市川海老蔵さんと小林麻央さんのブログに涙
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歌舞伎俳優として活躍する市川海老蔵(いちかわえびぞう)さん。
2017年6月に妻の小林麻央さんが亡くなり、日本中がその死をいたみました。市川海老蔵さんの心にはいまも小林麻央さんの姿が焼き付いているようで、時々、その喪失感をブログで語ることがあります。
市川海老蔵さんと、小林麻央さん。家族での闘病生活や、小林麻央さんが亡くなった後のことなど、2人に関するさまざまな情報をご紹介します。
市川海老蔵・小林麻央のブログから見る、がんの発見から死去まで
病状公表から、小林麻央さんのブログ開設まで
2016年6月9日に、小林麻央さんが進行性の乳がんで入院していることが、メディアの報道をきっかけに分かりました。
以前は歌舞伎俳優の妻として公の場に顔を出していた小林麻央さんも、このころにはほとんど姿を見せなくなっていたといいます。
小林麻央さんの病気が報じられる前の、5月2日の市川海老蔵さんのブログでは、小林麻央さんが体調を崩していることが察せられる投稿がされていました。
小林麻央さん、進行性のがんで入院か!? 海老蔵「今日か明日会見をする」
2人が公にする前に、多くの人に知られることになってしまった小林麻央さんの病状。この時、市川海老蔵さんの家には多くの報道陣が詰めかけており、子どもたちに強いストレスがかかっていたといいます。
市川海老蔵さんは騒動を収めるため、ニュースが報じられたその日に会見を開きました。
公表した小林麻央さんの病名は報道通り、進行性の『乳がん』。
「1年8か月も闘病している。詳しい容態はいえないが、『大変なものではないか』と医師にいわれた」
そう語った市川海老蔵さんの表情は硬く、小林麻央さんの容態が思わしくないことがうかがえました。
この日、家に帰った市川海老蔵さんは、騒動によってストレスを受けた子どもたちの心のケアのために、一緒に散歩に出かけたことをブログで報告しています。
一方、小林麻央さんも騒動が大きくなったことを受けて、2010年までサブキャスターを務めた報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)に宛にメッセージを寄せました。
乳がんの小林麻央さんメッセージ「私は、とっても前向きです!」(全文)
このメッセージによって、視聴者を安心させた小林麻央さん。しかし、彼女の心には、多くの人に自分の病気を知られてしまったことへの『おびえ』もあったようです。
それまで以上に自分の殻に閉じこもり、世間の目から触れないようしていたといいます。
しかし、そんな小林麻央さんを変えたのは、担当医の言葉でした。
「がんの陰に隠れないで」
この言葉に心を動かされた小林麻央さんは、自身の闘病の様子を赤裸々につづったオフィシャルブログ『KOKORO』を開設したのです。
小林麻央オフィシャルブログよりスクリーンショット
小林麻央さんは、ブログを開設した想いを、このように語っています。
小林麻央さん「陰に隠れている自分とお別れする」 気持ちを伝えるためにブログを始める
このブログには、多くの人から「麻央ちゃんがんばって!」と応援のコメントが寄せられました。
市川海老蔵さんも、妻の行動に驚いたようです。
それから、小林麻央さんは入院してから初めて、写真で姿を見せました。
久しぶりに見る小林麻央さんの姿に、たくさんの喜びと励ましの言葉が寄せられています。
小林麻央さん 入院後初の写真を公開 金髪のカツラ姿に海老蔵さんも「可愛かった♡」
がんがステージ4に それでも治ることを願う
10月3日に、担当医から根治が難しいとされる『ステージ4』までがんが進行したことを告げられた小林麻央さん。
「それでも生きたい」といい、この世界で生きていることの素晴らしさを語りました。
小林麻央さん、根治は難しい状態…でも「5年後も10年後も生きたい」
小林麻央さんの想いを、市川海老蔵さんも応援。夫として支えていくことを宣言しています。
それからも2人は闘病生活をブログで公開し続け、多くの人に勇気を与えました。
小林麻央さんが天国へ
2017年6月23日、市川海老蔵さんのブログで、小林麻央さんが亡くなったことがそれとなく伝えられ、各メディアが一斉に麻央さんの死を報道しました。
訃報 小林麻央さん、34歳旅立つ 乳がんで闘病
市川海老蔵さんはその日に会見を開き、小林麻央さんの最期をこのように語っています。
「愛してる」と(小林麻央さんが)いって、そのまま旅立ちました。
何というのでしょうか。こんなに、愛されていたのはよく分かっていたんですけど…。
最後の最後まで、愛してくれていたことに…何ともいえませんね。
涙に詰まり、言葉が出ない海老蔵さん。その姿を見た多くの人が、麻央さんの死をいたんで涙しました。
実際の会見の映像がこちらです。
市川海老蔵さんは会見の後も公演があり、なるべくいつも通りに振る舞うよう努めていました。
妻が亡くなった後の市川海老蔵の生活、心境は
会見の翌日、慌ただしさが少し落ち着き、「悲しさ、寂しさがより現実的に感じられる」と語った市川海老蔵さん。
市川海老蔵さんの気持ちを察した友人や仲間が次々と訪れ、元気づけてくれたそうです。
それでも、小林麻央さんを失った喪失感は大きく、つらさをにじませることも。
2018年3月12日に放送された『徹子の部屋 最強夢トークスペシャル』(テレビ朝日系)に出演した時には、小林麻央さんが亡くなった後もLINEでメッセージを送っていることを明かした市川海老蔵さん。
※写真はイメージ
ある日「麻央、元気?」というメッセージを送ってみたところ、なんとそのメッセージが既読になり、さらに返事が送られてきたというのです。
亡き妻からの返信を目にした瞬間、市川海老蔵さんは「すべての思考が停止した」と語ります。
携帯電話の画面を見ると、そこには大きな『ハートマーク』のスタンプが1つ押してありました。
娘のしわざだということに気づいた市川海老蔵さんは、苦笑いをしつつ「もう、ビックリした」と返信したといいます。
麻央さんにLINEし続ける海老蔵 まさかの返信に?「思考が停止した」
市川海老蔵さんと小林麻央さんの子供について
市川海老蔵さんと小林麻央さんの子供は、長女が麗禾(れいか)ちゃん、長男が勸玄(かんげん)くんといいます。
市川海老蔵さんと、2人の子供とのやり取りをご紹介します。
舞台で涙が出ると、娘が
舞台の最後、小林麻央さんのことを思ってなのか、涙があふれてしまうことがあるという市川海老蔵さん。
すると、長女の麗禾ちゃんが心優しい行動を見せてくれるのだそうです。
市川海老蔵さんに対して思いやりの心を見せる麗禾ちゃん。生前、周囲への気配りを欠かさなかった小林麻央さんの姿が重なります。
「まるで小さな麻央さん」 舞台上で涙した海老蔵の元に、長女が走り寄ってきて?
娘の襲名に、市川海老蔵が喜びをつづる
そんな麗禾ちゃんが、2019年5月12日に4代目市川ぼたんを襲名することが発表されました。
これまで3代目市川ぼたんを名乗っていたのは、市川海老蔵さんの妹。今後は、4代目市川翠扇(すいせん)を襲名します。
同日に、市川海老蔵さんはブログに「自分のことよりも嬉しい瞬間に立ち会えて、感謝です」と投稿。喜びを噛み締めている様子でした。
市川海老蔵の娘・麗禾ちゃんが襲名を発表 叔母『市川ぼたん』の名前を継ぐ
息子の涙に、市川海老蔵は
2018年1月27日に更新されたブログで、市川海老蔵さんは悲痛な思いをつづりました。
この日、麗禾ちゃんと勸玄くんが、母である小林麻央さんがいない寂しさと悲しみで泣いていたのだとか。
そして、勸玄くんが「お母さんはもう空に行ってしまった」ということを初めて認識したといいます。
まだ幼い勸玄くんは、いままで『死』というものが何かが分かっていなかったのでしょう。この日、「もう会えない」ということを初めて理解したのかもしれません。
息子・勸玄くんの涙の理由 海老蔵「つらい。抱きしめることしかできない」
2人は幼いながらも市川海老蔵さんとともに舞台公演に出演したこともあります。
小林麻央さんが亡くなった悲しみを抱えつつも、歌舞伎俳優の一家の一員として活躍する姿は、心から応援したくなります。
市川海老蔵さんの人柄は
家族愛にあふれた市川海老蔵さん。その温かい人柄がさらに分かるエピソードをご紹介します。
男性客のひと言に「こみ上げるものがある」
2018年3月11日、『本番中の舞台を舞台袖から見学できる』という特別なサービスの権利を獲得した男性客が、舞台を見に来ていました。
「どんな人なのかな?」と気になった海老蔵さんがスタッフに尋ねると、このような答えが返ってきました。
そして、舞台袖で実際に顔を合わせ、男性からある『ひと言』を告げられたのだそうです。
そのひと言とは…。
海老蔵さんは、このひと言ですべてを理解し、こみ上げるものを感じました。
最愛の妻を失ったという、自分と同じ境遇を持った人との出会い。
市川海老蔵さんは小林麻央さんの顔を思い浮かべ、「残された者は、どうしていくべきか」ということを考えさせられたようです。
男性客の『ひと言』に「涙が出ます」 市川海老蔵がこみ上げた言葉
市川海老蔵が、悔やんだこととは
小林麻央さんは生前、シンガーソングライターのさだまさしさんから、バラの花束を贈られたことをブログで明かしていました。
※写真はイメージ
2018年2月11日に、市川海老蔵さんはさだまさしさんに改めて「ありがとうございます。人との出逢いは宝ですね」と感謝を伝え、妻に対する後悔を語っています。
小林麻央さんへの深い愛情が伝わってくるこの言葉。市川海老蔵さんの人柄がよく分かります。
バレンタインに男性から花束 「くだらない固定観念」と市川海老蔵、悔やむ
いまでも、小林麻央さんのことを愛し続けていることが分かる市川海老蔵さん。
最愛の妻を失った喪失感は、想像もつきません。深い悲しみに襲われ、何も手につかない時があるのではないでしょうか。
それでも、これからも続いていく日々の中で一歩一歩前に進み、笑顔を取り戻していってほしいですね。
市川海老蔵 2020年に『十三代目 市川團十郎白猿』を襲名
市川海老蔵さんが、江戸時代から続く名跡(みょうせき)『十三代目 市川團十郎白猿(はくえん)』を、2020年の5月に襲名することを発表しました。
市川團十郎という名を受け継ぐにあたって、市川海老蔵さんは会見でこのように語ります。
このたび、わたくし十三代目市川團十郎白猿を襲名させていただく運びとあいなりましてございます。
歌舞伎界にとりまして、大変大きな名跡でございます。このうえは、おのれの命の限り懸命に歌舞伎に生きていきたいと思う所存でございます。
父・十二代目市川團十郎さんの姿を間近で見てきたこともあり、市川海老蔵さんは市川團十郎という名に「計り知れない重みがある」と感じているそうです。
襲名まではまだ少し時間があるため、市川海老蔵さんはそれまでの間に「やりたいことをやり、歌舞伎の勉強なども改めて行っていきたい」と意気込みを語っていました。
悲しみを超え、前に進んでいる様子の市川海老蔵さん。これからも応援しています!
[文・構成/grape編集部]