なぜか日本中がグリーンの光に染まった夜 『免許証』の裏を見て、ドキッ 提供:公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク By - grape編集部 公開:2019-11-27 更新:2019-12-05 ドナー東京タワー臓器移植 Share Post LINE はてな あれ、東京タワーの隣にもう1つ東京タワーが…? 思わず二度見したくなってしまう、こちらの写真。1つしかないはずの東京タワーがなぜか2つあります。 夜空にそびえ立つ、赤とグリーンに光り輝くタワーが目を引きますが、一体どういうことでしょう。実はこの異変、全国各地で起こっていたのです。 日本列島がグリーン一色に! 大阪府の『太陽の塔』、高知県の『高知城』、宮城県の『伊達政宗像』などなど…。グリーンに染められた全国各地のランドマークと東京タワーが並んで写っているではありませんか! 実は、これらの写真は、臓器移植医療の啓発運動『グリーンリボンキャンペーン』の一環として制作されたものだったのです。 日本列島がグリーンにライトアップされた10月16日は『グリーンリボンデー』。『臓器移植法』が施行された”1997年10月16日”にちなみ、「移植医療への理解を深め、”臓器提供の意思表示”について、家族や大切な人と話をしてもらいたい」という思いから制定されました。 移植医療のシンボルカラー・グリーンのライトアップには、「"臓器移植"を待つ人たちに希望の光を届けたい」という願いが込められています。 そして気になるのが、あちこちで写っているグリーンの東京タワー。本物のように見えますが、なんとグリーンに光るように加工した模型を使っているのだとか! まるで東京タワーが全国を旅しながら、各地のランドマークと手を取り合って『グリーンリボン』の輪を広げているようですよね。 著名人やアニメキャラクターの銅像ともコラボ! 2014年に始まったこのグリーンライトアップ。2019年、グリーンに染められたのはランドマークだけではありません。 漫画家・松本零士さんの『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場する『キャプテンハーロック』や、『銀河鉄道999』に登場する『メーテル』『星野鉄郎』の銅像(福岡県)など、全国にある著名人やキャラクターの銅像ともグリーンライトアップコラボ!東京タワーとの夢の共演が実現しました。 「"臓器移植"を待つ人たちに、希望の光を届けたい」という想いに賛同する地域が年々増え続けています。 東京タワーのフォトスポットも大盛況! 10月16日『グリーンリボンデー』当日、東京タワーのメインエントランス近くには『グリーンライトアップ・フォトスポット』が設置されました。 『グリーンリボン』のロゴが入った、オリジナルの東京タワーぬいぐるみを持って記念撮影する人が続出!多くの写真が"GR1016"のハッシュタグ付きでSNSに投稿され、『グリーンリボン』への関心を高めるきっかけとなりました。 また、『グリーンリボンキャンペーン』のFacebookページに「いいね!」などのアクションをすると、『グリーンリボンサポーター』になることができます。まずは家族や友人など、身近な人に意思表示の輪を広め、支援してみませんか。 『グリーンリボンキャンペーン』Facebookページ "臓器移植"で救われる命は、年間わずか2% 現在の移植希望者は、約1万4千人いるのに対し、移植を受けられるのは年間で全体のわずか2%ほど。毎週、移植を待つ5人の命が失われているのです。今この瞬間にも、多くの人が移植を待ち望んでいる現実があります。 "臓器移植"と聞いてもイメージがわかず、「自分には関係ない」と思う人もいるのではないでしょうか。でも、あなたも移植を受けることが必要になるかもしれません。 私たちにとって身近な『運転免許証』や『健康保険証』の裏に、"臓器提供についての意思表示欄"があるのをご存知でしょうか。「自分の身に何かがあった時、臓器をどうしたいか」という、本人の意思を記入する欄です。 実際に父親が臓器を提供したというこちらの女性は、「意思表⽰カードの存在が⼤きかった」と振り返ります。動画をご覧ください。 女性が中学生の時に心筋梗塞で突然倒れ、脳死状態となった彼女の父親は、意思表示カードに臓器提供の意思を示していたそうです。そして、家族全員一致で決まった、父親の臓器提供。彼女は「ただ悲しいだけではなく、何か違う道が開けたような感覚だった」と語ります。 高校生になり、移植を希望する人に比べて、提供する人がとても少ない事実を知った女性は、"臓器移植"について多くの人に広めるために、看護師として経験を積んだ後、移植コーディネーターを目指しています。 意思表示カード、これは父から家族への最後のプレゼントだったと思います。 「臓器を提供して誰かの命を助けたい」という故人の意思を叶えてあげられることが、残された家族の心の救いにつながるかもしれません。 「YES」でもいい、「NO」でもいい 私たちには、自分の臓器を「あげたい」「あげたくない」「もらいたい」「もらいたくない」という4つの権利があり、どの意思も尊重されます。まず大切なのは、「YES」か「NO」か『自分の意思を示す』というアクションを起こすこと。提供する意思は、いつでも、何度でも、変更することができます。 "臓器移植"について家族と話し合ったことがある人は約3人に1人。もっと多くの人が"臓器移植"を身近にとらえ、意思表示が当たり前のこととされれば、移植医療で救われる命はきっと増えるはずです。 今回、家族や友達、大切な人との日々のコミュニケーションで使えるようにと、グリーンリボンキャンペーンの使者『ハーティ』のLINEスタンプが登場しました。販売価格は50コイン(120円)で、売上の一部が臓器移植医療の普及啓発に使用されます。 この先、自分が助ける側にも、助けられる側にもなり得ます。だからこそ、今日からあなたも"臓器提供の意思表示"について考えてみませんか。 グリーンリボンキャンペーン 『グリーンリボンキャンペーン』Facebookページ [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
あれ、東京タワーの隣にもう1つ東京タワーが…?
思わず二度見したくなってしまう、こちらの写真。1つしかないはずの東京タワーがなぜか2つあります。
夜空にそびえ立つ、赤とグリーンに光り輝くタワーが目を引きますが、一体どういうことでしょう。実はこの異変、全国各地で起こっていたのです。
日本列島がグリーン一色に!
大阪府の『太陽の塔』、高知県の『高知城』、宮城県の『伊達政宗像』などなど…。グリーンに染められた全国各地のランドマークと東京タワーが並んで写っているではありませんか!
実は、これらの写真は、臓器移植医療の啓発運動『グリーンリボンキャンペーン』の一環として制作されたものだったのです。
日本列島がグリーンにライトアップされた10月16日は『グリーンリボンデー』。『臓器移植法』が施行された”1997年10月16日”にちなみ、「移植医療への理解を深め、”臓器提供の意思表示”について、家族や大切な人と話をしてもらいたい」という思いから制定されました。
移植医療のシンボルカラー・グリーンのライトアップには、「"臓器移植"を待つ人たちに希望の光を届けたい」という願いが込められています。
そして気になるのが、あちこちで写っているグリーンの東京タワー。本物のように見えますが、なんとグリーンに光るように加工した模型を使っているのだとか!
まるで東京タワーが全国を旅しながら、各地のランドマークと手を取り合って『グリーンリボン』の輪を広げているようですよね。
著名人やアニメキャラクターの銅像ともコラボ!
2014年に始まったこのグリーンライトアップ。2019年、グリーンに染められたのはランドマークだけではありません。
漫画家・松本零士さんの『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場する『キャプテンハーロック』や、『銀河鉄道999』に登場する『メーテル』『星野鉄郎』の銅像(福岡県)など、全国にある著名人やキャラクターの銅像ともグリーンライトアップコラボ!東京タワーとの夢の共演が実現しました。
「"臓器移植"を待つ人たちに、希望の光を届けたい」という想いに賛同する地域が年々増え続けています。
東京タワーのフォトスポットも大盛況!
10月16日『グリーンリボンデー』当日、東京タワーのメインエントランス近くには『グリーンライトアップ・フォトスポット』が設置されました。
『グリーンリボン』のロゴが入った、オリジナルの東京タワーぬいぐるみを持って記念撮影する人が続出!多くの写真が"GR1016"のハッシュタグ付きでSNSに投稿され、『グリーンリボン』への関心を高めるきっかけとなりました。
また、『グリーンリボンキャンペーン』のFacebookページに「いいね!」などのアクションをすると、『グリーンリボンサポーター』になることができます。まずは家族や友人など、身近な人に意思表示の輪を広め、支援してみませんか。
『グリーンリボンキャンペーン』Facebookページ
"臓器移植"で救われる命は、年間わずか2%
現在の移植希望者は、約1万4千人いるのに対し、移植を受けられるのは年間で全体のわずか2%ほど。毎週、移植を待つ5人の命が失われているのです。今この瞬間にも、多くの人が移植を待ち望んでいる現実があります。
"臓器移植"と聞いてもイメージがわかず、「自分には関係ない」と思う人もいるのではないでしょうか。でも、あなたも移植を受けることが必要になるかもしれません。
私たちにとって身近な『運転免許証』や『健康保険証』の裏に、"臓器提供についての意思表示欄"があるのをご存知でしょうか。「自分の身に何かがあった時、臓器をどうしたいか」という、本人の意思を記入する欄です。
実際に父親が臓器を提供したというこちらの女性は、「意思表⽰カードの存在が⼤きかった」と振り返ります。動画をご覧ください。
女性が中学生の時に心筋梗塞で突然倒れ、脳死状態となった彼女の父親は、意思表示カードに臓器提供の意思を示していたそうです。そして、家族全員一致で決まった、父親の臓器提供。彼女は「ただ悲しいだけではなく、何か違う道が開けたような感覚だった」と語ります。
高校生になり、移植を希望する人に比べて、提供する人がとても少ない事実を知った女性は、"臓器移植"について多くの人に広めるために、看護師として経験を積んだ後、移植コーディネーターを目指しています。
意思表示カード、これは父から家族への最後のプレゼントだったと思います。
「臓器を提供して誰かの命を助けたい」という故人の意思を叶えてあげられることが、残された家族の心の救いにつながるかもしれません。
「YES」でもいい、「NO」でもいい
私たちには、自分の臓器を「あげたい」「あげたくない」「もらいたい」「もらいたくない」という4つの権利があり、どの意思も尊重されます。まず大切なのは、「YES」か「NO」か『自分の意思を示す』というアクションを起こすこと。提供する意思は、いつでも、何度でも、変更することができます。
"臓器移植"について家族と話し合ったことがある人は約3人に1人。もっと多くの人が"臓器移植"を身近にとらえ、意思表示が当たり前のこととされれば、移植医療で救われる命はきっと増えるはずです。
今回、家族や友達、大切な人との日々のコミュニケーションで使えるようにと、グリーンリボンキャンペーンの使者『ハーティ』のLINEスタンプが登場しました。販売価格は50コイン(120円)で、売上の一部が臓器移植医療の普及啓発に使用されます。
この先、自分が助ける側にも、助けられる側にもなり得ます。だからこそ、今日からあなたも"臓器提供の意思表示"について考えてみませんか。
グリーンリボンキャンペーン
『グリーンリボンキャンペーン』Facebookページ
[文・構成/grape編集部]