「障がいってなんだろう」公開されたとある動画 映し出された光景にハッとする 提供:エニタイムフィットネス By - grape編集部 公開:2019-03-29 更新:2019-04-22 NBAバスケットボール障がい者 Share Post LINE はてな 最初は嫌だったんです。自分はここまでできるのに、何の遜色もないのに…。そう思っていました。 バスケットボール選手の三上隼人さん。2019年2月15日にアメリカで開催されたNBA ALL STARのスペシャルゲーム『NBA Cares Special Olympics Unified Sports® Game』に、日本人として唯一、出場しました。 このイベントは、北米の男子プロバスケットボールリーグ『NBA』と、世界中から選ばれた『スペシャルオリンピックス』のアスリート12名がチームメイトとなり、エキシビションマッチを行うというもの。 日本ではまだあまり知られていないスペシャルオリンピックスの活動。今回、三上さんが試合に参加して感じたこととは…。こちらの動画をご覧ください。 「誰もが参加できる」スポーツの可能性 誰にも、”できない”なんていわせるな。この世界でどう生きていくかは、君たちが決めていくんだ。 知的障がいのある人たちに、さまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供する『スペシャルオリンピックス』。 スペシャルオリンピックスでは、障がいのある人とない人が、一緒に練習や試合を行う『ユニファイドスポーツ』(※1)プログラムを推進しています。 動画の『NBA Cares Special Olympics Unified Sports® Game』もそのイベントの1つ。ユニファイドスポーツはいまや世界中で展開されていて、世界大会公式種目として実施されています。 「スペシャルオリンピックスのいいところは、誰でも参加でき、みんながヒーローになれるところ」と語る三上さん。 知的障がい者を取り巻く固定概念を変え、国や人種、障がいを越えて誰もがつながれる…動画からは、そんなスポーツの持つ可能性が伝わってきます。 動画を公開したのは… こちらの動画は、全国に展開する24時間年中無休のフィットネスジム『エニタイムフィットネス』がスペシャルオリンピックス日本(以下、SON)を応援するために公開しました。 2019年3月14日~21日、スペシャルオリンピックス夏季世界大会がアラブ首長国連邦の首都アブダビで開催。三上選手は、そこでもSONの代表アスリート(※2)として出場しました。 SONの協賛パートナーとして、三上選手をサポートしているエニタイムフィットネスは、ほかにも『社会とつながろう!OPENフィットネス宣言』としてSDGs(※3)に則した企業活動を展開。 2019年3月20日、都内某所でエニタイムフィットネスの『OPENフィットネス宣言Vol.2』の公式記者発表会が開催。 Fast Fitness Japan代表取締役社長CEO兼COOの土屋敦之さんが実施中の取り組みについて報告を行いました。 中央左:土屋敦之さん 中央右:小橋建太さん 発表会ではSONの理事長を務める、元マラソン選手の有森裕子さんからのビデオメッセージが流れたほか、エニタイムフィットネスが同じく協賛する『がんの子どもを守る会』の特別アンバサダー、元プロレスラーの小橋建太さんも登壇。小児がんの子どもと家族を支える活動『ゴールドリボン活動』の普及について熱弁しました。 会見終了後、土屋社長にインタビューを実施。 SONへの支援について、想いを語っていただきました。 大切なのは『機会』を提供すること ――SONに関わることになった、きっかけは? 代理店を通じて、SONのイベントに協賛をしたのがそもそものきっかけです。正直なところ、最初に声をかけてもらった時は、SONについて何も知りませんでした。 説明を受けてそういう活動があると知り、これはイベントだけでなく僕らにもなにかできることがありそうだと思ったんです。そこで先方と話して、正式にパートナーシップを結ぶことになりました。 ――SONを知ってもらい、活動を広めていくために、どんな取り組みを? SONについて、世の中の認知を広めていく活動をするのはもちろんのことだけど、やはり一番大事なのは、アスリートたちにどれだけ機会を提供できるかということ。 なので、実際にサッカーやバスケットなどのスポーツを実体験をしてもらうイベントに力を入れています。 スポーツ大会をするイベントを開催するには当然お金がかかるから、そこを僕らは協賛という形で協力しています。 また、エニタイムフィットネスでは一部の店舗で、SONのアスリートの方を集めた施設体験会『ユニファイドトレーニング』も実施しています。 僕らも初めての経験だったので、初回はアスリートの方だけを集めて行ったのですが、2回目以降はほかの会員の方と交えてトレーニングをしています。 会員の方からも、「いいことやってるね」という声をもらって、特別に宣伝をしなくても、日常の中で自然とSONの活動の意義が伝わっていくというのが、実感としてありました。 SONの中でも『ユニファイドスポーツ』というのは1つキーワードになっているので、会員やスタッフ、SONのアスリート、それを支える家族も、一緒にトレーニングができる機会を増やしていきたいですね。 エニタイムフィットネスでは、このほかにも、シニア世代や身体が不自由な人を含めたすべての人が利用できる『ユニバーサルデザイン店舗』の導入や、高校生無償利用制度『High School Pass』、中古マシンを日本の離島に寄贈する『Healthier Islands Project』などユニークな企業活動を実施しています。 「誰でも運動できる、ここに行けば、誰かとつながれる、日本のフィットネスジムをそんな場所にしていきたい」と、熱く語った土屋社長。 フィットネスジムという場所を通して、さまざまな人が地域の中で自然と関わり合える…そんな豊かな社会になっていくと素敵ですよね。 スペシャルオリンピックス日本 『Healthier Islands Project』ついては、grapeのこちらの記事へ! (※1)ユニファイドスポーツ(Unified Sports)とは、知的障がいのある人とない人でチームを作り、練習や試合を行い、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていく取り組み。スペシャルオリンピックス国際本部が推進しているプログラムで、障がいの有無を越え、スポーツを通じて様々な経験を共有することにより、互いの理解を深め、友情を育むことを目指し、社会的インクルージョンの実現を促進することを目標としている。 (※2)SONでは、活動に参加する知的障がい者を『アスリート』と呼んでいる。 (※3)『持続可能な開発のための2030アジェンダ』にて提示された、2016年から2030年までの国際目標のこと。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな
最初は嫌だったんです。自分はここまでできるのに、何の遜色もないのに…。そう思っていました。
バスケットボール選手の三上隼人さん。2019年2月15日にアメリカで開催されたNBA ALL STARのスペシャルゲーム『NBA Cares Special Olympics Unified Sports® Game』に、日本人として唯一、出場しました。
このイベントは、北米の男子プロバスケットボールリーグ『NBA』と、世界中から選ばれた『スペシャルオリンピックス』のアスリート12名がチームメイトとなり、エキシビションマッチを行うというもの。
日本ではまだあまり知られていないスペシャルオリンピックスの活動。今回、三上さんが試合に参加して感じたこととは…。こちらの動画をご覧ください。
「誰もが参加できる」スポーツの可能性
誰にも、”できない”なんていわせるな。
この世界でどう生きていくかは、君たちが決めていくんだ。
知的障がいのある人たちに、さまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供する『スペシャルオリンピックス』。
スペシャルオリンピックスでは、障がいのある人とない人が、一緒に練習や試合を行う『ユニファイドスポーツ』(※1)プログラムを推進しています。
動画の『NBA Cares Special Olympics Unified Sports® Game』もそのイベントの1つ。ユニファイドスポーツはいまや世界中で展開されていて、世界大会公式種目として実施されています。
「スペシャルオリンピックスのいいところは、誰でも参加でき、みんながヒーローになれるところ」と語る三上さん。
知的障がい者を取り巻く固定概念を変え、国や人種、障がいを越えて誰もがつながれる…動画からは、そんなスポーツの持つ可能性が伝わってきます。
動画を公開したのは…
こちらの動画は、全国に展開する24時間年中無休のフィットネスジム『エニタイムフィットネス』がスペシャルオリンピックス日本(以下、SON)を応援するために公開しました。
2019年3月14日~21日、スペシャルオリンピックス夏季世界大会がアラブ首長国連邦の首都アブダビで開催。三上選手は、そこでもSONの代表アスリート(※2)として出場しました。
SONの協賛パートナーとして、三上選手をサポートしているエニタイムフィットネスは、ほかにも『社会とつながろう!OPENフィットネス宣言』としてSDGs(※3)に則した企業活動を展開。
2019年3月20日、都内某所でエニタイムフィットネスの『OPENフィットネス宣言Vol.2』の公式記者発表会が開催。 Fast Fitness Japan代表取締役社長CEO兼COOの土屋敦之さんが実施中の取り組みについて報告を行いました。
中央左:土屋敦之さん 中央右:小橋建太さん
発表会ではSONの理事長を務める、元マラソン選手の有森裕子さんからのビデオメッセージが流れたほか、エニタイムフィットネスが同じく協賛する『がんの子どもを守る会』の特別アンバサダー、元プロレスラーの小橋建太さんも登壇。小児がんの子どもと家族を支える活動『ゴールドリボン活動』の普及について熱弁しました。
会見終了後、土屋社長にインタビューを実施。 SONへの支援について、想いを語っていただきました。
大切なのは『機会』を提供すること
――SONに関わることになった、きっかけは?
代理店を通じて、SONのイベントに協賛をしたのがそもそものきっかけです。正直なところ、最初に声をかけてもらった時は、SONについて何も知りませんでした。
説明を受けてそういう活動があると知り、これはイベントだけでなく僕らにもなにかできることがありそうだと思ったんです。そこで先方と話して、正式にパートナーシップを結ぶことになりました。
――SONを知ってもらい、活動を広めていくために、どんな取り組みを?
SONについて、世の中の認知を広めていく活動をするのはもちろんのことだけど、やはり一番大事なのは、アスリートたちにどれだけ機会を提供できるかということ。 なので、実際にサッカーやバスケットなどのスポーツを実体験をしてもらうイベントに力を入れています。
スポーツ大会をするイベントを開催するには当然お金がかかるから、そこを僕らは協賛という形で協力しています。
また、エニタイムフィットネスでは一部の店舗で、SONのアスリートの方を集めた施設体験会『ユニファイドトレーニング』も実施しています。
僕らも初めての経験だったので、初回はアスリートの方だけを集めて行ったのですが、2回目以降はほかの会員の方と交えてトレーニングをしています。
会員の方からも、「いいことやってるね」という声をもらって、特別に宣伝をしなくても、日常の中で自然とSONの活動の意義が伝わっていくというのが、実感としてありました。
SONの中でも『ユニファイドスポーツ』というのは1つキーワードになっているので、会員やスタッフ、SONのアスリート、それを支える家族も、一緒にトレーニングができる機会を増やしていきたいですね。
エニタイムフィットネスでは、このほかにも、シニア世代や身体が不自由な人を含めたすべての人が利用できる『ユニバーサルデザイン店舗』の導入や、高校生無償利用制度『High School Pass』、中古マシンを日本の離島に寄贈する『Healthier Islands Project』などユニークな企業活動を実施しています。
「誰でも運動できる、ここに行けば、誰かとつながれる、日本のフィットネスジムをそんな場所にしていきたい」と、熱く語った土屋社長。
フィットネスジムという場所を通して、さまざまな人が地域の中で自然と関わり合える…そんな豊かな社会になっていくと素敵ですよね。
スペシャルオリンピックス日本
『Healthier Islands Project』ついては、grapeのこちらの記事へ!
(※1)ユニファイドスポーツ(Unified Sports)とは、知的障がいのある人とない人でチームを作り、練習や試合を行い、スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていく取り組み。スペシャルオリンピックス国際本部が推進しているプログラムで、障がいの有無を越え、スポーツを通じて様々な経験を共有することにより、互いの理解を深め、友情を育むことを目指し、社会的インクルージョンの実現を促進することを目標としている。
(※2)SONでは、活動に参加する知的障がい者を『アスリート』と呼んでいる。
(※3)『持続可能な開発のための2030アジェンダ』にて提示された、2016年から2030年までの国際目標のこと。
[文・構成/grape編集部]