盲導犬になれなかった犬 その後、出会った『ある天職』とは?
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grape [グレイプ]
『目指した職業が自分に向いていないと気付いて別の仕事を始めたら、それが天職だった』ということは意外とあるものです。
ゴールデンレトリバーの『ケリス』は子犬の頃、盲導犬になるための訓練を受けていました。
しかし彼女の性格が盲導犬には向いていないことが分かり、別の道に進むことになります。
それは、傷付いた人やストレスを抱えている人を癒す『セラピー犬』。
ウェブメディア『The Dodo』によると、ケリスは1年前から消防士たちを癒すセラピー犬として活躍しているといいます。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
山火事の消火活動に奮闘する消防士たちを癒す犬
ケリスが暮らすアメリカ・カリフォルニア州では2020年8月中旬から多数の山火事が発生し、焼失面積は過去最悪の規模となっています。
消防士たちは毎日、緊迫する状況の中で消火活動に奮闘。
そしてケリスはそんな彼らの元を訪れ、癒し続けているのです。
ケリスは朝に消防士たちが集まるベースキャンプへ行き、仕事に行く前の彼らを元気づけているのだそう。
ケリスのInstagramには、危険な山火事の現場へ向かう前とは思えないほど、リラックスした表情の消防士たちの写真であふれています。
カリフォルニア州の山火事は同月30日現在もまだすべては鎮火しておらず、各地で懸命な消火活動が続けられています。
常に命の危険と隣り合わせの消防士たちの疲労やストレスは私たちの想像を超えるはずです。
そんな状況だからこそ、普段以上にケリスの存在は消防士たちにとって大きな意味を持つのでしょう。
そして、ケリスも自分が担っている役割の大切さを理解しているように見えます。
盲導犬になれなかったおかげで、セラピー犬としての才能を見事に開花させたケリス。
1日も早くすべての山火事が鎮火し、ケリスが消防士たちに「お疲れさまでした」のハグができる日が来るといいですね。
[文・構成/grape編集部]