失敗しにくい栗の茹で方とは?正しい保存方法も解説
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目からウロコ! 果物商社が教える栗の剥き方が、超便利青果や野菜の仲卸を行う、株式会社船昌のInstagramアカウントは、栗の殻を簡単に剥く方法を紹介していました。

ガンコな栗の皮、上手にむくには? 栗農園に聞いてみた!秋の味覚といえば栗です。ほくほくと甘くて、おやつになるのはもちろん、栗ご飯にするのもおいしいですよね。しかし、中には「栗は皮を剥くのが大変だな」と敬遠する人がいるかもしれません。 硬い栗の皮をうまく剥く方法はあるのでしょ...
「生栗をたくさんもらったけど、どうやって茹でるか分からない」
「食べきれない栗を長持ちさせる方法はないかな」
このように、栗の茹で方や保存方法に疑問を感じていませんか。甘みをしっかり引き出して、おいしく味わいたいですよね。
本記事では、失敗しにくい栗の茹で方や長持ちする保存方法を解説します。読み終える頃には、栗をうまく茹でられるようになり、栗のおいしさを楽しめるでしょう。
失敗しにくい!栗の茹で方
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ここからは、失敗しにくい栗の茹で方を紹介します。以下の手順で行いましょう。
1.鬼皮(硬い皮)がついたまま、さっと栗を洗う。
2.大きめのボウルに栗と水を一緒に入れ、冷蔵庫でひと晩浸す。
3.鍋に水と栗を入れて、中火で加熱を始める。
4.沸騰したら、火を弱めて40分ほど茹でる。
5.火を止めたら、そのままの状態で半日ほど放置する。
以下で、ポイントを解説します。
水にひと晩浸すことで鬼皮が剥けやすくなる
栗は、水にひと晩浸すことで、鬼皮が剥きやすくなるようです。鬼皮がついた状態で水洗いをして、大きめのボウルにたっぷりの水を入れて栗を浸しましょう。そのまま、冷蔵庫に入れて、ひと晩放置します。
水に浸した時点で栗が浮く場合、中に虫がいるかもしれません。また、栗の表面に虫がついている可能性もあるため、水に浮いてくるものはすべて取り除いてください。
なお、栗の剥き方については次の記事でも詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
栗を剥くための下準備と基本的な剥き方!虫食いの見分け方と便利道具も紹介
本記事では、栗を剥く前の下準備と栗の基本的な剥き方を解説します。また、栗の虫食いの見分け方と栗の皮を剥くための便利道具も紹介。栗の皮を安全、かつきれいに剥きたい人は、ぜひ参考にしてください。
茹でる時に入れる塩は水の1%が目安
茹でる時の塩の量は、水に対して1%ほどになるように調整しましょう。例えば、水が1,000ccなら塩が10gほどとなります。鍋に水を入れる時に水の分量を測っておくと便利です。
水の目安は栗がすべて浸るほどとなるため、たっぷりの水を使用しましょう。
栗を茹でる時に塩を入れることで栗の甘みが増すとされています。味をつけるというより甘みを強調するイメージです。
ただし、塩を入れなくても茹でることは可能なため、茹でた後の塩味が気になる場合は塩なしで茹でましょう。
茹で終わったら粗熱が取れるまで放置する
茹で終わったら、火を止めた状態のまま放置するとよいそうです。
放置することで栗のアクが抜けて、塩味が甘みを引き立たせる可能性があります。
皮を剥くにも熱いままでは難しいため、火を止めた状態で冷めるまで放置しましょう。
栗の保存方法
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茹でる前の生栗がたくさん残った場合は、鬼皮つきのまま冷蔵もしくは冷凍で保存可能です。日持ちする期間の目安は次のようになります。
すぐに食べられない時は、冷凍保存がよいでしょう。
皮つきのまま冷蔵保存する方法
皮つきのまま冷蔵で保存する手順は、次の通りです。
1.栗をよく洗い、水気を拭き取る。
2.新聞紙もしくはキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて密封する。
3.冷蔵庫に入れて保存する。
栗を洗う時は、中に虫が入っている可能性があるため、水に浮くかどうか確認しましょう。また、日持ち期間は目安のため、なるべく早く食べましょう。
皮つきのまま冷凍保存する方法
皮つきのまま冷凍で保存する手順は、次のようになります。
1.栗をよく洗い、水気を拭き取る。
2.保存袋に重ならないよう、平らに入れて密封する。
3.冷凍庫に入れて保存する。
保存袋に入れるまでの手順は『皮つき栗の冷蔵保存』と変わりません。密封する時は、乾燥防止のため空気をできるだけ抜くことがポイントです。
皮を剥いた状態で保存する場合
皮を剥いた状態で保存する時は、冷凍で保存しましょう。手順は次の通りです。
1.剥いた栗を水に晒し、水気をしっかりと拭き取る。
2.保存袋に入れて密封する。
3.冷凍庫に入れて保存する。
皮を剥いた栗は、変色や乾燥を防ぐため、すぐ水に晒しましょう。その後水気をしっかりと拭き取り、保存袋に入れます。
皮なしで冷凍すると、食べたい時にそのまま使用可能です。保存する前に手間がかかりますが、何に使うかイメージすることで使いやすくなるでしょう。
栗の茹で方に関するよくある疑問と回答
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栗の茹で方に関するよくある疑問と回答をまとめました。よくある疑問に目を通しておくと、理解がさらに深まるかもしれません。
栗の甘みを引き立たせるコツはある?
栗の甘みを引き立たせるコツは、茹でる時の塩加減と茹で終わりに放置することのようです。
茹でる時の塩加減は水に対して1%ほどの塩を入れるとよいでしょう。茹で終わりはすぐに湯を捨てず、冷めるまでしばらく放置すると甘みが引き立ちやすくなるといわれています。
栗を茹でる『時短』の方法はある?
圧力鍋を使用することで、栗の茹で時間を短縮できるそうです。茹でる前に水にひと晩浸すことは、通常の茹で方と変わらないとされています。
圧力鍋を使う時は、破裂を防ぐため栗の先端に切り込みを入れましょう。圧力鍋がセットできたら、5〜10分ほど圧力をかけ、火を止めて圧が下がるまで放置したら完成です。
栗は電子レンジで加熱しても大丈夫?
鬼皮がついたまま電子レンジを使用すると、庫内で爆発を起こすおそれがあるとされています。栗の中の空気が急激に膨張するためです。大変危険なため、電子レンジによる加熱は避けてください。
一方で、電子レンジを使いたい場合は、鬼皮を剥いた状態で水と一緒に加熱する方法があるとされています。この場合、ボウルに栗を入れ、隠れるほどの水を加えて、600Wで8分ほどの加熱が目安となるようです。
栗を茹でる時は水にひと晩浸してから行おう
栗を茹でる時は、水洗いして水にひと晩浸してから茹でることがおすすめとされています。
塩加減は水に対して1%で、40分ほど茹でたら湯を切らず、そのまま冷めるまで放置しましょう。圧力鍋を使用すると時短で茹でることが可能です。
ただし、電子レンジを使用すると爆発を起こす可能性があるため注意しましょう。
[文・構成/grape編集部]