夜道が怖くなくなる2つの習慣 自分を守るための歩き方とは? By - りょうせい 公開:2025-11-12 更新:2025-11-12 専門家監修警察警察官防犯 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 仕事や飲み会などで遅くなった夜の帰り道。スマホを見ながら歩いたり、イヤホンで音楽を聴いたりしていませんか。 昼間よりも人の目が減り、静けさに包まれる夜道こそ、もっとも油断してはいけない時間帯です。 元警察官である筆者は、現役時代、不審者の声かけ事案やストーカー、つきまといなど、数え切れないほどの対応をしてきました。 その中には「気づいたら腕をつかまれていた」「後ろから声をかけられて驚いた」という相談も少なくありません。 話を聞くと、ほとんどの人が「スマホを見ていた」「イヤホンをしていた」と答えたのです。 本記事では、暗い夜道を少しでも安心して歩く方法を紹介します。 『気づく力』が自分を守る第一歩 視界がかなり限定されてしまう、暗い夜道。そこに『ながらスマホ』やイヤホンが加わると、危険を察知する力が一気に鈍ってしまいます。 不審者の発見が遅れると、逃げる・防御するなどの選択肢が、どんどんなくなってしまうことを覚えておいてください。 ※写真はイメージ また、犯人から見れば、スマホに夢中になっている人は気づかれにくい相手、つまり狙いやすい相手です。 一方で、時々振り返ったり、左右を確認したりする『キョロキョロする行動』は非常に効果的。 これは『見せる警戒心』となり、周囲を意識しているサインになります。 『見られている』と感じた瞬間、犯人は行動をためらうもの。わずかな仕草が、自分を守る大きな抑止力になるのです。 コスパ最強の防犯グッズ『反射材』 もう1つおすすめしたいのが、反射材(リフレクター)。バッグやリュックにつけるだけで、車のライトを反射して自分の存在を知らせてくれるグッズです。 ドライバーが反射材をつけている人を見つける距離は、つけていない人のおよそ2倍とも言われています。 ※写真はイメージ また、反射材などの防犯グッズを身につけることで、周囲の人へ「防犯への意識が高い」と思わせることができます。 暗い夜道を歩く時、自分の存在が目立つような光るグッズをつけていると、不審者に対して『夜道を歩く危機意識が高い人』というサインになるのです。 最近はデザイン性の高いものも増えており、ファッション感覚で取り入れられるのも魅力。 わずか数百円で『見られる安心』を得られるので、まさにコスパ抜群の防犯アイテムです。 防犯ブザーも効果的 さらに、防犯グッズの代表格といえる防犯ブザーも、コスパ最強の防犯グッズと言えます。 いざという時、人は声が出にくくなるもの。ブザーがあれば瞬時に周囲へ危険を知らせることができるでしょう。 また、見える位置に身につけておくことで、反射材と同様に「警戒心が強い人」という印象を与え、抑止効果にもつながります。 大切なのは周囲に『意識』を向けること 夜道を歩く時に大切なのは『自ら五感を奪わないこと』『気をつけていると周囲に知らせること』という2つです。 スマホやイヤホンを少しの間、カバンにしまって、周囲の音や気配に意識を向けてみましょう。 そしてバッグには反射材を1つつける。こうした小さな工夫が、あなたを守る大きな力になります。 記事執筆 りょうせい 元警察官。警察歴10年。 交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。 行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。 現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。 ⇒X [文・構成/りょうせい] 退勤後に「ちょっといい?」 上司との雑談は『残業』になる?本記事は、会社での雑談や朝礼など、無給が当たり前のグレーな時間について、社労士の見解を取材して聞いた記事です。 誰かが置き忘れた傘、持って行ってもいい? 意外と知らない『忘れ物』の考え方本記事では置き忘れた傘を持ち帰った場合に窃盗になるのかどうかを弁護士に取材して聞いてみた記事です。 Share Post LINE はてな コメント
仕事や飲み会などで遅くなった夜の帰り道。スマホを見ながら歩いたり、イヤホンで音楽を聴いたりしていませんか。
昼間よりも人の目が減り、静けさに包まれる夜道こそ、もっとも油断してはいけない時間帯です。
元警察官である筆者は、現役時代、不審者の声かけ事案やストーカー、つきまといなど、数え切れないほどの対応をしてきました。
その中には「気づいたら腕をつかまれていた」「後ろから声をかけられて驚いた」という相談も少なくありません。
話を聞くと、ほとんどの人が「スマホを見ていた」「イヤホンをしていた」と答えたのです。
本記事では、暗い夜道を少しでも安心して歩く方法を紹介します。
『気づく力』が自分を守る第一歩
視界がかなり限定されてしまう、暗い夜道。そこに『ながらスマホ』やイヤホンが加わると、危険を察知する力が一気に鈍ってしまいます。
不審者の発見が遅れると、逃げる・防御するなどの選択肢が、どんどんなくなってしまうことを覚えておいてください。
※写真はイメージ
また、犯人から見れば、スマホに夢中になっている人は気づかれにくい相手、つまり狙いやすい相手です。
一方で、時々振り返ったり、左右を確認したりする『キョロキョロする行動』は非常に効果的。
これは『見せる警戒心』となり、周囲を意識しているサインになります。
『見られている』と感じた瞬間、犯人は行動をためらうもの。わずかな仕草が、自分を守る大きな抑止力になるのです。
コスパ最強の防犯グッズ『反射材』
もう1つおすすめしたいのが、反射材(リフレクター)。バッグやリュックにつけるだけで、車のライトを反射して自分の存在を知らせてくれるグッズです。
ドライバーが反射材をつけている人を見つける距離は、つけていない人のおよそ2倍とも言われています。
※写真はイメージ
また、反射材などの防犯グッズを身につけることで、周囲の人へ「防犯への意識が高い」と思わせることができます。
暗い夜道を歩く時、自分の存在が目立つような光るグッズをつけていると、不審者に対して『夜道を歩く危機意識が高い人』というサインになるのです。
最近はデザイン性の高いものも増えており、ファッション感覚で取り入れられるのも魅力。
わずか数百円で『見られる安心』を得られるので、まさにコスパ抜群の防犯アイテムです。
防犯ブザーも効果的
さらに、防犯グッズの代表格といえる防犯ブザーも、コスパ最強の防犯グッズと言えます。
いざという時、人は声が出にくくなるもの。ブザーがあれば瞬時に周囲へ危険を知らせることができるでしょう。
また、見える位置に身につけておくことで、反射材と同様に「警戒心が強い人」という印象を与え、抑止効果にもつながります。
大切なのは周囲に『意識』を向けること
夜道を歩く時に大切なのは『自ら五感を奪わないこと』『気をつけていると周囲に知らせること』という2つです。
スマホやイヤホンを少しの間、カバンにしまって、周囲の音や気配に意識を向けてみましょう。
そしてバッグには反射材を1つつける。こうした小さな工夫が、あなたを守る大きな力になります。
記事執筆 りょうせい
元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。
⇒X
[文・構成/りょうせい]