環境省の調査によると、2021年度には、全国の約8割の市区町村が、収集区分の一部または全部を有料化していました。

ゴミ袋が有料になって変わったこととは…?

grapeライターのゆきンこは、近年ゴミ袋が指定収集袋となった市に住んでいます。

ある日の休憩中、同僚と『ゴミ捨て』について話していました。

同僚:ゆきンこさんの住んでいるところは、ゴミ袋って決められているの?
ゆきンこ:少し前まで透明か半透明なら自由だったけど、最近、指定の袋になった!

同僚

私もそうなんだけど、指定のゴミ袋になると、ゴミの捨て方が変わらない?

ゆきンこ

変わった!袋がもったいないから、なるべくゴミを減らす生活を意識するようになった。特に変わったのは分別の意識かな。今まで紙類は、何も気にせず全部可燃ゴミにしちゃっていたよ…。

雑誌や新聞紙、お菓子やティッシュの箱といった雑がみ、そして紙パックなど、定期的に出る紙のゴミ。

不要になったら、そのままゴミ箱にポイッと捨ててしまう人もいるのではないでしょうか。

古紙はリサイクルができる大切な資源です。可燃ゴミではなく、資源として回収に出すことで、また新たな姿に生まれ変わります。

同僚

それはもったいないね~!紙パックは絶対にリサイクルに出したほうがいい!

中でも、『紙パック』は計画的に育てられた針葉樹が原料となっており、リサイクル素材としても非常に上質な資源です。

しかし、そもそもリサイクルできることを知らなかったり、処理が面倒で可燃ゴミにしてしまったりする人は少なくありません。

紙パックのリサイクル率は低く、2021年度の使用済紙パックの回収率は29.5%だといわれています。

ゆきンこ

最近まで紙パックがリサイクルできるって知らなかったよ…。「かさばるなぁ~」って思いながら、可燃ゴミとして捨てていた!

同僚

もったいないけど、結構知らない人も多いみたいだね。ちなみに、私が住んでいる市のゴミ袋には、こんなメッセージが付いているんだよ!

『紙パックは、捨てずにリサイクル』

このメッセージは、紙パックのリサイクルを促進している団体、全国牛乳容器環境協議会が出しているものです。

地域住民が必ず使用するゴミ袋にメッセージを出すことで、紙パックが資源であることを知らない人や、捨ててしまっていた人が、リサイクルを意識するようになる狙いがあります。

紙パックのリサイクルをうながすことで、ゴミを出す地域住民にとっては有料となる可燃ゴミが減り、自治体にとっては焼却場で処理しなくてはならないゴミが減り、紙パックの生産者や飲料メーカーはリサイクルを推進できる、社会全体にとってプラスになる取り組みといえますね。

紙パックのリサイクルはどのように出すの?

紙パックをリサイクルに出すためには『洗う』『開く』『乾かす』という3つの工程が必要。

飲み終わったあとの水でゆすいだ紙パックは、やわらかく、簡単に手で開くことができるので、乾かす前に開いてしまうことがおすすめです。

紙パックは必ずしもきれいに開く必要はなく、切り口が不ぞろいでも、多少破れていても、問題なく回収され、トイレットペーパーなどに生まれ変わります

ちなみに、上が屋根型ではない、レンガ型や、注ぎ口付きのものでも簡単に手で開くことが可能です。

それぞれの開き方については、分かりやすく動画で紹介されています。『紙パック』マークを目印に、ぜひ手で開いてみてください!

同僚

洗ったり、開いたり、ちょっと手間はかかるけど、そのぶんリサイクルをする意味も大きいよね。

ゆきンこ

本当にそう思う!ゴミ袋への広告は、私の住んでいる市でもやってほしいな…。
あ、そうだ!

ゆきンこ

できた!これから、こんな感じでゴミを出せばいいんじゃない!?

同僚

毎回、手描きするの…?

紙パックのリサイクルには、『洗う』『開く』『乾かす』といった作業が必要なため、面倒に感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、開き方は基本的に自由な上に、特に道具も必要ありません。

紙パックのリサイクルは、私たちが身近で手軽にできる環境への取り組みで、限りある資源を再利用できる上に、可燃ゴミを減らすことにもつながります。

今まで意識していなかった人は、日々の生活の中で、少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。


※ 『環境省 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について』より


[文・構成/grape編集部]

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