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「こんな大人が近くにいたら」『ポンコツ魔法使い』のおじさんの子どもとの関わりが素晴らしい

By - grape編集部  作成:  更新:

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・新しい学校で早く友達を作りたい。

・仲間外れが恐くて、いつも本心を隠している。

・周りから浮きたくなくて、つい話を合わせてしまう。

・本当は自分の好きなことをマイペースにやりたい。

周囲の人と趣味や好きなものが違い、本当の自分を隠してしまう…。

そんな悩みを抱えている子どもは少なくありません。

子育てにおいても、子どもには、自分らしくいきいきと生きてほしいと願いますが、つい世の中の『当たり前』を求めてしまい、焦ってしまうことってありますよね。

でも『人と違う』ところや、『短所』に見えるところにこそ、その子の魅力があるのかもしれません。

子どもがもし悩みを抱えていたら、この映画を観て、いっしょに『自分らしさ』について考えてみてはいかがでしょうか。

『魔法使い』と暮らすことになった少年ルイス

突然の事故で両親を亡くした少年ルイスは、母の兄であるジョナサンおじさんに引き取られ、一緒に暮らすことになりました。

初めて会ったおじさんは、ちょっと変わった人。住んでいる古い屋敷の壁には、時計がたくさんかかっていて、何やら不気味な雰囲気が漂います。

実は、ジョナサンおじさんは、不思議な魔法が使える『魔法使い』。屋敷にはさまざまな魔法がかけられていました。

でも、ジョナサンおじさんは肝心のところで失敗してしまう、二流の『ポンコツ』魔法使いなのです。その一方、お隣に住んでいるのは、しっかり者の一流魔女、ツィマーマン婦人。 2人は顔を合わせるたびに口ゲンカをしつつも、何かとお互いを頼りにして、仲良く暮らしていました。

ルイスは不思議な屋敷やジョナサンおじさんの自由な行動に驚きますが、「子どもだから」と決めつけず、やりたいことを尊重してくれるジョナサンおじさんと、 ツィマーマン婦人が大好きになります。そして、屋敷で暮らすうちに魔法の世界に魅了され、自らも魔法を学び始めます。

新しい学校でも仲良くしてくれる友達ができ、順調な新生活を送っていたルイス。

しかしある時、屋敷の壁の中に世界を破滅へと導く時計が隠されていることに気付きます。3人に刻々と危険が迫っていました――。

アメリカで大人気の児童小説『壁のなかの時計』を映画化した本作、『ルイスと不思議の時計』

日本語吹き替え版では、主人公ルイスの声を高山みなみ、ジョナサン役を佐藤二朗など豪華声優・俳優が担当していることも話題になっています。

劇中では、ジョナサンおじさんとツィマーマン婦人の漫才のような掛け合いなど、所どころでクスっとするシーンがあり、終始ユーモアが散りばめられていました。

不思議な魔法がたくさん登場し、ワクワクさせられるシーンも多く、子どもだけでなく、大人も楽しめるファンタジー作品になっています。

ごく普通の男の子が、魔法を学び使えるようになるというストーリー設定にも、夢が感じられました。

完璧ではない 等身大の登場人物たち

試写会でこの映画を観た私は、登場するキャラクターたちにすっかり魅了されてしまいました。

主人公のルイスは、優しくて芯の強い少年ですが、ようやくできた友達の前で本音を隠したり、見栄を張って失敗してしまうことも。

ルイスが亡くなったママを恋しがるシーンでは、親の立場で想像してしまい、思わずうるっときてしまいました。

ジョナサンおじさんは『ポンコツ』魔法使いですが、そんなダメなところが愛らしく、 ツィマーマン婦人は一流の魔女だけど、心に傷を負った過去があり、自信を取り戻せずに悩んでいます。

個性的だけど、どこか等身大で共感できるキャラクターたち。

それぞれのキャラクターが自分の弱さと向き合い、奮闘する姿に励まされます。

またルイスに対し、大人たちが常に対等な立場で接していて、意見を押し付けたり、高圧的な態度を取ったりしません。

それぞれが自分らしさを大事にしてお互いを尊重する、そんなフェアな関係は子育てにおいても大切なのではないかと感じました。

ルイスは2人の魔法使いとともに、時計を見つけ出して世界を救うことはできるのでしょうか。

いっぱい笑えて、ちょっぴり勇気が湧いてくるファンタジー映画、『ルイスと不思議の時計』。 この秋、ぜひご家族で鑑賞してみませんか。


[文・構成/grape編集部]

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