海外から来た人が感動した日本の『あたりまえ』その反応から学ぶこととは?
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
私たちの『あたりまえのこと』から『調和』が生まれる
この夏の酷暑と、喧しく不安定な社会にあって、涼しい家の中は穏やかな楽園です。
楽園というと賑やかなイメージがありますが、リラックスできる、体も心も楽に過ごせる場所。
せめて家にいるときには、その穏やかさと心地よさを味わい尽くしたいですね。
英国の小さな島に住む男性が日本について語るYouTubeを観ました。
奥様が日本人の、50代後半から60代に入ったあたりの男性で、落ち着いた語り口とその洞察はとても知的な印象を受けました。
彼が奥様の里帰りのために日本に滞在し、各地を旅したときに感じたことの中に、私たちにとっては日常であることに新鮮な感慨を覚えたそうです。
例えば、新幹線に乗った時のこと。新幹線の警備員が巡回のために車両に入るときに一礼し、そして出るときに一礼する。
これは単なる礼儀を超えて、乗客に敬意を払っていることでとても感銘を受けたというのです。
また、清掃係の人たちが誇りを持って仕事をしていることが感じられたこと。
落ちているゴミを拾うことに喜びすら感じているように見えると。
このような感動は日本で初めて感じたことだと言います。
朝夕のラッシュアワーでも、人を押しのけて我先に乗り込む人はいない。
電車の中では大声で話す人もいず、整然としている。暗黙のうちに守っている規律があるようだと。
日本人は言葉にしなくても、意識して学ばなくても、このような美徳を持って生まれているのではないか。
これは昔から受け継がれてきた日本人の特質なのではないか、と語ります。
――動画の中で、このようなことも話していました。
日本人の生活の中心にはお米がある。日本のお米、ご飯は特別で、おかずがなくてもそれだけで美味しい。
甘酸っぱい漬物とも合う。肉や魚料理とも合う。真珠のようなご飯の美しさに心が躍る。
お米は日本人にとって精神的な支柱なのではないか。
おそらく多くの人たちが、電車に乗るときにあたりまえのこととして整列するし、電車の中では静かにしているでしょう。
それはごく普通の日本の日常です。
その光景は、海外から来た人に感銘を与えたのですね。
この男性が語っていたことから私たちが学ぶことがあるとしたら、さらに互いに敬意を持って日常を送るということだと思います。
他人同士であっても、いえ、他人同士だからこそ、敬意を持つこと。
それは思いやりとも言えるでしょう。
所作やマナーには、心、精神性が反映されるのですね。
酷暑の中でも心の中は涼やかに。
私たちが大切にしてきた『あたりまえ』をさらに大切に。
『あたりまえ』を行動することで、思いやりの調和が生まれるのです。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」