「同性婚の結婚式」招待状が来たら出席しますか? By - GLASS GEM POPCORN 公開:2016-12-22 更新:2016-12-22 LGBT結婚式 Share Post LINE はてな コメント 性的マイノリティ、LGBTの文字がマスコミに飛び交い、いろいろな場所でLGBTに関する話題を出すことも多くなった。それでも、いざ公の会議で議題に載せると触れてはいけない話題のような張り詰めた空気になる状況は、あまり変わっていない。 一方で「LGBTって何?ゲイ?ない、ない」と自分の生活とは関係ないから考えることを拒否する人もいれば、「もし、近くにそういう人がいたらひくなぁ」と眉間に皺を寄せた方もいる。それも現実である。 大学生たちと就活について話す機会があった。「LGBTの方の働きやすさ」を社内の風通しのよさの基準にしていると答える学生もいた。 ちょうど「同性婚リアル」(ポプラ新書)を読んだ直後だったこともあり、彼らに尋ねてみた。 「もし、友人がゲイもしくはレズビアンであることをカミングアウトしたとして、彼ら彼女たちが同性カップルとして結婚式をあげると言われたら出席する?」 その席にいた人たちみんなが、「う~ん」と唸る中、一人の学生が口を開いた。 「お祝いはしたいけど、自分が同性カップルの結婚式にいるところは見られたくないですね。SNSで写真はすぐに広がるだろうし…」 「サイテー」と周囲からヤジが飛んだが、唸っていた人たちもその部分が引っかかっていたのではないだろうか。「同性婚リアル」の中でも似たような話があった。出席することで自分がゲイやレズビアンと疑われることをよしとしない人もいる。家族と一緒に住んでいる人から、招待状を家族に見られたくないので郵送しないでほしいと言われ、手渡ししたこともあったそうだ。これまた現実なのだ。 地方都市で小学生から高校生までの子供がいる親たちと飲んでいた時のことである。話題になった映画に主演していた俳優がゲイかゲイではないかの話になった。 「別にゲイでも関係あらへんやろ」 「世の中の流れはそうなってきとるでなぁ」 それをきっかけにLGBTについて熱く語り始めたのである。 「戦国時代なんて、女性とSEXすると運気が落ちるって信じていた武将もいるらしいぞ。男のほうが気持ちいい場所知っているからなぁ。蘭丸とか床上手だったんやろか?」 下ネタまじりで言う人もいれば、 「日本には、欧米(=キリスト教)的な考え方が入ってくるまでLGBTに対する概念は鷹揚だったんだよ。それが、あれよあれよと生活習慣が変わり、思考まで欧米化された結果だと思う」 学者ばりに語る人もいる。 僕は大学生にした同性カップルの結婚式に出席するか否かの質問を彼らにぶつけた。 「友達のやろ?行くに決まっとるやんか」 その中にいた二人は即答だった。これも現実である。 世の中は思っている程、伝わっていないことは多いが、落胆するほど浸透していないこともなく、考えていないようで考えている人たちも存在するのである。 [文/イシコ] GLASS GEM POPCORN 社会の様々な多様性について考察し表現するLGBTメディア「glassgempopcorn.com(グラスジェムポップコーンドットコム、以下「GGP」)」は、LGBT向けダイバーシティ・コンテンツ・メディアです。GGPは、性の多様性を中心に、あらゆる物事の多様性について、あらゆる方向・角度から、あらゆる見方・考え方を表現する言論空間であり、色々な物事の“差異の両端”から光を当て “本質を照らす” メディアを目指しています。 ⇒http://www.glassgempopcorn.com/ 「このケーキどうなるの?」 廃棄間際のスイーツを…「これは知らなかった」飲食店で食品ロスの危機におちいっている商品を買って『レスキュー』することができる、食品ロス削減アプリの『TABETE』に出会った女性。実際にレスキューしてみた結果? 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 出典 同性婚の結婚式の招待状が来たら出席しますか? Share Post LINE はてな コメント
性的マイノリティ、LGBTの文字がマスコミに飛び交い、いろいろな場所でLGBTに関する話題を出すことも多くなった。それでも、いざ公の会議で議題に載せると触れてはいけない話題のような張り詰めた空気になる状況は、あまり変わっていない。
一方で「LGBTって何?ゲイ?ない、ない」と自分の生活とは関係ないから考えることを拒否する人もいれば、「もし、近くにそういう人がいたらひくなぁ」と眉間に皺を寄せた方もいる。それも現実である。
大学生たちと就活について話す機会があった。「LGBTの方の働きやすさ」を社内の風通しのよさの基準にしていると答える学生もいた。
ちょうど「同性婚リアル」(ポプラ新書)を読んだ直後だったこともあり、彼らに尋ねてみた。
「もし、友人がゲイもしくはレズビアンであることをカミングアウトしたとして、彼ら彼女たちが同性カップルとして結婚式をあげると言われたら出席する?」
その席にいた人たちみんなが、「う~ん」と唸る中、一人の学生が口を開いた。
「お祝いはしたいけど、自分が同性カップルの結婚式にいるところは見られたくないですね。SNSで写真はすぐに広がるだろうし…」
「サイテー」と周囲からヤジが飛んだが、唸っていた人たちもその部分が引っかかっていたのではないだろうか。「同性婚リアル」の中でも似たような話があった。出席することで自分がゲイやレズビアンと疑われることをよしとしない人もいる。家族と一緒に住んでいる人から、招待状を家族に見られたくないので郵送しないでほしいと言われ、手渡ししたこともあったそうだ。これまた現実なのだ。
地方都市で小学生から高校生までの子供がいる親たちと飲んでいた時のことである。話題になった映画に主演していた俳優がゲイかゲイではないかの話になった。
「別にゲイでも関係あらへんやろ」
「世の中の流れはそうなってきとるでなぁ」
それをきっかけにLGBTについて熱く語り始めたのである。
「戦国時代なんて、女性とSEXすると運気が落ちるって信じていた武将もいるらしいぞ。男のほうが気持ちいい場所知っているからなぁ。蘭丸とか床上手だったんやろか?」
下ネタまじりで言う人もいれば、
「日本には、欧米(=キリスト教)的な考え方が入ってくるまでLGBTに対する概念は鷹揚だったんだよ。それが、あれよあれよと生活習慣が変わり、思考まで欧米化された結果だと思う」
学者ばりに語る人もいる。
僕は大学生にした同性カップルの結婚式に出席するか否かの質問を彼らにぶつけた。
「友達のやろ?行くに決まっとるやんか」
その中にいた二人は即答だった。これも現実である。
世の中は思っている程、伝わっていないことは多いが、落胆するほど浸透していないこともなく、考えていないようで考えている人たちも存在するのである。
[文/イシコ]
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社会の様々な多様性について考察し表現するLGBTメディア「glassgempopcorn.com(グラスジェムポップコーンドットコム、以下「GGP」)」は、LGBT向けダイバーシティ・コンテンツ・メディアです。GGPは、性の多様性を中心に、あらゆる物事の多様性について、あらゆる方向・角度から、あらゆる見方・考え方を表現する言論空間であり、色々な物事の“差異の両端”から光を当て “本質を照らす” メディアを目指しています。 ⇒http://www.glassgempopcorn.com/