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「あ、オレだけど」お母さんにきた不審な電話 話を聞かずに受話器を置けた理由とは

By - grape編集部  公開:  更新:

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『オレオレ詐欺』『還付金詐欺』『架空請求』

高齢者を狙った詐欺の手口は、どんどん巧妙になってきています。

しかし、ちょっとした工夫で、悪質な詐欺から家族を守ることができるのです。

電話の相手は本当に息子?

久しぶりに実家に帰ると、母親が嬉しそうに出迎えてくれました。

家の中には忘れないようにいろんなメモが貼ってあったり、座る時も腰を痛そうにさすったり、母親が年老いてきたことを実感します。

そこで息子は、こんなことを提案しました。

「今度、どこか温泉に行こうか」

思いもよらぬ提案に「ほんと?嬉しい!」と喜ぶ母親に、息子はこう続けます。

「それを『約束』にしよう」

そんな話をした数日後、母親のもとに1本の電話がかかってきました。

「200万、どうしよう。母さん、助けて!」

電話の向こうの泣きそうな声に、母親は激しく動揺します。

昔から息子はウソのつけない、優しい子どもだった。本当に困っているのだろうと信じてしまったのです。

「大丈夫、母ちゃんがなんとかしてあげる!」

そういって顔を上げると、母親の目にあるものが飛び込んできました。

母親が目にしたのは、息子の字で書かれたメモ。

内容をしっかり確認すると、母親は動揺しながらも電話口でこう聞きました。

「今度、どこに連れて行ってくれるんだっけ?」

しかし、電話の相手は「早くお金を振り込んでよ」としかいいません。

本当の息子なら答えられるはず。

母親は慌てて電話を切り、ホッと胸をなでおろしました。

そう、電話の相手は高齢者を狙った『オレオレ詐欺』。

そしてそれを見抜くことができたのは、息子が書いてくれたメモと、温泉に行くという『約束』のおかげだったのです。

詐欺から守ってくれたのは『家族の約束』

9日間で約100万回再生を突破したこちらの動画は、『高齢者詐欺被害防止啓発』動画として制作されました。

息子役はANZEN漫才のみやぞんさんが熱演。相方のあらぽんさんも、オレオレ詐欺の犯人役で出演しています。

『オレオレ詐欺』などの不審な電話は、巧妙に家族や友人を装ってかかってくる時があります。

そんな時でも慌てずに対処できるよう、あらかじめ約束をしておくと安心ですね。

ご紹介した動画のように『今度連れていく場所』のほか、以下のような約束も決めておくといいかもしれません。

  • 電話でお金の話をしない。
  • お母さんの大好物は?と聞く。
  • いつも留守電にしておく。
  • 日曜の朝に必ず電話する。
  • 電話番号が変わったと言われても、元の番号にかけてみる。
  • ペットの名前を聞く。
  • 嫁の旧姓を聞く。
  • オレの中学のときの部活を聞く。
  • 用事がなくても電話をする。

「うちの家族は大丈夫」と思っていても、最近の詐欺の手口はどんどん巧妙になってきています。

1つでも家族だけの約束を共有しておくことは、詐欺被害の防止につながるのです。

ぜひ遠く離れた家族とも話し合って、自分たちだけの『家族の約束』を作ってみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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