医師「病院に行ったら、まず誰に相談しますか?」ぐっさんの回答に「分かる」 提供:中外製薬株式会社 By - grape編集部 公開:2019-12-23 更新:2020-04-30 ニッポン放送ラジオ医療山口智充 Share Post LINE はてな ある日突然、自分や家族が病気になった時、きっと誰もが不安に襲われるはずです。そんな時、あなたなら誰に相談するでしょうか。 "聞くだけで元気になる情報"を届けるラジオ番組『ぐっさんの健やかDAYS』(ニッポン放送)。2019年12月23日の放送では、『がん治療におけるチーム医療』というテーマでトークが展開されました。 パーソナリティーを務めるお笑い芸人・山口智充(ともみつ)さん、アナウンサー・東島衣里(ひがしじま えり)さん、関東中央病院 外科医長の小河晃士(こがわ こうじ)先生が対談した内容をご紹介します。 がん治療における『チーム医療』とは? 東島さん:先生、早速ですけど『チーム医療』とは、どういう医療なのでしょうか。 小河先生:病院では、1人の患者さんの治療に多くのメディカルスタッフが関わっています。お互いの専門性を尊重して、1つのチームを結成して、患者さんによりよい医療を提供する取り組みを『チーム医療』といいます。必ずしも医師がリーダーであるわけではなく、例えば、交通事故、心臓病、肥満症、『がん』など、病気の種類によらず、『チーム医療』は今多くの病院で取り組まれています。 ところで、山口さんは自分が病気になって病院へ行った時に、何か心配事や相談したいことがあると、病院の誰に相談しますか? 山口さん:やっぱりまず、医師の診察を受けますよね。「先生のいうことなら間違いない!」というか…。それと、薬剤師や看護師の方とかですかね。うーん、あとはどんな方がいるだろう。思いつかないです…。 ※写真はイメージ 小河先生:そうですね。やはり病院に行ったら「医師に相談する」と思っている方が多くいるようです。でも、病院には、医師以外にも、薬剤師、看護師、病態によっては栄養士やソーシャルワーカーなど、実は患者さんを中心として、関わる方は医師以外にもたくさんいるんです。 山口さん:なるほど!確かに、医師以外にもたくさんいますね。ちなみに、『ソーシャルワーカー』ってどんなことをしている方なのでしょうか。 小河先生:病気になると、患者本人やご家族は精神的にも経済的にも不安になりますよね。治療の相談は医師などに相談するかと思いますが、退院した後の療養先や、リハビリ施設、入院中の仕事のことなど、患者さんの病態に合わせて、みんなで相談しながらフォローしているのが『ソーシャルワーカー』です。 東島さん:それぞれの役割を持って『チーム医療』が成り立っているということなんですね。では、『がん治療におけるチーム医療』とはどんなものなのでしょうか。 小河先生:はい。『がん』は継続的に治療をしていく病気なので、とても費用がかかります。場合によっては、抗がん剤投与や放射線治療など、多種多様な治療方針があるので、医療費の助成制度や治療中の就労支援などに関してもサポートしています。 ※写真はイメージ 東島さん:いろんな側面からみると、確かに医師だけでカバーしきれなくなる部分もありますよね。 小河先生:そうですね。近年『がん薬物療法』の進歩により、治療内容が高度化してきているとともに、患者の医療ニーズも多様化しています。医師、看護師、薬剤師などの多職種がそれぞれのパートで専門性を発揮し、一部オーバーラップしながら医療にかかわる必要性が生じてきているんです。 東島さん:『チーム医療』の中には、医療関係者の方はもちろん、患者さん本人とそのご家族も含まれるのでしょうか。 小河先生:その通りです。今は2人に1人が『がん』になるといわれ、さらにがん患者の3人に1人は20歳~65歳の就労世代といわれています。患者さん本人と、サポートするご家族、さらには職場の上司や同僚などの理解も必要です。みながチームの一員となり、治療や療養生活について患者の希望を聞きながら、一緒に考えていくことが大切だと思います。 東島さん:なるほど。病院に行くとなると、私たちはやっぱり医師をイメージしてしまいますが、いろんな方が連携して治療にあたってくれているんですね。 山口さん:1つの意見だけ聞いて諦めていた患者さんにも、いろいろな方に相談することで光が差すかもしれないですよね。不安を打ち明けることで、ふっと心が軽くなることもあるでしょうし。 小河先生:患者さんも人間なので「この医師とうまが合わないな…」ということもあると思いますが、「この先生に相談したいけど、忙しそうだし…」と、いいたいことがいえないまま治療が終わる方もいます。そんな時は、ソーシャルワーカーや、がん専門の看護師、抗がん剤専門の薬剤師など、専門知識を持った医療関係者がサポートしてくれています。 東島さん:確かに、病院に行って、相談したいけど「医師に聞くほどでもないかも…」みたいなこともありますよね。でもそんな時に、ほかの人に相談する選択肢もあると安心します。 今回は『がん治療におけるチーム医療』についてお話をうかがいました。小河先生、貴重なお話をありがとうございました! ※写真はイメージ がんなどの病気になると、身体の痛みだけではなく、心や身の回りのケア、薬の相談など、さまざまなサポートが必要とされます。 さまざまな分野のプロフェッショナルと患者本人、家族が一丸となって病に立ち向かう…そんな『チーム医療』は、患者が前を向く勇気を与えてくれるかもしれません。 ぐっさんの健やかDAYS:『DAYS』内 毎週月曜日 14時40分ごろ~ 放送 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
ある日突然、自分や家族が病気になった時、きっと誰もが不安に襲われるはずです。そんな時、あなたなら誰に相談するでしょうか。
"聞くだけで元気になる情報"を届けるラジオ番組『ぐっさんの健やかDAYS』(ニッポン放送)。2019年12月23日の放送では、『がん治療におけるチーム医療』というテーマでトークが展開されました。
パーソナリティーを務めるお笑い芸人・山口智充(ともみつ)さん、アナウンサー・東島衣里(ひがしじま えり)さん、関東中央病院 外科医長の小河晃士(こがわ こうじ)先生が対談した内容をご紹介します。
がん治療における『チーム医療』とは?
東島さん:
先生、早速ですけど『チーム医療』とは、どういう医療なのでしょうか。
小河先生:
病院では、1人の患者さんの治療に多くのメディカルスタッフが関わっています。お互いの専門性を尊重して、1つのチームを結成して、患者さんによりよい医療を提供する取り組みを『チーム医療』といいます。
必ずしも医師がリーダーであるわけではなく、例えば、交通事故、心臓病、肥満症、『がん』など、病気の種類によらず、『チーム医療』は今多くの病院で取り組まれています。
ところで、山口さんは自分が病気になって病院へ行った時に、何か心配事や相談したいことがあると、病院の誰に相談しますか?
山口さん:
やっぱりまず、医師の診察を受けますよね。「先生のいうことなら間違いない!」というか…。それと、薬剤師や看護師の方とかですかね。うーん、あとはどんな方がいるだろう。思いつかないです…。
※写真はイメージ
小河先生:
そうですね。やはり病院に行ったら「医師に相談する」と思っている方が多くいるようです。でも、病院には、医師以外にも、薬剤師、看護師、病態によっては栄養士やソーシャルワーカーなど、実は患者さんを中心として、関わる方は医師以外にもたくさんいるんです。
山口さん:
なるほど!確かに、医師以外にもたくさんいますね。ちなみに、『ソーシャルワーカー』ってどんなことをしている方なのでしょうか。
小河先生:
病気になると、患者本人やご家族は精神的にも経済的にも不安になりますよね。治療の相談は医師などに相談するかと思いますが、退院した後の療養先や、リハビリ施設、入院中の仕事のことなど、患者さんの病態に合わせて、みんなで相談しながらフォローしているのが『ソーシャルワーカー』です。
東島さん:
それぞれの役割を持って『チーム医療』が成り立っているということなんですね。では、『がん治療におけるチーム医療』とはどんなものなのでしょうか。
小河先生:
はい。『がん』は継続的に治療をしていく病気なので、とても費用がかかります。場合によっては、抗がん剤投与や放射線治療など、多種多様な治療方針があるので、医療費の助成制度や治療中の就労支援などに関してもサポートしています。
※写真はイメージ
東島さん:
いろんな側面からみると、確かに医師だけでカバーしきれなくなる部分もありますよね。
小河先生:
そうですね。近年『がん薬物療法』の進歩により、治療内容が高度化してきているとともに、患者の医療ニーズも多様化しています。医師、看護師、薬剤師などの多職種がそれぞれのパートで専門性を発揮し、一部オーバーラップしながら医療にかかわる必要性が生じてきているんです。
東島さん:
『チーム医療』の中には、医療関係者の方はもちろん、患者さん本人とそのご家族も含まれるのでしょうか。
小河先生:
その通りです。今は2人に1人が『がん』になるといわれ、さらにがん患者の3人に1人は20歳~65歳の就労世代といわれています。患者さん本人と、サポートするご家族、さらには職場の上司や同僚などの理解も必要です。
みながチームの一員となり、治療や療養生活について患者の希望を聞きながら、一緒に考えていくことが大切だと思います。
東島さん:
なるほど。病院に行くとなると、私たちはやっぱり医師をイメージしてしまいますが、いろんな方が連携して治療にあたってくれているんですね。
山口さん:
1つの意見だけ聞いて諦めていた患者さんにも、いろいろな方に相談することで光が差すかもしれないですよね。不安を打ち明けることで、ふっと心が軽くなることもあるでしょうし。
小河先生:
患者さんも人間なので「この医師とうまが合わないな…」ということもあると思いますが、「この先生に相談したいけど、忙しそうだし…」と、いいたいことがいえないまま治療が終わる方もいます。
そんな時は、ソーシャルワーカーや、がん専門の看護師、抗がん剤専門の薬剤師など、専門知識を持った医療関係者がサポートしてくれています。
東島さん:
確かに、病院に行って、相談したいけど「医師に聞くほどでもないかも…」みたいなこともありますよね。でもそんな時に、ほかの人に相談する選択肢もあると安心します。
今回は『がん治療におけるチーム医療』についてお話をうかがいました。小河先生、貴重なお話をありがとうございました!
※写真はイメージ
がんなどの病気になると、身体の痛みだけではなく、心や身の回りのケア、薬の相談など、さまざまなサポートが必要とされます。
さまざまな分野のプロフェッショナルと患者本人、家族が一丸となって病に立ち向かう…そんな『チーム医療』は、患者が前を向く勇気を与えてくれるかもしれません。
ぐっさんの健やかDAYS:『DAYS』内 毎週月曜日 14時40分ごろ~ 放送
[文・構成/grape編集部]