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気象庁長官「非常に遺憾」 7月5日の地震予知に見解を示す

By - grape編集部  公開:  更新:

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救急車

※写真はイメージ

日本はほかの国に比べて地震が多く、『地震大国』ともいえるでしょう。

これまでにも、大きな地震が発生し、被害をもたらしてきました。

それだけに、普段から地震に対する備えをしている人が比較的多いのではないでしょうか。

地震は予知できる?『地震雲』との関係は?

地震はいつ起きるか分からないからこそ、恐怖ですよね。

自宅で寝ている時や、仕事先での会議中など…どんな瞬間に発生するかは予想ができません。

そのためか、誰かが「○月×日に□□地方で大きな地震がある」といった裏付けのない情報を発信し、ネット上で拡散されることも…。

実際に、地震を細かく予知することはできるのか、気象庁はこのように説明をしています。

地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです。例えば「(時)一年以内に、(場所)日本の内陸部で、(大きさ)マグニチュード5の地震が起こる」というようなあいまいな予測や、毎日起きているマグニチュード4程度以下の小さな地震を予測するような場合はたいてい当たりますが、それに情報としての価値はあまりないと考えます。

少なくとも「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要がありますが、現在の科学的知見からは、そのような確度の高い地震の予測は難しいと考えられています。

以上により、一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。

気象庁 ーより引用

気象庁は、科学的知見からは精度の高い地震の予測は難しいとし、地震を予知する情報はデマだと明言。

また、地震の前兆とされる『地震雲』に関しても「雲は大気の現象、地震は大地の現象で、両者は全く別」と説明しており、科学的なメカニズムは説明できないと否定しました。

気象庁によると、日本で震度4以上を観測した地震は、熊本地震があった2016年を除いた、2014年~2023年の平均で、年間50回程度だとか。

そのため、地震の予知の有無にかかわらず、いつでも大きな地震に備えておくことは大切でしょう。

一部では、2025年7月5日に、巨大地震が起きるといった噂が流れています。

気象庁の野村竜一長官は同年5月21日の会見でこのように否定しました。

そのような言及があれば、それはもう完全にデマであり、嘘でありますので、ご注意いただければと思います。地震の発生というのは目に見えない現象でございます。

地震に限らず、人間というのは見えないものについて不安を覚えて、そういう不安に思うような対象について、何か断定的に述べることに、すがる傾向があろうかと思います。そこで、そのような情報を出すっていうことについては、非常に遺憾だと思います。

気象庁 ーより引用

「非常に遺憾」という強い言葉を用いて、予知はデマだと断言した野村長官。

日頃から、自分で正しい情報を得られるようにしておけば、災害があった時でも情報の取捨選択ができるようになるでしょう。

地震対策、ちゃんとしていますか?

地震の対策は、『非常持ち出し袋』に必要な荷物をまとめるほか、家具の転倒防止や、避難先の事前確認など、多岐に渡ります。

『政府広報オンライン』では、家の中にいる時、地震が発生したら、慌てて外に飛び出さず、身の安全を確保するよう呼びかけています。

ケガをしないように、転倒したら危険な大きな家具から離れ、丈夫な机の下に潜り込むなどすると、よいそうです。

電車の中で地震にあった場合は、つり革や手すりなどにしっかりつかまって、車外に投げ出されないようにするなど、シチュエーション別に取るべき行動を紹介。

また、災害時に必要な備蓄品の例を以下のように挙げています。

・飲料水(1人1日3ℓを目安に、3日ぶん)

・ご飯(アルファ米など1人5食ぶん)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど、1人最低3日分の食料

・下着、衣類

・トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど

・マッチ、ろうそく

・カセットコンロ

あなたは『非常持ち出し袋』や備蓄の用意はできていますか。

時には、準備していた飲料や食品の賞味期限が切れていることがあります。

古い備蓄を消費して、新しいものに交換する『ローリングストック』をしながら、いつ大きな地震が起きても問題ないように普段から備えをしておきましょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
気象庁気象庁政府広報オンライン

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