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「お父さん、何か変?」父の『異変』を見過ごした娘、彼の身に起きた悲劇とは

By - grape編集部  公開:  更新:

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どうして、気付いてあげられなかったんだろう――。

これは、1人の女性が経験した『ある後悔』によって、私たちに忘れてはいけない大切なことを思い出させてくれるドラマです。

父の『小さな異変』

なかなか就職活動がうまくいかず、時間に追われ、焦る気持ちに飲み込まれそうな毎日。お父さんも仕事が忙しく、普段家で会うことは少なかった。

「就活はうまくいってるか?」

それでも、たまに顔を合わせる夕食の時や、仕事中にくれるメールなど、お父さんはいつも私のことを気にかけてくれていた。

その一方で、私は…。

「お父さん、どうしたの。大丈夫?」

「全然大丈夫だよ、気にすることじゃないよ」

お父さんの『小さな異変』を何度も目にしていながら、この時はまだ、ことの重大さに気付けていなかった――。

お父さん、ごめんね

実は何年も前から、糖尿病を患っていた父。彼は身体の異変を感じながらも、家族に心配かけまいと無理をしながら、日々をやり過ごしていたのです。

階段が辛かったり、胸が苦しくなったり…。それが、心筋梗塞の予兆だと、誰も気付いてあげられませんでした。

そんなある日、娘の元には希望していた会社から内定の通知が届き、母と2人で大喜び!

「お父さんに電話しなきゃ!」

真っ先に父に知らせてあげようと連絡をした母。しかし、電話に出たのは父ではなかったのです…。

同じ後悔を、繰り返さないために

命にかかわる心筋梗塞や脳卒中など、心血管疾患の発症リスクを高めるとされる糖尿病。厚生労働省によると、糖尿病を患う人は、予備群まで含めると約2千万人いると推計され、誰もがなりえる病気です。

糖尿病がある人が心血管疾患により死亡するリスクは、糖尿病でない人の1.8~2.5倍高まるといわれているのです。

中でも、体質、食べすぎ、運動不足、ストレスといった生活習慣や、肥満、加齢など複数の要因が重なり合って発症するのが2型糖尿病。

ノボ ノルディスク ファーマの調査によると、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を発症した2型糖尿病患者の2~3人に1人が、発症前にそれらが糖尿病の合併症だと知らなかったそうです。

発症・死亡リスクを高めないために、2型糖尿病と心血管疾患との関係性を理解し、両方のリスクを管理するためには、何に気を付けるべきかを正しく知ることが大切です。そして何より、糖尿病の治療には、家族や周囲の支えも必要になってきます。

たまには家族みんなで顔を合わせて、お互いの生活習慣を気にかけてみる。それが、家族の未来を大きく変えるきっかけになるかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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