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冷凍おかずを保冷剤の代わりに使うと… 食品安全委員会の解説に「もうやらない!」

By - COLLY  公開:  更新:

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布で包まれたお弁当箱

※写真はイメージ

お弁当作りで気を付けないといけないのが『食中毒』です。気温が高い季節は食中毒の危険性が高まるので、いっそう注意しなくてはなりません。

食中毒の対策としてメジャーなのは、『保冷剤を入れてお弁当を冷やすこと』。最近では、時短になり保冷剤代わりにもなる『自然解凍可』の冷凍食品も発売されています。

自然解凍できる冷凍食品は保冷剤効果が期待できるので、「自家製のおかずも凍ったまま入れれば保冷剤の代わりにできるのではないか」と考える人もいるでしょう。

内閣府の『食品安全委員会』では、自家製のおかずを保冷剤代わりにすることについて注意を呼びかけています。

自家製のおかずを保冷剤代わりに使うのは危険

『自然解凍可』と表示された市販の冷凍食品は、厳しい基準をクリアした上で作られています。

家庭でも食品を冷凍できますが、市販の冷凍食品と同じ環境・工程では作れません。中でも懸念点といえるのが、食品加工工場ほど管理されていない衛生面です。

『内閣府』の『食品安全委員会』は、自家製の冷凍食品を自然解凍した時に起こる危険性とその理由について、次のように紹介しています。

しかし、自家製の冷凍おかずを保冷剤代わりに冷凍したまま入れることはおすすめできません。なぜなら、日本の家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は、JIS規格により-18℃以下と決められています。

従って、市販の冷凍食品などすでに凍っているものを保存するのには適しているのですが、食品を凍結する場合には、この温度では緩慢凍結になってしまうからです。

食品安全委員会 ーより引用

『緩慢凍結』と『急速凍結』

『緩慢凍結』とは、食品の中心部が-5~-1℃に留まり、30分以上かけてゆっくり凍らせること。食品中の水分が凍る時に氷の結晶が大きくなるため、食品の細胞を壊してしまいます。解凍時に元の状態の戻らず、水っぽくなってしまうのです。

この水分も、痛みの原因となります。

対して市販の冷凍食品は-30℃以下で『急速凍結』されているため、食品の細胞を壊すことなく、食品の品質を保っています。

家庭の冷蔵庫の冷凍室でできるのは緩慢凍結なので、市販の冷凍食品で品質を保つために用いられている『急速凍結』はできません。

市販の冷凍食品とは異なる環境下で作られた自家製のおかずは、市販品と同じような使い方をしないのが無難かつ安全です。

自宅で冷凍したおかずを入れたい時は

では、冷凍したおかずはお弁当に入れないほうがいいのでしょうか。『食品安全委員会』は「冷凍しておいたおかずをお弁当に入れたい」という時のポイントも紹介しています。

この水分も菌が繁殖する原因になるので、自家製のおかずを冷凍した場合は、一度電子レンジなどでしっかり加熱したものを冷ましてからお弁当にいれましょう。

食品安全委員会 ーより引用

市販の冷凍食品と自家製のおかずを上手に使いながら、安心して食べられるお弁当を作りましょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
食品安全委員会

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