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赤いグレープフルーツの『秘密』に驚愕! 「知らなかった…」

By - grape編集部  公開:  更新:

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スーパーなどで手軽に買える、グレープフルーツ。

大半が輸入品のため、あまり旬や産地を意識せずに買ってしまいますよね。

2月26日は『フロリダグレープフルーツの日』!

毎年2月26日は、『フロリダグレープフルーツの日』。フロリダ産のグレープフルーツは2~5月に旬を迎えます。その最初の月と、フロリダの『フロ』を語呂合わせした日付で、2013年に制定されました。

フロリダは亜熱帯および熱帯気候。海に囲まれて育つグレープフルーツは、ミネラルが豊富な砂質土壌に根を張り、豊富な雨を浴びて育ちます。

ほかの産地のグレープフルーツと比較すると、より甘く、果汁の多いグレープフルーツになるそうです。

1971年に日本での輸入が自由化されてから、食卓に上がるようになったグレープフルーツ。2021年は、ちょうど50周年を迎える記念すべき年なのです!

節目のタイミングに人知れず運命を感じた筆者は、フロリダ産の柑橘系の販促活動を展開する、『フロリダ州政府柑橘局日本事務所』に話をうかがってみました。

フロリダグレープフルーツの魅力を深堀り!

――2021年2月に輸入されているフロリダグレープフルーツのできは?

2月下旬は、まさに旬のピークを迎えているといえます。

フロリダグレープフルーツが船で日本に輸入されるまで4〜5週間ほどかかるのですが、年明けに収穫されたものはどんどん味ものってくるので、これからが特におすすめです。

――おいしいグレープフルーツを見分ける方法は?

手にとってずっしり重たいものと、皮にハリがあるものです。フロリダ産は水分がたくさん含まれていて、皮がうすくてハリがあります。店頭でほかの産地のものと比較すると、一目瞭然ですよ!

形としては、縦長に尖っているものではなくて、少し丸みがあるもの。おまんじゅうのような楕円形の形がおいしいといわれています。

フロリダ産は他産地のグレープフルーツに比べて外皮にキズがあるものが多いのですが、そのキズこそ、フロリダのグレープフルーツが豊かな自然の中で育った証拠なのです。

品質にはまったく影響がなく、むしろおいしさの印といえます。

また、グレープフルーツにはさまざまな種類がありますが、果肉が黄色い『ホワイト』と、果肉がピンクや赤色である『ルビー』が販売されていることが多いでしょう。

ホワイトとルビーの栄養素の違いは、βカロテンの有無。ルビーの赤みは、βカロテンによるものです。

味は、ホワイトに比べてルビーのほうが酸が抜けやすく、甘みを感じやすいといいます。

ホワイトより栄養や甘みがあるルビーですが、実は突然変異で偶然発見された品種なのだとか!250年以上という長い歴史があるグレープフルーツの中で、100年にも満たない存在だといいます。

記憶では、ホワイトのグレープフルーツからルビーが発見されたのは、1930年頃だったと思います。

当初グレープフルーツは、ホワイトしかありませんでした。ホワイトの農園の中から突然変異したルビーのグレープフルーツが見つかって、それを増やしていったと聞いています。

歴史を熟知しているほど、フロリダグレープフルーツをこよなく愛する『フロリダ州政府柑橘局日本事務所』のみなさん。

「ルビーとホワイトどちらが好きですか?」と質問すると…「どちらも好きですが、どちらか1つを選ばないといけないならば、白です」と、みなさん同じ回答をしたではありませんか!

グレープフルーツ本来のすっきりした味を楽しみたい人はホワイト、もうちょっと甘みを感じたい人にはルビーをおすすめします。

食べてみると、実は香りも違うんですよ。ホワイトのほうがグレープフルーツらしいというか…香りが結構強いんです。

皮を剥いた時に一番香りが出るんですけど、ホワイトの皮を剥くと、すぐさま強いグレープフルーツの香りがします。

――名前の由来である「グレープのように1つの枝にたくさん実がなる」は本当?

ブドウの房みたいに実るのは本当ですが…実際のところ、何百個もついているというわけではなく、3~4個程度、多くても5~6個が固まって実るのが一般的です。

以前、10個ほどの固まりは見たことがありますが、ここ最近は見ていませんね。

――どんな料理に合う?

野菜に合うのはもちろん、魚介系との相性も抜群なんです!サーモン、ホタテ、白身魚…エビやカニにも合いますね。

あとは、鶏肉料理にも合います。果汁にハーブ、オリーブオイル、塩をあえたものに鶏肉をちょっと漬けて焼くだけで、グレープフルーツの風味が出ておいしいです。

ほかにも、寒天ゼリーやカスタードなど、デザートとしても使えるというグレープフルーツは、あらゆる料理に活用できる万能な果物でした。赤と白の果肉があるので、一緒に使えば彩りもバッチリ。

『フロリダ州政府柑橘局日本事務所』のウェブサイトには、フロリダグレープフルーツを使ったさまざまなレシピが掲載されています。ぜひ覗いてみてください!

グレープフルーツ果汁を使ったアボカドちらし鮨

実際に食べ比べてみた

フロリダグレープフルーツのよさを体感するべく、実際に食べ比べてみました。

用意したのは、フロリダ産のグレープフルーツ(左)と、産地が異なるグレープフルーツ(右)。種類はルビーで統一しています。

フレッシュなものであれば冷蔵庫で3週間ほど保存できるグレープフルーツですが、インタビューで「食べる直前には常温に戻すのがおすすめ」だと聞いたので、その通りにしました。

左のフロリダグレープフルーツが楕円形なのに比べ、右のグレープフルーツは少し縦に伸びている印象。

半分に切ってみると…話の通り、皮の厚さが全然違うではありませんか!

フロリダグレープフルーツは、サイズが小さい割に皮が薄く、実の大きさも産地が違うグレープフルーツに勝っていました。

カットした瞬間に弾けるような香りも、フロリダグレープフルーツのほうが強い…!ストレス緩和の効果も期待できるとあって、キッチンにただようフルーティーな香りに気持ちが安らぎます。

無事剥き終わり、いざ実食!まずは産地が違うグレープフルーツから食べていきましょう。

…ふむふむ、色が濃く、酸味も強いです。グレープフルーツらしい馴染み深い味がしました。

対するフロリダグレープフルーツはというと…甘みと酸味のバランスが絶妙!

ひと粒ずつにたくさんの水分が含まれているため、噛んだ時にあふれる果汁をゴクゴクと飲みながら食べました。ノドの奥をツルンと滑り落ちた後、口の中にさわやかな甘みが残ります。

果汁の量をそれぞれ調べた結果、産地が違うものと比べて、フロリダグレープフルーツは約2倍の水分が含まれていることが分かりました!

1日に必要なビタミンCを、1個でほぼ満たせるという、フロリダグレープフルーツ。

ビタミンA、カリウムや食物繊維はもちろん、ナリンギンやクエン酸も多く含んでおり、『風邪予防』『疲労回復』『美肌作り』『ダイエット』などに効果があるそうです。

そのまま食べるのはもちろん、さまざまな食材との相性がいいため、料理やデザートにも使えます。世界最高品質といわれているフロリダの旬の味を、ぜひ自宅で味わってみてくださいね。

また、今回取材に応じてくださった『フロリダ州政府柑橘局日本事務所』のYouTubeチャンネルに、フロリダグレープフルーツの魅力がコミカルに紹介された動画があるので、興味のある人はご覧ください!


[文・構成/grape編集部]

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