貧乏ゆすりの由来とは?原因や健康効果、やめ方まで解説
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ふと気づくと足を揺らしていて、家族や友人から「貧乏ゆすりしてるよ」と指摘された経験がある人もいるでしょう。
貧乏ゆすりにはよいイメージがない人もいるため、指摘されると「気をつけなくては」と思いますよね。
また、なぜ無意識に繰り返してしまうのか、そもそも貧乏ゆすりという名前にはどのような由来があるのか、気になるところです。
本記事では、貧乏ゆすりの原因や言葉の起源、健康面での意外なメリット、そしてやめる方法を解説します。貧乏ゆすりの由来を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
貧乏ゆすりとは?
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貧乏ゆすりとは、座っている時にヒザやかかとを小さく揺らし続ける動作のことです。
一般的には癖や落ち着きのなさの象徴とされています。多くの人は無意識のうちに繰り返しており、本人が自覚していない場合も少なくありません。
この動きは周囲から『行儀が悪い』『品がない』と受け取られることが多く、悪い習慣として扱われがちです。
貧乏ゆすりの由来
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貧乏ゆすりという言葉の起源は、江戸時代までさかのぼるといわれています。
名前の由来にはいくつかの説がありますが、衣服や食事に困るほどの生活をしていた人が、空腹や寒さに耐えかねて身体を小刻みに震わせていた様子をなぞらえたというのが有力な説のようです。
そこから、足を揺らすと貧乏神に取り憑かれるという迷信が生まれたとされており、よくない癖の象徴として広まったとも考えられています。
つまり、貧乏ゆすりという言葉は、身体を揺らす仕草が貧困と結びつけられ、日本人にとって長らくネガティブな行動として受け止められてきたといえるでしょう。
貧乏ゆすりの原因
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貧乏ゆすりは、無意識のうちに繰り返している場合もあれば、足を動かさずにはいられない身体的、心理的な要因が関わることもあります。
ここでは、貧乏ゆすりの原因として考えられる『レストレスレッグス症候群』と『固着反応』について見ていきましょう。
レストレスレッグス症候群(RLS)
貧乏ゆすりの原因の1つとして考えられているのが『レストレスレッグス症候群』です。
レストレスレッグス症候群は『むずむず脚症候群』とも呼ばれる病気で、足の奥から不快感が生じ、動かすと症状が軽くなる特徴があるのだとか。特に就寝時や長時間座っている時に起こりやすく、睡眠障がいにつながるケースもあるといわれています。
原因が不明な場合もあるようですが、鉄分不足や糖尿病、妊娠などが関係している可能性があるそうです。もし足の違和感が続くなら、医療機関で相談することが望ましいでしょう。
固着反応
『固着反応』も貧乏ゆすりの原因の1つとして考えられているようです。
固着反応とは、強い緊張や不安を感じた時に無意識のうちに繰り返す行動を指します。
貧乏ゆすりはその代表例で、ストレスを発散するために身体が自動的に反応していると考えられているようです。爪を噛む、髪を触る、机を指で叩くといった行動も、固着反応の可能性があるのだとか。
このように、貧乏揺すりは心身のバランスを取ろうとし、無意識のうちにしているケースが多いといわれています。
貧乏ゆすりをやめる方法は?
貧乏ゆすりは無意識にしてしまうケースが多いため、やめるのは難しいと考える人もいるでしょう。しかし、やめる方法はいくつかあるようです。
ここでは、貧乏ゆすりをやめる方法を解説します。貧乏ゆすりをやめたいと思っている人は、ぜひ試してみてください。
貧乏ゆすりをしていることに気づく
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貧乏ゆすりをしていることに気づくことも、やめる第一歩です。
無意識の癖は自覚できなければ続いてしまうため、認識すること自体が抑制につながります。
自分がどんな時に貧乏ゆすりをしているのかを意識してみると、疲れている時や緊張している時など、傾向が見えてくるでしょう。
状況を把握できれば原因への対処もしやすくなり、結果的に貧乏ゆすりを減らせるかもしれません。
下半身の血流を促進する
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貧乏ゆすりを抑えるための方法の1つは、下半身の血流をよくすることです。
長時間同じ姿勢でいると血の巡りが悪くなり、その違和感が貧乏ゆすりにつながることもあると考えられています。
そのため、以下のような動作をして下半身の血流を促進してみましょう。
こうした工夫によって血流がうながされ、足の不快感が和らぐことで、貧乏ゆすりの回数を減らせる可能性があるでしょう。
別のことに置き換えるように意識する
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もう1つの方法としては、貧乏ゆすりに気づいたら別の行動に置き換えることが有効だといわれています。
理由は、反射的に出る動きをただ止めようとするよりも、ほかの行動に切り替えるほうが続けやすいためです。例えば、深呼吸をする、背伸びをする、水を飲むなど、気分が切り替えられる行動を決めておくとよいでしょう。
置き換える習慣を持つことで、ストレスや緊張を和らげながら無意識の動作を減らせる可能性があります。
生活習慣を見直してみる
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根本的な対策として、生活習慣を少しずつ整えていくことも役立つかもしれません。
貧乏ゆすりは、ストレスや疲労が強い時に出やすいとされています。十分な睡眠や栄養バランスのよい食事、軽い運動を心がけることで、心身の緊張が和らぎやすくなるでしょう。
ストレスを完全になくすのは難しくても、生活全体を整えることで無意識の反応が減り、自然と貧乏ゆすりの回数を抑えられる可能性があります。
貧乏ゆすりをするメリット
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貧乏ゆすりは、行儀の悪い癖だとされていますが、健康によい効果が期待できるという報告もあるのだとか。
ここでは、貧乏ゆすりのメリットをまとめました。
女性の死亡リスクが低くなるというデータがある
2015年にアメリカの医学会誌に掲載された研究では、貧乏ゆすりをよく行う女性は死亡リスクが低い傾向にあると発表されているようです。
ふくらはぎは『第二の心臓』と呼ばれ、動かすことで全身の血流を助ける役割があるのだとか。貧乏ゆすりによってこの働きが活発になり、生活習慣病や早期死亡の危険性を下げる効果が期待されているようです。
先の研究では女性を対象に調査されましたが、身体の仕組みは男性にも共通するかもしれません。
エコノミークラス症候群を予防できる可能性がある
貧乏ゆすりをすると、エコノミークラス症候群を予防できる可能性があるといわれています。
エコノミークラス症候群とは、長時間同じ姿勢で座り続けることで足の血管に血栓ができ、それが肺に流れて詰まり呼吸困難などを引き起こす病気です。
飛行機の狭い座席で発症した事例から、エコノミークラス症候群と呼ばれるようになりましたが、実際には、自動車や電車、さらには入院中の安静時にも生じることがあるといわれています。
この病気の大きな原因は、足を動かさないことで血流が滞り、血栓が形成されやすくなる点にあるようです。
貧乏ゆすりによってふくらはぎの筋肉を小刻みに動かすと、血液が心臓に押し戻されるポンプのような働きが生まれ、血流が改善されるのだとか。その結果、血栓ができにくくなり、エコノミークラス症候群を予防する可能性があるといわれています。
つまり、無意識に行っている貧乏ゆすりは、見方を変えれば効果的なセルフケアの1つととらえられるでしょう。
身体の冷えやむくみが解消される可能性がある
貧乏ゆすりをすると、身体の冷えやむくみを解消できる可能性があるようです。
冷えやむくみは、下半身の血流が滞ることで起こりやすいとされています。血液や水分が足先にたまると体温が下がり、だるさや不快感につながるそうです。
貧乏ゆすりによってふくらはぎの筋肉が収縮、弛緩を繰り返すと、心臓へ血液を送り返すポンプの働きが活発になり、全身の血行が改善されると考えられています。
実際に、5分間足を揺らしただけでふくらはぎの皮膚温度が平均で約2℃上昇したというデータがあるそうです。
貧乏ゆすりは見た目の印象こそよくないものの、日常的に行うことで冷え性やむくみに悩む人にとっては、効果的なセルフケアになり得るのかもしれません。
貧乏ゆすりは江戸時代の貧民の様子に由来する
貧乏ゆすりの由来は、貧しい人が寒さや空腹で震える姿から、足を揺らすと貧乏神に取り憑かれるという江戸時代の迷信から生まれた説が有力と考えられています。
そのため悪い癖と見なされてきましたが、近年では血流改善や死亡リスクの低下、冷えやむくみの軽減など健康面での効果も注目されているようです。
原因には『レストレスレッグス症候群』や『固着反応』が関係する場合もあり、単なる落ち着きのなさではないのかもしれません。
貧乏ゆすりをやめたいと思っている人は、本記事で紹介した方法を参考に、血流の促進運動や代替行動、生活習慣の見直しに取り組んでみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]