出勤しただけでも手は汚れる! 電車に乗った後の手を調べてみると…?
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エフシージー総合研究所
株式会社エフシージー総合研究所は、暮らしの「なぜ?」「どうして?」を科学の力で解明する専門家集団。
社内に『生活・美容』『環境微生物』『食品料理』の3つの研究室を擁し、日々、私たちの身の回りの安心・安全をテスト検証している。
ウェブメディア『grape』では、プロの研究員だからこそ知っている、カビや微生物の予防や撃退法など、日々の暮らしに役立つコラムを発信中。
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暖かくなり、外出する機会も増える春の季節。
昼と夜の寒暖差や、行楽地の混雑などの影響もあり、体調を崩しやすく、まだまだインフルエンザや感染性胃腸炎などにも注意が必要です。
予防策としては、引き続き手洗いを徹底することが大切でしょう。
そこで、外出中にどのくらい手が汚れるのか、また、付着した細菌を手洗いでどの程度減らせるかを検証してみました。
手のひらに付着した細菌を調べてみたら…
検証条件は以下の3つ。左の手のひらを『普通寒天平板培地(以下、寒天培地)』に圧着させました。
【検証条件】
①:出勤前に十分に手を洗った後に測定。
②:途中、電車のつり革、手すり、ドアノブなど不特定多数の人が触れる場所に触り、出勤後に測定。
③:ハンドソープで40秒間手をしっかり洗い、30秒間流水で泡を流し、ペーパータオルで拭いた後に測定。
それぞれの寒天培地を48時間培養し、一般細菌数を計数したところ、次のような結果になりました。
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細菌数は出勤前の23(CFU=菌量の単位)から、出勤後は186(CFU)と増加。通勤途中に細菌が大量に手に付着していることが分かります。
手洗いによって139(CFU)まで減少しましたが、完全に除去されるわけではありません。
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手洗いの方法で全然変わる?5人の調査結果は…
次に、せっけんと流水で汚れを除去する、日常手洗いを研究員5人で実施し、手のひらの細菌数を測りました。
手のひらを寒天培地に圧着し、除菌表示のあるハンドソープで40秒間しっかり洗い、30秒間流水で泡を流して拭いた後、再び寒天培地に手のひらを圧着して細菌数を測定。
結果は次のグラフの通りです。
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2人(A、E)は洗浄後の方が細菌数が多く、ほかの3人(B、C、D)も細菌はまだ残った状態でした。
AとEが、手洗い後に細菌が増えた原因として考えられるのは、爪に残った細菌がこぼれ落ち、再度手のひらに付着した可能性です。
爪の間には常在菌を含む多くの細菌が存在し、手のひら全体の8、9割を占めています。これらが手洗いすることで爪の外に出てくるのです。
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では、日常手洗いには意味がないのでしょうか。 いいえ、そんなことはありません。
手洗いの目的は、汚れと外部からの付着微生物の一部を落とし、正常範囲の状態を保つことです。
外出したら必ず手を洗おう
実験では、細菌を完全に除去することが難しいことを示しましたが、外部からの汚れは除去できたと考えられます。
汚れの除去には、帰宅時、食事前、掃除後などに『毎回手洗いを実施する』『時間をかけて指先もしっかり洗う』『水分をよく拭き取り乾燥させる』などの基本を常に実施することが大切です。
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また、調理前などには、『爪は短く切る』『爪ブラシを用いて爪先をしっかり洗う』『1回だけではなく2回洗う』『洗浄後にアルコール消毒する』などを行うことで、より除菌、殺菌効果を高めることができるでしょう。
感染症などに罹らないためにも、手洗いは大切です。外出したら必ず手を洗うようにしましょう。
エフシージー総合研究所
[文/エフシージー総合研究所 構成/grapeライフハック編集部]