道端に咲くオレンジ色の花、素手で触らないで! 身近な植物に潜むリスクや駆除方法【専門家に聞く】
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撮影:grapeライフハック編集部

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暖かい日が増え、道端にも色鮮やかな花が目立つ2026年5月7日現在。一見きれいでも、実は注意が必要な植物があることをご存じでしょうか。
その名は『ナガミヒナゲシ』。オレンジ色の花を咲かせる外来植物で、素手で触れるとかぶれなどを引き起こす恐れがあるとされています。
撮影:grapeライフハック編集部
本記事では『ナガミヒナゲシ』に潜むリスクや、見つけた際の対応、専門家からのメッセージなどを紹介します。
道端に咲く『ナガミヒナゲシ』 触れるリスクや見つけた際の対応
『ナガミヒナゲシ』はヨーロッパや北アフリカを原産とするケシ科の植物。4~5月頃にかけて開花します。
オレンジ色の『ポピー』に似た見た目をしており、道端や空き地などでも咲くことから、一度は目にしたことがある人も多いでしょう。
ポピーの花
しかし実は、葉や茎には『アルカロイド』と呼ばれる毒性成分が含まれ、素手で触れるとかぶれやただれなどを引き起こす恐れがあるといいます。
きれいな見た目とは裏腹な特徴で、ゾッとしますよね。
花摘み感覚で触ってしまわないよう、注意が必要です。
特徴は繁殖力の強さ 駆除を呼びかける自治体も
『ナガミヒナゲシ』は乾燥に強く、日当たりのよい道路沿いや空き地などを中心に広がる植物とされます。
繁殖力が強く、大量にできた種子が車のタイヤなどに付着して運ばれることで、生息域を広げていくこともあるそうです。
※写真はイメージ
2026年5月現在、『ナガミヒナゲシ』は環境省が指定する『特定外来生物』には含まれていません。
ですが、在来植物の成長を妨げるなど、生態系への影響が懸念されており、自治体によってはウェブサイトなどで注意喚起や駆除方法を紹介しています。
駆除する際は、素手では触らず、手袋を着用することが大切です。
抜き取った後は、可燃ゴミとして処分するように案内する自治体も多く見られます。
専門家に聞いた 駆除の際に気をつけたいこと
筆者は、東京都東久留米市にある自由学園環境文化創造センターで、センター長を務める吉川慎平さんに取材しました。
同センターは、多くの学生が環境問題について実践的に学ぶ教育研究施設。吉川さんは『ナガミヒナゲシ』の生息状況や、駆除の取り組みなどについて研究を重ねています。
吉川さんによると、近年は『ナガミヒナゲシ』への注意を呼び掛ける自治体が増加傾向にあるそうです。
※写真はイメージ
2025年7月時点では、関東地方を中心に、東北から九州まで182の自治体と7つの県がウェブサイト上で注意喚起を実施しています。
前年から49か所増えているといい、関心の高まりがうかがえますね。
吉川さんによると、駆除をする際には特に気をつけるべき点があるといいます。
『ナガミヒナゲシ』は在来植物の生育に影響を及ぼす外来種ですが、花の見た目を気に入り、自宅で育てている人もいます。
そのため、駆除を行う際は、他人の敷地ではないことを確認してから対応してください。
善意であっても、無断で他人の敷地内の植物を抜き取ると、トラブルにつながる可能性があるでしょう。
安全面だけでなく、周囲への配慮も忘れないようにしたいですね。
『ナガミヒナゲシ』をきっかけに生態系への関心を
環境学習を通じて、多くの学生と向き合う吉川さん。grapeの読者へメッセージを寄せてくれました。
外来種は『ナガミヒナゲシ』だけではありません。
さまざまな外来種が、日本の在来種や生態系に影響を与えています。
『ナガミヒナゲシ』をきっかけに、日本の生態系にも関心を持ってもらいたいです。
道端で見かける身近な植物にも、知られざる特徴やリスクが隠れていることがあります。
私たちが暮らす豊かな自然環境を守るためにも、まずは正しい知識を知り、できる範囲で対応していきたいですね。
[文・構成・取材/grapeライフハック編集部 しぶちゃん]