購入した卵、賞味期限が分からなくなったら? 生産者に聞いた『鮮度を見分けるコツ』
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※写真はイメージ

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卵を購入後、パックから冷蔵庫の卵ポケットに移して、保存する人もいるでしょう。
この時に気を付けたいのは、卵ポケットに入れた後、パックに記載されている賞味期限が分からなくなるという点。
「この卵はまだ食べられるかな…」と不安になったことが、一度くらいはあるかもしれません。
賞味期限が分からなくなった卵の『新しい・古い』を見分ける方法はないのでしょうか。
神奈川県相模原市にある、有限会社昔の味たまご農場(以下、昔の味たまご農場)の田中亮さんに取材しました。
昔の味たまご農場では、料理人などのプロも絶賛する評判の卵を生産しています。
卵の『新しい・古い』を見分ける方法
田中さんによると「卵を水に浸けて、浮くかどうか確かめるという方法がある」とのこと。
昔の味たまご農場で行われた『20~25℃の室温で放置した卵の実験結果』をご覧ください。
まずは購入したばかりの新しい卵から見てみましょう。
画像提供:有限会社昔の味たまご農場
新しい卵は沈んで横向きになります。「この状態なら卵かけご飯で食べてOK」とのこと。
続いて、2週間程度経つと、どうなるのでしょうか。
画像提供:有限会社昔の味たまご農場
2週間ほど経過すると、卵が立ちました。このような状態の場合、どうしたらいいかというと…。
水中で卵が立ったら、生食はやめてください。
ただし、加熱すればまったく問題ありませんので、捨てないでくださいね。むしろ、ゆで卵にするなら、水の中で立つ程度の卵がよいです。
卵白の中の炭酸ガスが抜けているので、食感がよくなり、殻もつるっと剥けます。
最後、1か月以上経つと卵はどうなるのでしょうか。
画像提供:有限会社昔の味たまご農場
1か月も経つと卵は浮きます。「1か月程度なら加熱すれば十分食べられますが、捨てるのが無難。もしかしたら半年など、長期間経っている可能性が否定できないためです」とのこと。
実施後の注意点として、水に浸した卵は保存せずにすぐに使うか、破棄するかしましょう。一度濡らした卵を保存すると、食中毒を引き起こす恐れがあります。
古くなった卵はなぜ水に浮く?
なぜ卵は古くなると、水に浮くのでしょうか。田中さんによると…。
鈍端部という卵の尖っていないほうには、気室と呼ばれる空気の部屋があります。時間の経過とともに、卵の水分が蒸発して気室が大きくなります。
卵の中の空気が増えるので、比重が軽くなり水に浮くのです。
古い卵でゆで卵を作った時、「お尻が凹んでいた」ということがあると思いますが、あれは気室が大きくなったためです。
また、食べ方の目安として、以下のアドバイスをもらいました。
常温保存と冷蔵保存では条件は違いますが、沈んで横になったら生食で大丈夫です。卵かけご飯で食べてOK。
水中で立ったら加熱して食べましょう。浮いてしまったら、もったいないけれど捨てましょう。
卵を購入して賞味期限が分からなくなったら、田中さんのアドバイスを参考に『新しい・古い』を見分けてみてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]