栗の保存方法は?おいしく長持ちさせる方法と虫の確認方法を解説
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『栗』にはどのような種類がある?世界の栗と和栗の特徴を紹介本記事では、国別の栗の種類、旬の時期別による和栗の特徴を紹介します。秋を代表する『栗』は、和栗だけでも数多くの種類が存在し、それぞれで特徴が異なるようです。栗の種類を詳しく知りたいという人はぜひ参考にしてください。

栗を冷凍保存する3つのメリット!保存期間の目安や解凍方法も解説秋の味覚である栗を長期間楽しむには、冷凍してストックするのが適した方法です。本記事では、栗を冷凍保存するメリットや保存方法、解凍方法について解説します。栗を冷凍保存する方法が知りたい人は、参考にしてください。
秋の味覚として人気の栗ですが「どう保存すれば長持ちするんだろう」と疑問に感じている人もいるでしょう。
栗は見た目が硬くて丈夫に見えても、常温で放置すると乾燥や虫の被害で風味が損なわれやすく、意外とデリケートな食材です。
本記事では、栗の状態に合わせた正しい冷蔵、冷凍の保存方法や虫がいるかどうかを保存前に確認する方法を解説します。
栗の保存方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
栗は常温で保存できる?
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栗は硬い鬼皮に覆われていますが、実は常温保存には向いていないと考えられています。
なぜなら、栗の内部は乾燥しやすいとされており、常温に置いておくと水分が抜けて実がしぼみ風味がどんどん落ちるためです。
さらに、栗の中には虫が潜んでいることがあり、常温ではその虫が成長するケースも珍しくありません。そのため、栗は中に虫がいるものを取り除いたうえで、冷蔵や冷凍といった低温環境で保存しましょう。
特に冷蔵庫のチルド室など、0℃前後の場所に数日寝かせることで、栗のでんぷんが糖に変わるとされており、自然な甘みが増す特徴もあります。
保存性とおいしさを両立するためには、購入後はすぐ冷蔵庫に入れるのが理想のようです。調理までの間にひと工夫を加えることで、よりおいしい栗を楽しめるでしょう。
皮つきの栗の保存方法
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皮がついたままの栗を『冷蔵』と『冷凍』で保存する方法を解説します。それぞれ日持ちする期間が変わるため、ご自身の都合に合わせて最適な方法を選びましょう。
【冷蔵】皮つきの栗の保存方法
皮がついたままの栗を冷蔵する際は、チルド室で湿度を保ちながら保存するのが効果的なようです。
以下の手順で保存してみてください。
1.傷んでいる栗や虫食いが疑われるものを取り除く。
2.濡らしたキッチンペーパーなどで表面の汚れをやさしくふき取る。
3.新聞紙かキッチンペーパーで栗を包む。
4.包んだ栗を保存袋に入れて、しっかり口を閉じる。
5.冷蔵庫のチルド室に入れる。
6.新聞紙の湿り具合を2〜3日おきに確認し、濡れていたら新聞紙を交換する。
こまめに新聞紙を交換したり、栗の状態をチェックしたりすれば、1か月程度保存できるようです。
【冷凍】皮つきの栗の保存方法
皮つきの栗を冷凍でストックしたい場合は、次の手順で実施してください。
1.傷んでいる栗や虫食いの可能性がある栗を取り除く。
2.栗の表面を水で軽く洗った後、キッチンペーパーなどで丁寧に水気をふき取る。
3.乾かした栗を新聞紙やキッチンペーパーで包み、保存用の袋に入れる。
4.袋内の余分な空気を抜いて密閉し、そのまま冷凍庫で保管する。
皮がついた状態で冷凍保存すると、6か月程度持つとされているため、長期保存したい場合におすすめです。
栗の冷凍保存方法については、次の記事で詳しく解説しています。
栗を冷凍保存する3つのメリット!保存期間の目安や解凍方法も解説
秋の味覚である栗を長期間楽しむには、冷凍してストックするのが適した方法です。本記事では、栗を冷凍保存するメリットや保存方法、解凍方法について解説します。栗を冷凍保存する方法が知りたい人は、参考にしてください。
皮を剥いた栗の保存方法
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皮を取り除いた栗は、すぐに調理できる便利な状態ですが、空気に触れると鮮度が落ちやすいのが難点です。すぐに使う場合の『冷蔵』と、少し長めに保存したい時の『冷凍』、それぞれの方法で保存する際のコツを見ていきましょう。
【冷蔵】皮を剥いた栗の保存方法
皮を剝いてしまうと栗は非常に傷みやすくなるため、冷蔵保存でも短期間しか持たないとされています。
皮なしの栗を冷蔵保存する方法は、次の通りです。
1.栗の皮を剥いたら、変色しないようすぐに水にさらす。
2.水気をよくふき取り、ラップまたはキッチンペーパーで包む。
3.包んだ栗を保存袋に入れて密封する。
4.冷蔵庫のチルド室に入れて保存する。
この方法でも鮮度は落ちてしまうため、状態を毎日確認し、2〜3日以内に使い切りましょう。
【冷凍】皮を剥いた栗の保存方法
皮を剥いた栗の保存方法は、次のようになります。
1.表面が黒ずんでいたり、小さな穴があったりする栗を取り除く。
2.水分をふき取り、栗の底に切り込みを入れて鬼皮と渋皮を剥く。
3.皮を剥いた栗は、水にしばらく浸けてアクを抜く。
4.アク抜き後はペーパーでしっかりと水気を取る。
5.栗の重さに対して約2割の砂糖を加え、全体にやさしくすり込むようにまぶす。
6.ラップで包んで保存袋に入れ、空気を抜いて密閉し、冷凍庫で保存する。
水気を取った栗に砂糖をコーティングすると、乾燥を抑えられるようです。
皮を剥くと保存期間は短くなり、1〜2か月程度とされています。
ゆでた栗の保存方法
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加熱処理した栗は、冷凍でストックするのがよいでしょう。冷凍する場合は、次の方法を参考にしてください。
1.表面に黒ずみや小さな穴がある栗を取り除く。
2.栗を鍋に入れ、たっぷりの水を加えて火にかける。
3.沸騰したら火を弱め、ゆっくりとゆでる。
4.ゆであがったら火を止め、栗をザルに移して粗熱を取る。
5.表面の水分をキッチンペーパーで丁寧にふき取る。
6.ラップに包むか保存袋に入れて空気を抜いて密閉し、冷凍庫で保存する。
ゆでた場合の保存期間は約3か月とされています。おいしく食べられるうちに使い切るようにしましょう。
栗に虫がいるか確認する方法
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栗を保存する前には、虫の有無をチェックすることが重要です。見た目からでは判断が難しいかもしれませんが、内部に虫がいたり、卵が産みつけられていたりする場合もあるとされています。
水を使った選別方法が、簡単で効果的です。
大きめのボウルに水を張り、そこに栗を入れてみましょう。水面に浮かんできた栗は中が空洞になっており、虫が入っている可能性があるとされています。
また、栗の表面に小さな黒い点や穴が見られる場合、虫が出入りした跡であることが多いようです。
こうした栗は取り除いておきましょう。この選別作業を丁寧に行うことで、安心しておいしい栗を堪能できます。
栗の虫食いを見分ける方法や処理の仕方などは、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
栗の虫食いの見分け方と処理方法、食べても大丈夫なのかを解説
栗を購入する際は、虫食いの見分け方を把握しておくと失敗せずに済みます。本記事では、栗の虫食いの見分け方と虫の種類や処理する方法、おいしく保存する方法をまとめました。また、虫食いがあった場合、食べても大丈夫なのかについても解説しています。
栗は常温ではなく冷蔵または冷凍保存が適している
栗本来のおいしさを最後まで味わうためには、保存前のチェックと適切な環境での保管が不可欠です。
常温では品質が落ちやすいため、手に入れたらすぐ冷蔵庫か冷凍庫に移しましょう。特に、チルド室で保存すると、栗のでんぷんが糖に変わり甘みが増すという効果も得られます。
また、水に浮かべて虫食いの栗を選別したり、新聞紙で包んで乾燥を防いだりといったひと手間が、栗の風味を保つ秘訣です。
最適な方法を選び、秋の味覚を心ゆくまで満喫してください。
[文・構成/grape編集部]