「30年ゾロリを面白がってくれた子ども達のおかげ」かいけつゾロリの展示会が開催! 提供:株式会社ポプラ社 By - grape編集部 公開:2017-04-25 更新:2017-05-16 Share Post LINE はてな 仕事はやりがいもあるし、大変だけど子育ても楽しい。やらなきゃいけないことばかりで、気付けば1日があっという間に過ぎていく。 子どもの頃も、毎日はあっという間だったけど、もっとワクワク、ドキドキしていたような気がします。 大人にはなったけど、何かがちょっぴり足りない。子どもの頃との違いは、いったい何なのでしょうか。 冒険は、まだまだ続いていた! 小学校の図書館の本棚に、必ずと言ってよいほど置いてあった『かいけつゾロリ』を覚えていますか。 『かいけつゾロリ』は、イタズラの王者をめざして修行の旅を続けるキツネのゾロリと、その弟子である双子のイノシシ、イシシとノシシの大冒険を描いた児童書シリーズです。 『かいけつゾロリ』といえば、普通の本とは違い、ビックリするような仕掛けがたくさんあるのが特徴。 突然ドラマの流れで、なぞなぞや迷路がストーリーにかかわってきたり、暗いところで絵が光るような特殊な印刷が施されているところも。さらに、いろいろなところにひみつの隠し絵まであります。 時には作者である原ゆたか先生が登場したり、自分で文字が書き込めるようになっていたり、ページを折らなければならなかったりと、紙の本ならではの楽しさがいっぱいありました。 発明の天才であるゾロリの作ったメカやアイディアに「なにこれー!」と驚いたり、流行を取り入れたおやじギャグに笑ったり、子どもの頃は本当に夢中になって読んでいました。 そんな『かいけつゾロリ』も、ついに30周年を迎え、最新刊はなんと60巻!こんなに冒険していたのですね。 まだまだ旅を続ける『かいけつゾロリ』について、原作者の原ゆたか先生にお話を伺いました。 原作者・原ゆたか先生の想い 昔ゾロリを読んでいた20代後半~30代前半の人たちへ ゾロリを卒業したきみたち、まだゾロリの旅はつづいているよ。 みんなが小学生のころ大人たちは、おならが下品だとか、おやじギャグがくだらないといって、ゾロリの本をみとめてくれませんでした。 でもぼくは、そのころ読んで楽しんでくれた子どもたちが大人になったときに、自分の子どもにすすめてくれたらいいな、と思ったからこそ、がんばって30年もかきつづけてこられたのです。 久しぶりにゾロリの本を開いてみませんか? 小学生のころの気持ちがよみがえってきてくれたら、ぼくはとてもうれしいです。 本を作るアイディアはどこから湧いてくるのか? ぼくはもともと絵描きだったので、ストーリーの作り方をちゃんと勉強してきませんでした。でも、映画や落語が好きでたくさん観たり、聴いたりしたし、本も結構読んでいたので、そのおもしろかったところを子どもにわかるようにアレンジしたり、くみあわせたりして、「ゾロリ」をつくりあげてきました。 また、ストーリーには影響ないのですが、おあそびで、当時の事件やテレビ番組のパロディーなどをとりいれています。 そんなところは、今読めば、子どもたちより大人になった人たちのほうが、その面白さをたくさんみつけられるはずです。 30周年の展示会について 小学生のころ、ストーリーマンガをノートに描いては、友だちによんでもらったり、クラスメイトに受ける工夫をこらして学級新聞を描いていました。 その時の気持ちで、子どもの本を描いてみよう。 そんな思いが「かいけつゾロリ」という作品になりました。 世の中には、絵がうまい人も、文章がうまい人も、たくさんいるのに、ぼくが高島屋でこんなに大きな展覧会がひらけるのは、ゆめのようなことです。 これも30年ゾロリをおもしろがってくれた、こどもたちのおかげだと思います。 grapeの読者に向けて 植木等の「無責任シリーズ」という映画がありました。 無責任男といわれながら、仕事に失敗しても、ワッハッハと笑って、次にチャレンジする前向きなキャラクターに、小学生の私はあこがれました。 その後好きになる渥美清の「寅さん」シリーズも、女性にふられても、めげないタフなキャラクターです。 今思うと、そんな2つのキャラクターが、ゾロリにのっかっている気がします。 小学生は小学生なりに、社会人は社会人なりに、生きているとたいへんなことの連続です。 私は、植木等に背中を押してもらったように、ゾロリを読んで笑って元気が出たり、あきらめず前向きになろうと思ってくれる人が1人でもいてくれたら、うれしいです。 原先生、素敵なお話をありがとうございました。 かいけつゾロリ30周年を記念したイベントが続々登場! インタビューの後、原先生がなにやら巨大な紙に大きくサインを書いているところを見せてもらいました。 先生が書いていたのは、展覧会に先駆け、2017年4月24日から東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに登場する、30周年の記念ポスター! 4月26日から始まる『かいけつゾロリ大冒険展』は、これまでの大冒険を約150点に及ぶ貴重な原画と共に振り返ることができます。 ほかにも、『かいけつゾロリ』の30周年を記念し、二連作にわたる新刊や劇場アニメ、コラボイベント様々な企画も発表されていますよ。 また、新宿駅に登場するポスターと連動したページも特設サイトで公開されているので、チェックしてみてくださいね。 小学生の頃、ワクワクドキドキしながら読んでいた、かいけつゾロリの大冒険。ゾロリ達は失敗しても前向きに、いまも変わらず冒険を続けています。 最近の自分に足りないのは、もしかしたらこの”ワクワク”だったのかも。なんだか久々に読み返したくなりました。 今度は子どもと一緒に読みながら、同じワクワクを共有できたら嬉しいですね。 かいけつゾロリ30周年記念特設サイト ※ポスター広告の駅係員へのお問い合わせはご遠慮くださいませ。本件に関するお問い合わせは株式会社ポプラ社(03-3357-2212)までご連絡ください。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
仕事はやりがいもあるし、大変だけど子育ても楽しい。やらなきゃいけないことばかりで、気付けば1日があっという間に過ぎていく。
子どもの頃も、毎日はあっという間だったけど、もっとワクワク、ドキドキしていたような気がします。
大人にはなったけど、何かがちょっぴり足りない。子どもの頃との違いは、いったい何なのでしょうか。
冒険は、まだまだ続いていた!
小学校の図書館の本棚に、必ずと言ってよいほど置いてあった『かいけつゾロリ』を覚えていますか。
『かいけつゾロリ』は、イタズラの王者をめざして修行の旅を続けるキツネのゾロリと、その弟子である双子のイノシシ、イシシとノシシの大冒険を描いた児童書シリーズです。
『かいけつゾロリ』といえば、普通の本とは違い、ビックリするような仕掛けがたくさんあるのが特徴。
突然ドラマの流れで、なぞなぞや迷路がストーリーにかかわってきたり、暗いところで絵が光るような特殊な印刷が施されているところも。さらに、いろいろなところにひみつの隠し絵まであります。
時には作者である原ゆたか先生が登場したり、自分で文字が書き込めるようになっていたり、ページを折らなければならなかったりと、紙の本ならではの楽しさがいっぱいありました。
発明の天才であるゾロリの作ったメカやアイディアに「なにこれー!」と驚いたり、流行を取り入れたおやじギャグに笑ったり、子どもの頃は本当に夢中になって読んでいました。
そんな『かいけつゾロリ』も、ついに30周年を迎え、最新刊はなんと60巻!こんなに冒険していたのですね。
まだまだ旅を続ける『かいけつゾロリ』について、原作者の原ゆたか先生にお話を伺いました。
原作者・原ゆたか先生の想い
昔ゾロリを読んでいた20代後半~30代前半の人たちへ
ゾロリを卒業したきみたち、まだゾロリの旅はつづいているよ。
みんなが小学生のころ大人たちは、おならが下品だとか、おやじギャグがくだらないといって、ゾロリの本をみとめてくれませんでした。
でもぼくは、そのころ読んで楽しんでくれた子どもたちが大人になったときに、自分の子どもにすすめてくれたらいいな、と思ったからこそ、がんばって30年もかきつづけてこられたのです。
久しぶりにゾロリの本を開いてみませんか? 小学生のころの気持ちがよみがえってきてくれたら、ぼくはとてもうれしいです。
本を作るアイディアはどこから湧いてくるのか?
ぼくはもともと絵描きだったので、ストーリーの作り方をちゃんと勉強してきませんでした。でも、映画や落語が好きでたくさん観たり、聴いたりしたし、本も結構読んでいたので、そのおもしろかったところを子どもにわかるようにアレンジしたり、くみあわせたりして、「ゾロリ」をつくりあげてきました。
また、ストーリーには影響ないのですが、おあそびで、当時の事件やテレビ番組のパロディーなどをとりいれています。
そんなところは、今読めば、子どもたちより大人になった人たちのほうが、その面白さをたくさんみつけられるはずです。
30周年の展示会について
小学生のころ、ストーリーマンガをノートに描いては、友だちによんでもらったり、クラスメイトに受ける工夫をこらして学級新聞を描いていました。
その時の気持ちで、子どもの本を描いてみよう。
そんな思いが「かいけつゾロリ」という作品になりました。
世の中には、絵がうまい人も、文章がうまい人も、たくさんいるのに、ぼくが高島屋でこんなに大きな展覧会がひらけるのは、ゆめのようなことです。
これも30年ゾロリをおもしろがってくれた、こどもたちのおかげだと思います。
grapeの読者に向けて
植木等の「無責任シリーズ」という映画がありました。
無責任男といわれながら、仕事に失敗しても、ワッハッハと笑って、次にチャレンジする前向きなキャラクターに、小学生の私はあこがれました。
その後好きになる渥美清の「寅さん」シリーズも、女性にふられても、めげないタフなキャラクターです。
今思うと、そんな2つのキャラクターが、ゾロリにのっかっている気がします。
小学生は小学生なりに、社会人は社会人なりに、生きているとたいへんなことの連続です。
私は、植木等に背中を押してもらったように、ゾロリを読んで笑って元気が出たり、あきらめず前向きになろうと思ってくれる人が1人でもいてくれたら、うれしいです。
原先生、素敵なお話をありがとうございました。
かいけつゾロリ30周年を記念したイベントが続々登場!
インタビューの後、原先生がなにやら巨大な紙に大きくサインを書いているところを見せてもらいました。
先生が書いていたのは、展覧会に先駆け、2017年4月24日から東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードに登場する、30周年の記念ポスター!
4月26日から始まる『かいけつゾロリ大冒険展』は、これまでの大冒険を約150点に及ぶ貴重な原画と共に振り返ることができます。
ほかにも、『かいけつゾロリ』の30周年を記念し、二連作にわたる新刊や劇場アニメ、コラボイベント様々な企画も発表されていますよ。
また、新宿駅に登場するポスターと連動したページも特設サイトで公開されているので、チェックしてみてくださいね。
小学生の頃、ワクワクドキドキしながら読んでいた、かいけつゾロリの大冒険。ゾロリ達は失敗しても前向きに、いまも変わらず冒険を続けています。
最近の自分に足りないのは、もしかしたらこの”ワクワク”だったのかも。なんだか久々に読み返したくなりました。
今度は子どもと一緒に読みながら、同じワクワクを共有できたら嬉しいですね。
かいけつゾロリ30周年記念特設サイト
※ポスター広告の駅係員へのお問い合わせはご遠慮くださいませ。本件に関するお問い合わせは株式会社ポプラ社(03-3357-2212)までご連絡ください。
[文・構成/grape編集部]