広がり続ける善意の輪 イギリスで目撃されている『手すりに掛かった洋服』
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橋の手すりに掛けられているたくさんの衣類。
2019年12月、クリスマス直前のスコットランド・グラスゴーで撮影されたこの写真は大きな反響を呼び、1万6千回以上シェアされました。
この写真を撮影したのはマーク・デイヴィッド・ホルムズさん。
なぜ屋外の橋の手すりに洋服が置かれているのか…。実はこれらはすべて、ホームレスの人たちのために寄付されたものなのです。
ホームレスの人たちを寒さから守りたい。善意の輪が広がる
2020年1月現在、イギリスで広がりを見せているホームレスの人たちへの支援活動『Take One, Leave One』。そのコンセプトはシンプルです。
「寒い季節に暖かく過ごせる洋服が必要な人に、善意のある人が洋服を寄付して、それを必要な人が自由に持っていける」というもの。
海外メディア『Daily Record』によると、『Take One, Leave One』はイギリスでは2019年の初めにロンドンの教会から始まったのだそう。
ホームレスのために、教会の外に洋服のラックを置いて「寒さをしのぐために必要な人は1着お持ちください。そんな人たちを助けたい人は1着置いていってください」というサインを掲げたところ、地域の人たちによってたくさんの洋服が集まったといいます。
その後、この活動はイギリス各地に広まり、善意の輪はどんどん大きくなっています。
海外メディア『Sun』によると、マーク・デイヴィッド・ホルムズさんは約4週間かけて家族や友人たちと協力して洋服を集め、クリスマス前にそれらを手すりに掛けてきたのだそう。
なぜそうしたのかを、彼は取材でこう答えています。
マークさんたちが洋服を橋の手すりに掛けた後、再びこの場所に戻ってくると、ほかの親切な人たちによってさらに多くの洋服や飲料水などが置かれていたといいます。
寄付された洋服はどれもきちんとハンガーに掛けられて、整然と並んでいます。中には雨で濡れないようにビニールをかぶせてあるものもあります。
そんな気遣いから、寄付した人のホームレスの人たちへの敬意が感じ取れますね。
『Take One, Leave One』はイギリスだけでなくカナダやオーストラリアなどでも行われています。
衣食住はどれも、人が心身ともに健康に生きるために必要です。この素晴らしい取り組みが世界中に広まっていくといいですね。
[文・構成/grape編集部]