『鮭ハラス』とは?栄養価やハラミとの違い、調理法までご紹介
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『鮭ハラス』は、脂がたっぷりとのった濃厚な味わいから人気のある部位です。
しかし、「脂身が多いらしいけど、食べても大丈夫なのか」「ハラミと言う部位もあるけど、何が違うのか」といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、鮭ハラスに含まれる栄養価やハラミとの違い、調理法について分かりやすくご紹介します。
鮭ハラスに関するよくある疑問への回答も紹介しているため、「鮭ハラスのことを詳しく知りたい!」と言う人は、ぜひ最後までチェックしてください。
『鮭ハラス』とは?
本章では『鮭ハラス』の特徴や含まれる栄養素、ハラミとの違いについてご紹介します。
まずは、鮭ハラスの理解を深めることから始めましょう。
鮭ハラスの特徴
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『鮭ハラス』とは、鮭のお腹の部分にある身のことを指しています。
マグロでいえば『大トロ』にあたる部位とされ、脂がたっぷりとのった濃厚な味わいが特徴的なのだとか。塩焼きや煮物、炊き込みご飯など、さまざまなレシピに活用できますよ。
また、鮭ハラスは1尾から少量しか取れない希少な部位のようで、時期によっては品薄になることもあるそうです。
鮭ハラスの栄養素
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鮭ハラスには豊富な栄養素が含まれているようで、その一例として下記が挙げられます。
EPA(エイコサペンタエン酸)
鮭ハラスは、日々の健康維持はもちろん、生活習慣病の予防やダイエットにも役立つ食材といえるでしょう。
『ハラミ』との違い
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鮭のお腹には、ハラスと似た名前の『ハラミ』と呼ばれる部位があります。
同じ腹部にある身を指すようですが、両者の違いとして挙げられるのは、次のような点です。
ハラスとハラミの違いを理解しておくと、料理や食べ方に合わせて選べるようになるでしょう。
鮭ハラスの調理法【3選】
続いては、鮭ハラスの調理法を3つの方法に分けてご紹介します。
どの方法でも鮭ハラスを加熱することは可能ですが、グリル調理の場合は火災の危険性があるため、使い方を間違えないよう注意してくださいね。
1.フライパン
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鮭ハラスを焼く1つ目の方法は、フライパンを使った調理法です。焼き方の手順は、次の通りとされています。
1.鮭ハラスをバットに並べ、塩をひとつまみ振り、5分ほど置く。
2.ペーパータオルで表面の水気をしっかりと拭き取る。
3.フライパンにクッキングシートを敷き、皮目を下にして並べ、中火で3〜4分焼く。
4.裏返して日本酒をふりかけ、フタをして3分ほど蒸し焼きにする。
塩を振る理由は、余分な水分とともに生臭みを取り除き、旨みを凝縮させるためなのだとか。
また、焼いている途中に脂が出てくるため、キッチンペーパーで軽く吸い取ると、よりさっぱりとした仕上がりになるでしょう。
フタをして蒸し焼きにすることで、中までじっくり火が通り、ふっくら柔らかい食感に仕上がるそうですよ。
2.電子レンジ
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鮭ハラスを調理する2つ目の方法として、電子レンジの使用が挙げられます。
電子レンジで加熱する手順は、次の通りです。
1.鮭ハラスをバットに並べ、塩をひとつまみ振り、5分ほど置く。
2.ペーパータオルで表面の水気をしっかりと拭き取る。
3.食べやすい大きさにカットし、クッキングシートの中央に重ならないように並べる。
4.シートの上下を重ね、両端をねじってキャンディのように包む。
5.500Wで1分30秒ほど加熱する。
加熱後に中心が生っぽい場合は、数秒ずつ追加で温めながら様子を見るとよいでしょう。
また、包みを開く時は熱い蒸気が一気に立ちのぼるため、やけどには注意してくださいね。
3.グリル
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3つ目の方法は、グリルを使った焼き方です。焼き方の手順は、次の通りとされています。
1.鮭ハラスをバットに並べ、塩をひとつまみ振り、5分ほど置く。
2.ペーパータオルで表面の水気をしっかりと拭き取る。
3.グリルに皮目を下にして並べ、中火で約15分焼く。
焼いている途中にひっくり返すことで、皮までパリッと仕上がり、香ばしい食感を楽しめますよ。
なお、グリルで焼く際に、アルミホイルを敷いて後片づけを楽にする方法もあるようですが、鮭ハラスは脂が多いため、溜まった脂に引火する危険があります。
アルミホイルは使用せず、焼き終わった後はグリルをしっかりと掃除しましょう。
「グリルの汚れが気になる」「掃除の手間をできるだけ省きたい」と言う人は、『グリルパン』などグリル調理で使えるフライパンを使うのもおすすめですよ。
鮭ハラスに関するよくある疑問と回答
本章では、鮭ハラスに関するよくある疑問とその回答を3つご紹介します。
鮭ハラスが安いのはなぜ?
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「鮭ハラスは希少部位といわれているのに、なぜ安価な値段で売られていることがあるのか」と疑問に感じる人もいるかもしれません。
鮭ハラスの値段が安くなりやすい理由は、もともと廃棄されることのある部位といわれているためなのだとか。廃棄される理由には、主に下記が挙げられるようです。
廃棄ロスを減らすと同時に、スーパーなどで売れ残りを避けるため、価格が抑えられていると見られます。
鮭ハラスの脂は健康によい?
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鮭ハラスの脂には、DHAやEPAなど多くの栄養素が含まれており、健康維持やダイエットによい脂とされています。
また、カロリーについても、切り身とそこまで大きな違いはなく、比較的低カロリーなのだとか。例えば、日本で一般的な『白鮭』の場合、100gあたりのカロリーは次の通りです。
ハラスは脂身が多いものの、カロリーは控えめで、ダイエット中の人でも量に気をつければ安心して食べられますよ。
ただし、鮭にもいくつかの種類があり、種類によってカロリー数は異なるようです。
カロリー数
サーモン
脂の量が多くなるほどカロリーも高くなる可能性があるため、食べる量や鮭の種類には注意しておきましょう。
鮭ハラスとサーモンハラスの違いは何?
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『鮭』と『サーモン』には、生食できるかどうかと言う違いがあるのだとか。
鮭は主に天然物を指しているとされ、『アニサキス』などの寄生虫が潜んでいる可能性があるため、生食は避け、加熱調理で食べることが一般的とされています。
一方、サーモンは養殖によって寄生虫リスクが管理されているそうで、刺身や寿司など生食が可能な魚として流通しているようです。
ハラスも、鮭ハラスとサーモンハラスに分類されており、もし「ハラスを刺身や海鮮丼にして味わいたい」と言う場合には、サーモンハラスを選ぶとよいでしょう。さらに『生食用』『刺身用』と明記されたものを選べば、より安全に食べられます。
鮭とサーモンの違いは、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
鮭とサーモンの違いとは?見た目や栄養面、保存方法について解説
鮭とサーモンの分かりやすい違いは生食できるかどうかであり、天然か養殖かなどの生育環境でも大きく区別されます。本記事では、サケ科の魚を明確に区別することが難しい理由や、呼び方が多様な理由についても解説します。鮭とサーモンの違いを知りたい方は参考にしてください。
鮭ハラスの特徴や調理法を理解しておいしく食べよう
鮭ハラスは、鮭のお腹にある部位で、脂がたっぷりとのった濃厚な味わいを特徴としているようです。
脂身は多いものの、カロリーは比較的低めで、DHAやEPAなど栄養も豊富に含まれているとされています。そのため、健康維持や生活習慣の予防、ダイエットを目指す人にも取り入れやすい食材といえるでしょう。
調理法にもいくつかの種類があるため、自分に合った方法でおいしい鮭ハラスを楽しんでみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]