【2025年】こぐま座流星群はいつがピーク?時間や方角、観測のコツまで徹底解説!
公開: 更新:

※写真はイメージ

2025年最後の『スーパームーン』がもうすぐ! 特別な満月に何を願う?美しい満月を眺めたい人は、本日、2025年12月5日がチャンスです!

ふたご座流星群がまもなく! 2025年は好条件、ロマンティックな流れ星を見逃さないで毎年安定して多くの流星が見られる『三大流星群』の1つ、ふたご座流星群。2025年12月も、見頃の時期を迎えます。一番多く流れ星を見られる日は…?
grape [グレイプ] issues
クリスマスと年末が近づく頃、空気が澄んで星がきれいに見える季節になります。そんな時期に楽しめるのが、『こぐま座流星群』です。
今年はいつ見頃を迎えるのか、どの方角を見ればよいのか気になる人に向けて、ピークの時期や観測のコツを紹介します。
こぐま座流星群の魅力を一緒に見ていきましょう。
2025年のこぐま座流星群はいつ?ピークは?
※写真はイメージ
2025年のこぐま座流星群は、12月23日の午前1時頃に極大(きょくだい)と呼ばれるピークを迎えると予想されています。
極大時刻がもっとも多くの流星を見られるチャンスだとされていますが、観測に最適な時間帯は、極大時刻の数時間前後も含まれるそうです。
そのため、22日の日没後、空が十分に暗くなった頃から23日の明け方までは、流星群を見やすい時間帯だと言えるでしょう。
なお、こぐま座流星群の活動期間自体は、12月17日頃から26日頃まで続くそうです。
ピーク日を挟んだ前後数日間も、流星を見られるチャンスがありますので、夜空を見上げてみてくださいね。
続いては、こぐま座流星群を観測する際の方角について紹介します。こぐま座流星群の特徴を知りたい人は、先に『こぐま座流星群の特徴とは?』の項をご覧ください。
こぐま座流星群はどの方角を見ればいい?
※写真はイメージ
流星群を見る時に「空のどこを見たらいいのか」と迷う人も多いでしょう。
こぐま座流星群の場合、『放射点』と呼ばれる流星が飛び出してくるように見える中心点が、名前の通り『こぐま座』付近にあります。
こぐま座は、北の空にある『北極星』を含む星座のため、北の空を含めて広く見渡すようにすると、こぐま座流星群を観測しやすくなるそうです。
ただし、流星は放射点を中心に四方八方に流れるとされるため、特定の範囲だけを見つめ続ける必要はないのだとか。この方角は、あくまで見つけやすくする目安程度に考えておきましょう。
北極星を目印にこぐま座を見つけよう
北極星は、空の高い位置でほぼ動かずに光っている明るい星で、夜に方角を知るための目印とされることもあります。
北極星を見つけるには、周辺に存在している星をヒントにするとよいと言われ、その中でも一番簡単なのは『北斗七星(ほくとしちせい)』を最初に探す方法なのだとか。
北斗七星は、その名の通り7つの星が並んでおり、水を汲むための柄杓(ひしゃく)のような形に見えることが特徴です。
※写真はイメージ
この並びを柄杓に見立てた時、口部分にあたる外側の2つの星を結んだ線の長さを1とすると、北極星はその長さを約5倍伸ばしたあたりに見えるそう。
ただし、季節によって星座の見えやすさは変わるとされるため、北斗七星よりもカシオペア座をヒントに見つけるほうがよいと言われる場合もあります。
北極星を見つけられたら、そこから連なっている星たちがこぐま座です。
本記事で紹介したこぐま座の見つけ方の順番を整理すると、以下のような流れになります。
どの方向が北か分からないという人は、スマホでコンパスアプリなどを使ってみるとよいでしょう。
こぐま座流星群を観測する際は、こぐま座の周辺を意識しつつも、できるだけ広く空を眺めるようにしてみてくださいね。
こぐま座流星群を観測するコツやポイントはある?
こぐま座流星群をより観測しやすくするために、覚えておくと役立つポイントをご紹介します。
見やすい場所を選ぶ
※写真はイメージ
流星群の観測は特別な道具を使わなくても誰でも手軽に始められますが、観測場所の環境によって見えやすさは左右されるでしょう。
街中の明るい場所では、流星の光が見えづらくなってしまうため、できるだけ人工の明かりが少ない場所を選ぶことが重要です。
また、視界を遮る建物がない、開けた場所が適しているでしょう。
ただし、観測場所を選ぶ際には、転倒や転落の危険がある場所を避ける、立ち入り禁止の場所や私有地に無許可で入らないなど、見やすさだけではなく安全面やルールも考慮してくださいね。
楽な姿勢で空全体を見渡す
※写真はイメージ
観測の際、空を見上げる姿勢を長時間続けると疲れてしまいます。
レジャーシートや寝袋などを準備し、地面に寝転がって空を見るのがもっとも楽な姿勢です。首が痛くならないように、身体全体で空を見渡せるように工夫してみましょう。
ほかにも、座って観測する場合は、簡易イスやレジャーシートがあると便利です。
『こぐま座流星群はどの方角を見ればいい?』の項でも前述の通り、流星は空のどこに現れるか分かりません。
放射点ばかりを見るのではなく、北も含めて空全体を視野に入れるようにすると、流星を見逃しづらくなるでしょう。
暗さに目を慣らす時間を作る
※写真はイメージ
観測を始めた直後は、目が暗さに慣れていないため、小さな流れ星は見つけにくいそうです。
個人差があると言われていますが、30分程度経つと目が暗闇に慣れてくるのだとか。スマホの画面などの明るい光を見ると、目がリセットされてしまうため、なるべく見ないように注意しましょう。
また、冬の夜は非常に冷え込みます。温かい上着や手袋を身につけるなど、防寒対策を万全にしたうえで、無理のない範囲で観測してくださいね。
こぐま座流星群の特徴とは?
※写真はイメージ
こぐま座流星群は、毎年12月中旬頃に活動する流星群ですが、ほかの大規模な流星群と比べると、流星の数は控えめです。
こぐま座流星群の活動期間や特徴を、以下の表にまとめました。なお、活動期間やピークの時期は年によって数日前後することがあります。
流星の数
流星群は、主に彗星が宇宙空間に残したチリの帯に、公転運動する地球が突入することで発生する現象です。
こぐま座流星群の母天体は『タットル彗星』とされ、このタットル彗星が過去に残したチリが、毎年この時期に地球の大気とぶつかり、流れ星となって見えています。
こぐま座流星群は通常だと1時間の流星数は数個程度ですが、年によっては突発的に流星の数が増える可能性があるのだとか。
過去には流星の数が増える以外に、特に明るい『火球』と呼ばれる流星が観測された年もあったようです。
前述の通り、こぐま座流星群はほかの流星群に比べると流星の数が多くはありません。しかし、数少ない流星だからこそ、見られた時の感動はひとしおでしょう。
ほかの主な流星群も知っておこう!
※写真はイメージ
こぐま座流星群はクリスマス周辺に見られるチャンスがある流星群ですが、年間を通してみると、それぞれのシーズンで活動している流星群はほかにもいくつかあります。
特に、毎年話題になる『ふたご座流星群』『しぶんぎ座流星群』『ペルセウス座流星群』の3大流星群は必見です。
ふたご座流星群は、1年の中でも多くの流星が見られることで人気の流星群。
こぐま座流星群と同じく12月に活動しますが、こぐま座流星群より少し前の12月14日頃にピークを迎えます。
冬の流星群観測を本格的に楽しむなら、このふたご座流星群は外せないでしょう。ふたご座流星群については、以下の記事で詳しく解説しています。
【2025年】ふたご座流星群はいつ、どの方角に見える?ピーク時間や観測のポイントを紹介!
2025年のふたご座流星群がいつ見られるか、方角やピーク時間、観測スポットの選び方などとあわせて、詳しくご紹介します。
次に注目したいのが、年明けすぐの1月4日頃に極大を迎えるしぶんぎ座流星群です。
流星の出現数は多いですが、活動期間がほかの流星群と比べて短いため、観測のチャンスを逃しやすい特徴があります。
こぐま座流星群を楽しんだら、次はしぶんぎ座流星群をチェックしてみてください。
最後の1つは、お盆頃に極大を迎えるペルセウス座流星群です。
歌詞などにも登場することがあるほどメジャーな流星群で、天体に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
活動時期はまだ先ですが、きっと素敵な夏の思い出の1つになるでしょう。
3大流星群以外も含めた主な流星群は、以下をご覧ください。
こぐま座流星群
(ジャコビニ流星群)
オリオン座流星群
しし座流星群
これらの代表的な流星群を知っておくと、季節のイベントの1つとして楽しみが増えるでしょう。
本メディアサイト『grape』では、今話題の天体ショーの情報も随時更新しています。毎年多くの人が心待ちにしている流星群を見逃さないよう、ぜひチェックしてくださいね。
[文・構成/grape編集部]