宇宙飛行士、野口聡一さんが『チ。』特別展を体験 豪華声優陣からの『素朴な疑問』に?
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今から約138億年前、『ビッグバン』と呼ばれる大爆発によって誕生した、宇宙。
「一度は宇宙に行ってみたい」と、地球の外側に広がる世界に憧れを抱いたことのある人は多いのではないでしょうか。
そんな多くの人の想いを背負って宇宙に飛び立つのが、宇宙飛行士という仕事です。
宇宙飛行士・野口聡一氏が『宇宙』を語る?
2025年3月14日から、東京都江東区にある『日本科学未来館』にて開催される特別展『チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く』。
同日現在、NHK総合で放送中のテレビアニメ『チ。 ―地球の運動について―(以下、『チ。』)』で描かれる壮大な世界を舞台に、地動説の歴史的研究から最新の宇宙研究に至るまで、数々の体験型展示や映像演出などが楽しめます。
同月13日に行われたメディア向け先行内覧会に、豪華声優陣ともに、宇宙飛行士の野口聡一さんが登壇しました。
テレビアニメ『チ。 ―地球の運動について―』(以下、『チ。』)では「宇宙の中心は太陽で、地球はほかの惑星とともに太陽の周りを自転しながら公転している」とする学説の地動説を証明することに、自らの信念と命を懸けた者たちの物語が描かれています。
ひと足先に展示会を楽しんだ野口さん。『チ。』の原作を読んだことを明かした上で、このように感想をつづりました。
作品のよさと科学的な説明も含めて、素晴らしい展示になってると思います。
見どころが多く、1回見たぐらいでは理解できないですよね。私も先ほど2周しましたけど、ようやくなんとなく分かったこともあります。
開催期間は2025年6月1日までなんですけれども、8月までやれば、「小学生の自由研究にピッタリじゃないかな」と思いながら回っていました。宇宙は上下がないので、『6』を逆さにすれば9月1日までの開催ということで(笑)
宇宙飛行士・野口聡一さん
1996年、『宇宙航空研究開発機構(JAXA)』の前身である『宇宙開発事業団(NASDA)』の選抜試験に合格した、野口さん。
2005年に、アメリカのスペースシャトル『ディスカバリー号』で初の宇宙飛行を経験した後、2009年にロシアの『ソユーズ宇宙船』に搭乗し、国際宇宙ステーションで5か月間滞在するなど、宇宙飛行士として数々の功績を残しています。
トーク中、4人の声優陣からの、宇宙に関する素朴な疑問に答えるコーナーも設けられており…。
『チ。』声優陣からの疑問に、野口聡一氏は?
『チ。』でオクジー役を務めた、声優の小西克幸さんは「宇宙には端っこがあるのですか」と質問。
野口さんは「オクジーくんにしてはまともな質問だ」とひと笑いを起こしつつ、こう答えました。
宇宙は光の速さで大きさを定義しているため、遠くに行くということはつまり過去に遡ることになります。
宇宙は『ビッグバン』から始まり、そこから約138億年くらいかけて広がっているわけなので、今の宇宙論だと、遡れる過去が『ビッグバン』までとすると、ちゃんと果てはあるということになります。
また、フベルト役を務めた速水奨さんの「宇宙ゴミは目視できるのでしょうか」という疑問に対し、野口さんは「宇宙ゴミは秒速8kmという速さで飛んでいるため、目視は難しいと思います」と回答。
(左)小西克幸さん(右)速水奨さん
さらに「宇宙で必要がなくなったものを処理する際、大きさや飛ばす方向を見定めた上で、地球の引力を使って大気圏に突入させます。最終的に流れ星になって燃え尽きるんです」と明かします。
速水さんが「じゃあ僕らは、ゴミを流れ星として認識して願い事をしている場合がある…?」とたずねると、野口さんは「そうです。我々が食べたアイスクリームの棒が、幸せになりたい…などといった願いの『証人』になっている可能性もあります」と返し、笑いを誘っていました。
(左)島袋美由利さん(中央)仁見紗綾さん(右)野口聡一さん
最後に野口さんは、「この展示会は学術的な深さを一気に深めて、『チ。』の世界への探究心を満たしてくれる。『チ。』の世界観を存分に体験できると思います」とコメントしています。
特別展『チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く』は、2025年3月14日~6月1日まで開催。
野口さんがいうように、宇宙は上下がないため『6』が逆さになって9月1日までの開催になる…なんて期待も込めながら、開催期間を逃さずに何度も訪れてみてください!
[文・構成/grape編集部]