lifestyle

キウイは輪切り?くし切り? 生産者に聞いた『おすすめ』は…

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

キウイの写真

※写真はイメージ

キウイフルーツ(以下、キウイ)は「小さなスーパーフード」と呼ばれるほど栄養満点な果物です。

『グリーンキウイ』は食物繊維が豊富、『ゴールドキウイ』はビタミンCが豊富という特徴があります。

そのまま食べるのはもちろん、サラダの具やスムージーなど、さまざまな使い方ができますよね。

香川県でおいしいキウイを生産している、有限会社キウイバードコーポレーションに、キウイの保存方法やおいしい食べ方などを取材しました。

キウイの保存方法

同社に購入したキウイの保存方法について聞いたところ、以下の回答がありました。

冷蔵庫でキウイを保存する場合、貯蔵温度(※)は0~5℃程度が適温といわれており、弊社での貯蔵温度は、品種により異なりますが3~5℃です。

そのため、家庭用冷蔵庫では、8~10℃の野菜室ではなく、5℃前後の通常冷蔵室のほうが適しています。

冷蔵時も常温保管時も注意すべきは乾燥です。そのため、保存する時には新聞紙などでくるむとよいです。

袋に入れる場合は、ポリエチレン製の袋を使用することが望ましく、ビニール袋は果実が窒息を起こすため、おすすめしません。

※野菜や果物が劣化せずに保存できる周囲温度。

※写真はイメージ

キウイのおいしい食べ方

続けて、同社にキウイのおいしい食べ方も聞いてみました。

本来キウイは、エチレンガスを使用して追熟(※)させることで、糖度が上がりおいしくなります。

一般的にはリンゴやバナナがエチレンガスを出すといわれ、一緒に入れておくとおいしくなるとされています。

しかし、実はキウイだけで十分です。

やり方は、複数個の硬いキウイのうち、1個だけを机などの平らな硬いところへ「ゴンッ!」とぶつけます。この時注意すべきは、キウイの皮を破ったり裂けたりさせない程度の強さでぶつけること。

ぶつけたキウイをほかのキウイと一緒にポリ袋に入れて、常温で数日間おいておきます。室温と硬さにもよりますが、数日から10日間程度。1個だけの場合も同様です。

後は、お好みの硬さになったら召し上がっていただければと思います。

※ついじゅく。一部の果物などを収穫後、一定期間置いて、甘さを増したり果肉を柔らかくしたりする処理。

ただし、追熟をすれば必ずしも甘くなるわけではないそうです。

追熟により、すべてのキウイの糖度が上がっておいしくなるわけではなく、その果実の炭水化物(でんぷん)の含有量によります。

炭水化物が追熟により糖に変化して糖度が上がりますが、もともとの炭水化物量が少ない場合は、どれだけ追熟しても糖度はある程度までしか上がりません。

キウイフルーツの写真

画像提供:有限会社キウイバードコーポレーション

果物を追熟させる過程では貯蔵力が低下し、手間もかかることから、一般的に流通しているキウイの中には、追熟処理がされていないものも多いのだとか。

しかし、同社では無追熟で出荷することはほぼないといいます。

弊社では、ニーズに合わせた追熟度合いで発送することをモットーとしており、無追熟で出荷することはほとんどありません。

弊社での追熟方法は、温度・湿度・エチレン濃度を管理し、ニーズに合わせた追熟度合いに調整するため、最長2週間をかけて追熟処理をおこなっています。

キウイは『くし切り』がおすすめ!

最後に同社から、キウイの切り方についてアドバイスをもらいました。

キウイを食べる際、輪切りが一般的ですが、実はもっとも適しているのは『くし切り』。

キウイにもほかの果物と同様に、より糖度の高い部位があります。例えば、スイカなら中央部分、イチゴなら先端部分といったところです。

キウイフルーツで糖度の高いのは、下側のおしりの部分。

輪切りにすると、おいしいところと、そうでないところがはっきりと分かれてしまいます。

しかし、くし切りにすると甘い部分が満遍なく分かれるので、複数人で食べる際には適しています。

実は、キウイは日本での消費の歴史はまだ浅く、「食べ頃が分からない」などと迷う人は意外と多いでしょう。

同社は「本当のキウイのおいしさを知っていただくために、専作農家として30年以上頑張っています」といいます。

キウイの食べ方や保存方法がイマイチよく分からない人は、本記事を参考にしておいしく味わってくださいね。


[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

付箋の画像

クリアファイルに付箋を入れて… できたものに「一石二鳥ですね!」付箋の意外な活用法を3つ、紹介していました。

『ゆかり』の玉子焼きを作る写真

食べた娘が「またお弁当に入れて!」 玉子焼きの味付けに使ったのは…?玉子焼きは、お弁当の定番おかずとして幅広い世代から人気です。 しかし、毎日同じような味付けや具材では、飽きてしまうこともありますよね。 そこで本記事では、いつもとひと味違う玉子焼きのアレンジレシピを紹介します! ゆかり玉...

取材協力
有限会社キウイバードコーポレーション

Share Post LINE はてな コメント

page
top