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【2025年】今年のしし座流星群はいつ見頃?方角や観測を楽しむコツ、次回の大出現予測まで紹介!

By - grape編集部  公開:  更新:

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【2025年】今年のしし座流星群はいつ見頃?方角や観測を楽しむコツ、次回の大出現予測まで紹介!

※写真はイメージ

11月中旬が迫り、いよいよ2025年の『しし座流星群』が見頃を迎える季節になりました。

2025年の極大時刻はいつなのか、流星を見るのに最適な方角はどこなのかなど、事前に知っておきたい情報がたくさんありますよね。

過去には『流星雨』と呼ばれるほどの大出現を見せたこともある『しし座流星群』について、本記事では詳しく紹介していきます。

2025年のしし座流星群はいつが見頃?

2025年のしし座流星群はいつが見頃?

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国立天文台によると、2025年のしし座流星群は、11月18日の午前3時に活動のピークを迎える見込みだと言われています。

流星が最も多く見られる時刻は、11月17日の深夜から18日の未明にかけてが有力と予測されています。夜が明ける前、空が最も暗くなる時間帯が一番の見頃となるでしょう。

流星群の活動自体は11月6日頃から11月30日頃までにかけて続くそうですが、ピーク時期や極大時間を狙って観測するのがおすすめなのだそう。

また、月の明るさや天候の影響で流星の観測のしやすさは変わると言われています。事前に天気予報をチェックして条件のよい夜を選ぶと、流星群の観測をより楽しめるかもしれません。

しし座流星群はどの方角を見ればいい?

しし座流星群はどの方角を見ればいい?

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流星は『放射点』と呼ばれる付近から流れていると考えられており、しし座流星群の放射点は、文字通りしし座の近くにあります。

しし座を探すコツとして、反転した『?』マークのように見える『ししの大鎌』と呼ばれる星の並びがヒントなのだとか。

その反転した『?』マークの底にあたる部分に、『レグルス』という特に明るい星があります。これを見つけられると、しし座流星群の放射点も把握しやすくなるそうです。

夜半を過ぎると、しし座は東の空からのぼってくるとされます。

しし座流星群の観測の最適な時間帯には、方角の目安として東から南東にかけてを意識するとよいそうです。

ただし、流れ星は放射点付近などの特定の方角以外にも、広い範囲で出現します。そのため、一点に集中せず空全体を広く眺めるとよいでしょう。

観測を楽しむためのポイント

観測を楽しむためのポイント

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流星群は誰でも楽しめる天体ショーですが、いくつかのポイントを押さえましょう。

まず、観測場所は、できるだけ街明かりの少ない場所が向いています。目が暗闇に慣れるまでには、30分程度かかると言われているため、視界を慣らすためにじっくり空を眺めましょう。

また、注意点として、観測中はスマートフォンの画面を頻繁に見ないようにする必要があるそうです。強い光に目が慣れると、流星に気づきにくくなる可能性があるのだとか。

スマートフォンなどの電子機器の強い光は、せっかく暗闇に慣れた目をリセットしてしまいます。観賞中に使う際には、画面の明るさを落としてから使うとよいかもしれません。

なお、流星群を撮影したい時は、広角レンズのスマートフォンや三脚があると便利だそう。さらに連写モードを使うと、幻想的な瞬間を写真にも残しやすくなるでしょう。

次に、11月の夜はかなり冷え込むため、防寒対策を万全にすることも重要です。出かける際には厚手のコートを羽織り、マフラーや手袋なども持って行くと、寒さを気にせず観測に集中できるでしょう。

そして、マナーやルールを守り、周囲の人の迷惑にならないようにすることも重要です。私有地や立ち入り禁止区域などに注意しながら、観測を楽しんでくださいね。

そもそも『しし座流星群』とは?どんな特徴がある?

そもそも『しし座流星群』とは?どんな特徴がある?

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しし座流星群は、毎年11月に出現します。流星群とは、彗星が残したチリの帯と地球がぶつかることで起こる現象です。

しし座流星群の場合は、母天体である『テンペル・タットル彗星』から出たチリが、地球の大気に飛び込み、小さな光の筋となって私たちの目に届いているそう。

以下では、しし座流星群の主な特徴を表にまとめました。

活動期間 毎年11月6日~11月30日頃
極大時期 毎年11月18日頃
母天体 テンペル・タットル彗星
流星の特徴 秒速約70kmと非常に速い
流星の数 1時間に数個程度

しし座流星群は速度が速く、ひときわ明るい『火球』という流星がまれに見られることも特徴です。

また、流星が消えた後も、煙のように数秒間ほど光が残る『流星痕(りゅうせいこん)』という現象が見られることもあります。

今月のピーク期間に夜空を眺めてみると、幻想的な『しし座流星群』の様子が観察できるかもしれませんよ。

過去の大出現の記録を紹介!2001年は伝説級?

過去の大出現の記録を紹介!2001年は伝説級?

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しし座流星群は、約33年の周期で大出現の可能性があることで有名な流星群でもあります。

近年でもっとも有名で、伝説級と称されているのが、2001年に観測された大出現です。

この年は、1時間に数千個もの流れ星が雨のように降り注ぐ様子から、『流星雨』と呼ばれるほどだったのだとか。

普段の年のしし座流星群は、1時間に数個ほどが観測される落ち着いた活動ですが、この大出現の記録から、今も多くの人に期待されている流星群なのです。

流星雨と呼ばれるほどの幻想的な光景は、ぜひ見てみたいですよね。続いては、今後の大出現のおおよその時期をご紹介します。

次回の大出現の予測はいつ?

次回の大出現の予測はいつ?

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前述の通り、しし座流星群は母天体である『テンペル・タットル彗星』が地球に近づくタイミングで大出現する可能性があると言われ、約33年の周期が目安になっているのだとか。

明確な予測は難しいようですが、2030年代に大出現を期待する声があります。

2001年の大出現から考えると、次回の大きなチャンスは2033年~2034年頃が有力なのではないかと予想されているようです。

この時期には、再び流星雨と呼ばれるような大出現が観測される可能性があり、世界中の天文ファンが注目しています。

この予測年は変動する可能性もありますので、今後の天文情報の発表に注目していきましょう。

しし座流星群以外の有名な流星群もチェック!

しし座流星群以外の有名な流星群もチェック!

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実は、しし座流星群以外にも、この時期に観測できる流星群があるのだとか。それが『おうし座流星群』です。

おうし座流星群は南群と北群に分かれており、南群は11月20日頃まで、北群は12月10日頃までが活動期間と言われています。

しし座流星群と活動時期が重なっているため、2つの流星群を一緒に見られるかもしれません。

おうし座流星群について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてください。

また、しし座流星群やおうし座流星群のほかにも、今後見頃を迎える流星群は複数あります。

そのため、この2つの流星群の観測チャンスを逃してしまっても、がっかりする必要はないでしょう。

以下では、12月以降に見頃を迎える、そのほかの代表的な流星群をまとめました。

流星群 活動時期 特徴
ふたご座
流星群
12月 三大流星群の1つ。流星の数が非常に多い。観測のしやすさと安定した活動で人気がある。
こぐま座
流星群
12月下旬 出現数はそれほど多くないが、クリスマスシーズンの直前に見られることで知られている。
しぶんぎ座
流星群
1月上旬 三大流星群の1つ。新年早々に流れ星が見られる。条件がよければ、多くの流星が見られる可能性も。
こと座
流星群
4月下旬 流星の出現数はそれほど多くないが、火球(かきゅう)と呼ばれる非常に明るい流星が見られる。
みずがめ座
流星群
5月上旬
7月下旬
以下の2つの群に分かれている。
・5月上旬:みずがめ座η(イータ)流星群
・7月下旬:みずがめ座δ(デルタ)流星群
ペルセウス座流星群 8月中旬 三大流星群の1つ。初心者でも比較的観測しやすいとされる。
りゅう座
流星群
10月上旬 通常は1時間に数個程度だが、約13年周期で大量出現することがある。
オリオン座
流星群
10月上旬~11月上旬 スピードが速い流星が多い。流星痕が見られることがある。

これから見られる流星群の中で特に有名なものは、12月のふたご座流星群、1月のしぶんぎ座流星群です。この2つは、8月のペルセウス座流星群を加えて『三大流星群』と呼ばれています。

本記事ではしし座流星群を中心に紹介しましたが、今回の観測に間に合わなかったり、天候に恵まれなかったりすることもあるでしょう。

そんな時には、ぜひほかの時期の流星群もチェックして、幻想的な天体ショーを楽しんでみてくださいね。

※この記事は、一部国立天文台のウェブサイトを参照しています。


[文・構成/grape編集部]

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