侵入だけじゃない! 空き巣犯が『窓を開けっ放しの家』を狙う、もう1つの理由
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りょうせい
元警察官。警察歴10年。交番勤務を経て、生活安全課にて従事。第三級陸上特殊無線技士。
行方不明事案、DV・ストーカー、子供や高齢者の安全確保など、年間300件規模の人身関連事件に対応。
聴取・初動捜査・被害者支援だけでなく、地域の防犯広報・企画にも携わる。
現在は警察で得た実務経験を生かし、XやYouTube、StandFMで「日常で使える防犯知識」を中心とした情報発信を行う。
「自分で身を守るために必要な知識」を分かりやすく届けることをミッションとしている。

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暑さが和らいでくると、エアコンを使わず、窓を開けて過ごす人も増えるでしょう。
心地よい風を取り込む一方で、防犯の観点から注意してほしいことがあります。
窓の防犯と聞くと、『鍵をかける』『窓を開けたまま外出しない』といった侵入対策を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、元警察官の筆者がもう1つ気をつけてほしいのが、窓から漏れる『音』です。
なぜ、音にまで注意する必要があるのでしょうか。
犯罪者は犯行前に情報を集めることがある
空き巣などの犯罪者にとって、避けたいことの1つが、犯行中に住人と鉢合わせたり、周囲の人に気づかれて警察に通報されたりすることです。
そのため、犯行前に住宅周辺を下見し、住人の生活状況などを確認するケースがあります。
例えば、洗濯物や郵便物、車、自転車など、住宅の周囲には生活状況を推測する材料になり得るものがあります。
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筆者が警察官として勤務していた時にも、実際に空き巣犯から下見について話を聞いたことがありました。
空き巣犯は「なるべく盗みやすい場所がいいと思い、独居の高齢者宅を狙った」と供述。
犯罪者に余計な情報を与えないことも、大切な防犯対策の1つなのです。
窓から漏れる『生活音』にも注意
生活に関する情報は『目に見えるもの』からだけ得られるとは限りません。
注意してほしいのが、家の中から聞こえてくる『音』です。
窓を開けていると、閉めている時よりも室内の音が外へ漏れやすくなります。例えば、家族の会話や子供の声、テレビの音、掃除機などの生活音。
その家にどんな人が、何人住んでいるのか音から判別される場合があるのです。
特に女性の一人暮らしや、高齢者だけで住んでいる世帯などは、反撃のおそれが少なく、狙われやすくなる可能性があります。
もちろん、1つの音を聞いただけで、その家の生活状況がすべて分かるわけではありません。
しかし、こうした生活音も、住人の生活状況を推測する材料の1つになる可能性があります。
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また、『音が聞こえること』だけでなく、『いつも聞こえていた音が聞こえないこと』にも注意が必要です。
例えば、窓は開いているのに普段聞こえるテレビの音や会話などが聞こえない、つまり『不在』が知られる可能性もあります。
これが洗濯物や郵便物、車など、ほかの情報と組み合わさることで、『狙う家』なのかが判断できる場合があります。
防犯を考える時には『家の中が外からどう見えるか』だけでなく、『家の中の音が外からどう聞こえるか』という視点も持つことが大切です。
涼しくなる時期は『窓の開けっ放し』にも注意
秋になり、気温が下がってくると、窓を開けて過ごす時間が長くなる家庭もあるでしょう。
しかし、窓を開けたまま眠ったり、短時間だからといってそのまま外出したりすることは避けてください。
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「家にいるから大丈夫」「2階だから大丈夫」と油断せず、就寝時や外出時には窓を閉め、施錠することが大切です。
また、窓の近くに侵入する際の足場になりそうな物がないかなど、窓周辺の環境も確認してみてください。
一度、自宅の外から『音』を確認してみる
自宅の生活音がどの程度外まで聞こえているのかは、家の中にいるとなかなか分かりません。
窓を開ける機会が増える時期だからこそ、一度自宅の外に出て、テレビの音などがどの程度聞こえているのか確認してみるのもよいでしょう。
防犯対策というと、鍵や防犯カメラなどを思い浮かべがちですが、犯罪者に生活状況を推測する材料を与えないことも重要です。
涼しくなって窓を開ける際には『戸締まり』だけでなく、窓から漏れる『音』にも気を配ってみてください。
[文・構成/りょうせい]