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世界で初めて『ブラックホールの撮影』に成功! 光すら飲み込む、謎に包まれた天体

By - grape編集部  公開:  更新:

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高密度に圧縮された重力の塊で、星だけでなく光すら飲み込んでしまうといわれるブラックホール

太陽の30倍以上の重さを持つ巨大な恒星が極限まで収縮すると、超新星爆発を起こします。その中心部に、重力の強いブラックホールが生まれるとされています。

イメージされてきたブラックホールの一例

『重力の渦』というイメージで多くの人に知られるブラックホールですが、2019年現在も多くの謎に包まれています。

そんな中、2019年4月10日、国立天文台などの国際チームが世界で初めてブラックホールの撮影に成功したことを明かしました。

謎に包まれた『ブラックホール』が世界で初めて撮影される

1916年に一般相対性理論から存在が予言され、「ほぼすべての銀河の中心にはブラックホールがある」と考えられてきたものの、実際の画像としてその姿を見たことがある人はいませんでした。

光さえ飲み込んでしまうため、撮影が困難だったブラックホール。しかし、国際チームは世界各国にある8つの電波望遠鏡を連携させることで、その姿をとらえたのです。

撮影されたのは地球から5500万光年離れた、おとめ座にある楕円銀河の『M87』。中心部には太陽の65億倍もの質量を持つブラックホールが存在しています。

中心部の『ブラックホール・シャドウ』の周囲は、ブラックホールの強い重力によってガスに含まれた光が曲がり、リングのように見えます。

世界中の電波望遠鏡や研究者が連携したこの発表は、歴史にきざまれることでしょう。

以下の動画では、記者会見の様子を見ることができます。

2015年には、ブラックホールが星を飲み込む光景を再現した動画をNASAが公開し、話題になりました。

きっと、今後もブラックホールを包んでいた『謎のベール』が少しずつはがされ、いつか全貌が明らかになることでしょう。

広い宇宙に詰まった数多くのロマンに、心がときめきますね。


[文・構成/grape編集部]

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火野正平の写真

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出典
ブラックホール撮影、初の成功 国立天文台など国際チーム

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