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(本当に)転んでもただでは起きなかった天才  競泳・萩野公介

By - grape編集部  公開:  更新:

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生後6カ月で水泳を始め、小学校時代にはすでに「天才スイマー」の名を欲しいままにしていた萩野公介。

その天才ぶりに世界が驚いたのは、2012年のロンドンオリンピックでした。

400m個人メドレーに出場した高校3年生の荻野選手は、あのマイケル・フェルプスを抑えて3位入賞、日本男子初の銅メダル獲得を果たしたのです。

翌2013年4月の日本選手権では、男子400m個人メドレーと200m個人メドレーでともに日本新記録をマーク、200m自由形・100m背泳ぎ・400m自由形とあわせ、史上初の五冠達成の偉業を成し遂げました。

さらに同年7月の世界選手権でも400m自由形と200m個人メドレーで銀メダルを獲得、萩野選手は名実ともに日本の競泳界を代表するエースとして、世界に名をとどろかせるようになったのです。

しかし2015年7月、萩野選手を思わぬ不運が襲います。フランスでの合宿中に自転車で転倒、右腕を骨折するアクシデントに見舞われたのです。

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折れたのは泳ぎの根幹にかかわる右ひじの橈骨(とうこつ)。全治2ヶ月の重症で、直後に出場を予定していた世界選手権は棄権、水中での練習も当面の間禁じられてしまうことに…。 世間では「萩野選手はもう元通りに泳げないのではないか」と、将来を危ぶむ悲観的な声も聞かれました。

しかし、やはり萩野選手は天才。凡人とは思考回路が違います。

水中練習ができない期間=「これまで手が付けられなかったことに取り組むチャンス」だと捉え、苦手意識を持っていた平泳ぎのレベルアップに取り組むと心に決めたのです。

まず平泳ぎに特化した下半身の強化をスタート。平泳ぎで水を蹴る際の足首の角度に左右差があることが判明すると、ヒップや太ももの筋肉強化と地道なストレッチに根気強く取り組み、見事、角度の左右差を矯正!

それまで苦手だった平泳ぎを克服し、本人が「今なら平泳ぎで日本選手権に出られると思う」というほどの大幅なレベルアップに成功したのです。

そして復帰後の2016年4月、日本選手権に出場するや、200m個人メドレーで自らの日本記録を2年ぶりに更新して優勝、個人メドレー2種目で世界ランキング1位にランクインを果たしました。

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天才・萩野選手は、転んでもただでは起きない「努力の人」でした。

不運を嘆かず、運命から逃げず、そして自分自身との戦いに打ち勝った萩野選手。次はどんな奇跡を、私たちに見せてくれるのでしょうか?まだまだ伸び盛りの22歳。これからの活躍も楽しみです!

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