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仕事で行った北海道で被災 本州に戻るまでの困難さに、考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:本多洸亮オフィシャルブログ

恋愛バラエティ番組『あいのり』(フジテレビ系)に『カリスマパンツ店長こーすけ』の愛称で出演していたこーすけさんが、2018年9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震で被災していたことが分かりました。

TVCMの撮影のために、北海道の各地を取材していたこーすけさん。小樽のホテルに宿泊したところ、強い揺れに襲われます。

被災し、北海道から帰宅するまでの困難を、こーすけさんはブログでつづりました。

強い揺れに頭の中は真っ白、夢かと思った

こーすけさんがいた地域は、震度5強だったとのことです。ライフラインは、電気と水道が止まってしまいました。

飲み物も食べ物も持っていなかったこーすけさんは買い物に出ますが、停電のため多くの店が閉店中。

営業していたスーパーは長蛇の列。順番が回ってきた時には、飲料は品切れになってしまいました。

また1時間ほど店を探し、見付けたコンビニでは混雑のため入店拒否。

ほかのコンビニで1時間40分並んで、1人5点までの制限の中、残っていた品物の中からなんとか麦茶3本とスナック菓子2袋を購入することができたそうです。

ようやく買えた麦茶ですが、こーすけさんは途中、おばあさんと子ども連れの人に1本ずつ分けてあげたとのことです。

宿泊していたホテルは安全上出なければならず、こーすけさんは避難所へ行くことになります。

その日の食事は水とパンだけだったとのこと。

避難所では、地震の状況や交通機関の運行状況等を知るには、スマホしか手段がなかったそうです。

幸い、こーすけさんがいた避難所では海上保安部が電源とトイレを提供してくれていました。

「携帯が充電できないと情報が入らないので、相当きついことになっていたと思います」とこーすけさんは語ります。

空港に向かい、帰宅するまで…険しい道のり

北海道を出て帰宅する手段を探すこーすけさん。しかし、困難が待ち受けていました。

「空港でキャンセル待ちをするしかない」という情報を得て、空港へ向かうことにしますが、渋滞のためタクシーは札幌駅までしか行ってくれません。

しかし、駅は大混雑で電車には乗れない状況。

列は駅の外まで続き、ホテルはどこも満室で、駅の中で寝ている人もいたそうです。

やむなくこーすけさんは、列に並んで電車に乗ることにします。

ようやく空港に着くも、売店で買い物1つするにも数十分待ち。クタクタの中、幸い仙台行きの飛行機に空席が出たため、仙台から新幹線で無事に帰宅することができたそうです。

空港での待ち時間は、なんと5時間におよんだとのことです。

インスタなどで、新千歳空港再開してるのになんで帰らないの?とかコメント多数来てたけど、

空港までたどり着くことがまず大変だし、エアーチケットだって簡単に取れません。

今も、そんな思いしてる人がたくさんいると思います。

年配の方や、小さなお子さん連れてる人、妊娠してる人とかを中心にもっと優先に環境を変えて行かないとでは?

とも感じました。

本多洸亮オフィシャルブログ ーより引用

こうコメントする、こーすけさん。

若い男性であるこーすけさんだから、買い物のために歩き回ったり、駅や空港で長時間の順番待ちもなんとか耐えることができたのでしょう。

もし、高齢者や子ども連れ、妊娠中や体調の悪い人だったら…。

現地にいた人がみな、被災者です。スーパーやコンビニの店員や、駅や空港の係員もみな、家があるのに仕事に出ていた人たちなのです。

きっと疲れていたでしょうし、不安でたまらなかったでしょう。誰もが、自分や家族を優先したいという気持ちを押し殺して、列に並び、仕事をしていたのです。

さまざまな人がいる中で、優先するべき人に席がゆずられるのが理想的ですが、非常時には困難なことに思えます。

ですが、災害が多い日本で、その仕組みが早急に作られることが望まれます。

こーすけさんは最後にこうつづっています。

北海道はとても素敵なところだし、人も優しい人が多いので、今度は家族で行きたいと思っております。

本多洸亮オフィシャルブログ ーより引用

いまは募金など、離れた場所からできる支援を。そして現地が落ち着いた際には、旅をして北海道のよさを楽しむ支援をしたいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
本多洸亮オフィシャルブログ

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