動物は避難所に入れない?「同行避難」と「同伴避難」の違い、知っていますか? By - grape編集部 公開:2016-04-29 更新:2019-06-12 ペット災害災害対策避難 Share Post LINE はてな コメント 災害時、ペットと一緒に避難する『同行避難』。 東日本大震災以来、環境庁がこの同行避難を推奨すると聞いて「とても良いことだな」と思っていました。ペットも大切な家族、避難するときには一緒にいたいものですよね。 【熊本地震関連:ペットと共に避難されている方へ】環境省では災害時のペットの同行避難を推奨しています。同行避難を受け入れている避難所も多くありますので、お近くの避難所にご相談ください。避難所での室内飼育が難しく車中で過ごされる場合は、エコノミークラス症候群にご注意ください。— 環境省 (@Kankyo_Jpn) 2016年4月21日 しかし、調べてみたところ現実はそう簡単ではないようです。こちらは東京都福祉保健局からの引用です。 同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。避難所において人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではありません。それぞれの避難所のルールに従ってください。 東京都福祉保健局 ーより引用 同行避難は、避難場所まで一緒にくるだけで、一緒の空間にいられるわけではない 同行避難という名前なので、避難所でも一緒にいられるのかと思っていました。避難場所で一緒にいられるのは「同伴避難」です。正直、ちょっと紛らわしいですね。まだご存知でない方や、混同している方も多いのが現状です。 平成28年熊本地震の被災者を受け入れている八代市が認めているのも、同行避難だそうです。未だに多くの避難場所は「同伴避難」は認めていません。 八代市が認めているのは、ペットの「同行避難」です。環境省のガイドラインが推奨しているのも「同行避難」です。八代市では、避難所の屋内にペットを入れる「同伴避難」を認めていません。非常事態なので、ご協力をお願いします。#八代市 #熊本地震— 八代市 公式 (@yatsushiro0801) 2016年4月21日 迷惑になってしまうこともあるのでは 避難所では、躾ができていないペットによる迷惑行為や、新生児が避難している中で衛生面を危惧する方も多くいます。 ペットの対策はほんとデリケートだなーって思う…私は迷惑っていうより、「人」と「動物を飼っている人」はせめて避難所では分けられてないといけないと思った。ペットは人がいないと死ぬし、でも新生児とかいる避難所で犬猫がペットシーツもないのにぎゅうぎゅう詰めで同棲ってちょっと、って思った— ★黒江★ (@crowewww) 2016年4月17日 他人に向かって吠えまくる躾けのできてないペットを避難所に持ち込まれたら、他の被災者が迷惑だよwww熊本地震直後で水も食べ物も配給なのに、ペットの水をくれなかったといって問題視するのがおかしいよwww #nhk #nw9— 500円 (@_500yen) 2016年4月27日 じゃあペットどうしよう… だからといって、ペットを大切に思っている方は割り切れるものではありません。ペットと一緒にいられないならと、エコノミークラス症候群のリスクを知っても車中での生活を選ぶ方も。 これは本当難しい問題だよね。私も勿論動物も家族だし同じ命でしょ?!派だけど、人命優先でしょ?!て言われてしまったらぐうの音も出ない…だけど外に出しとけ!なんて、元々外飼いの犬猫だったら出来るかもだけど心臓に持病ある子に出来ない…>RT— たかとら(貴虎)&しらふじ(白藤) (@takatora_0720) 2016年4月18日 @hayashilaw 同じ状況になったら同じ選択をするとおもいます。他の人に迷惑かけたくないし、かと言って大事な「小さな家族達」を置いていく事は絶対に絶対に出来ないですから。そもそも、うちの地方ではペットと一緒に避難所へ入れてくれそうも無いですけど。。。(☍﹏⁰)。— ぽん@犬犬大好き! (@pon_00000) 2016年4月17日 ペットを飼っている方にとっては大切な家族。受け入れてもらえないことは納得いくものではありません。 しかし、避難所にはどうしてもペットを入所させられない事情があります。そこでいくら「ペットは家族」と声を上げても、他の人の理解は得づらいですよね。 それぞれの事情がある中、大切なことは 意見が飛び交う中で、大切なことは「それぞれの地道な努力」ではないでしょうか。 私もペットを飼っており、その大切さはよくわかります。しかし、避難所にはどうしてもペットを連れこめない状況があります。そこでいくら「ペットは家族」と叫んだところで、他の人の心には響きにくいですよね。 ペットの飼い主は、日ごろからクレートトレーニングや、もしもの時のフードを用意し、災害時でも他の人の迷惑にならないよう訓練しておくことが大切です。 同行避難と同伴避難は違う、と今回はっきり感じた。避難所に行く時はペットも一緒に連れだそう、しかし避難所の中に入れるかどうかは人間優先になる。水も食料も居場所も。ペット嫌なヒトやアレルギー持ちがいるなら尚更。これを予測していたから日頃からクレートや水やフードを備えていたの。— かにぱん (@homic315) 2016年4月22日 また環境省をはじめとする行政機関も推進するだけでなく、避難環境の充実化を急ぐことが重要な課題です。ペットを飼っている方や、乳幼児を抱えている方、様々な方が避難してきても対応できる住み分けなど、方法はあるのではないでしょうか。 多くの情報が錯綜する中、大分市のホームページではペットをどこで、どのように受け入れられるかをしっかり明記しています。 現在開設している避難所のうち、ホルトホール大分とコンパルホールを除く、11地区公民館(大分西部公民館、南大分公民館、大分南部公民館、大分東部公民館、明治明野公民館、鶴崎公民館、稙田公民館、大在公民館、坂ノ市公民館、佐賀関公民館、野津原公民館)および大南支所の屋外に、犬用ケージと猫用ケージを各1台ずつ配置します。 ケージが足りない場合は、避難所の担当職員から連絡を受け、大分市保健所から補充します。 なお、ケージやクレートなどをお持ちの人は、避難所(屋外)でご使用いただけます。 大分市 ーより引用 このようにしっかり情報公開することが大切ですね。模範になるのではないでしょうか。 まだまだ問題は多そうですが、今はそれぞれが自分に出来ることを行い、災害対策をしっかり練ることが重要です。改めて「ペットを含めた」災害対策が万全か、見直してみてはいかがでしょうか。 出典 @Kankyo_Jpn/東京都福祉保健局/@yatsushiro0801/@takatora_0720)/@pon_00000/@crowewww/@_500yen/@homic315/大分市 Share Post LINE はてな コメント
災害時、ペットと一緒に避難する『同行避難』。
東日本大震災以来、環境庁がこの同行避難を推奨すると聞いて「とても良いことだな」と思っていました。ペットも大切な家族、避難するときには一緒にいたいものですよね。
しかし、調べてみたところ現実はそう簡単ではないようです。こちらは東京都福祉保健局からの引用です。
同行避難は、避難場所まで一緒にくるだけで、一緒の空間にいられるわけではない
同行避難という名前なので、避難所でも一緒にいられるのかと思っていました。避難場所で一緒にいられるのは「同伴避難」です。正直、ちょっと紛らわしいですね。まだご存知でない方や、混同している方も多いのが現状です。
平成28年熊本地震の被災者を受け入れている八代市が認めているのも、同行避難だそうです。未だに多くの避難場所は「同伴避難」は認めていません。
迷惑になってしまうこともあるのでは
避難所では、躾ができていないペットによる迷惑行為や、新生児が避難している中で衛生面を危惧する方も多くいます。
じゃあペットどうしよう…
だからといって、ペットを大切に思っている方は割り切れるものではありません。ペットと一緒にいられないならと、エコノミークラス症候群のリスクを知っても車中での生活を選ぶ方も。
ペットを飼っている方にとっては大切な家族。受け入れてもらえないことは納得いくものではありません。
しかし、避難所にはどうしてもペットを入所させられない事情があります。そこでいくら「ペットは家族」と声を上げても、他の人の理解は得づらいですよね。
それぞれの事情がある中、大切なことは
意見が飛び交う中で、大切なことは「それぞれの地道な努力」ではないでしょうか。
私もペットを飼っており、その大切さはよくわかります。しかし、避難所にはどうしてもペットを連れこめない状況があります。そこでいくら「ペットは家族」と叫んだところで、他の人の心には響きにくいですよね。
ペットの飼い主は、日ごろからクレートトレーニングや、もしもの時のフードを用意し、災害時でも他の人の迷惑にならないよう訓練しておくことが大切です。
また環境省をはじめとする行政機関も推進するだけでなく、避難環境の充実化を急ぐことが重要な課題です。ペットを飼っている方や、乳幼児を抱えている方、様々な方が避難してきても対応できる住み分けなど、方法はあるのではないでしょうか。
多くの情報が錯綜する中、大分市のホームページではペットをどこで、どのように受け入れられるかをしっかり明記しています。
このようにしっかり情報公開することが大切ですね。模範になるのではないでしょうか。
まだまだ問題は多そうですが、今はそれぞれが自分に出来ることを行い、災害対策をしっかり練ることが重要です。改めて「ペットを含めた」災害対策が万全か、見直してみてはいかがでしょうか。