「裸よりもヌード的」　名女優たちの攻めたグラビアカレンダーが美しい！

イタリアの大手タイヤ会社『ピレリ』のカレンダーは、毎年豪華な著名人をモデルとして迎えることで知られています。

２０１５年版は、ファッションブランド『ヴィクトリア・シークレット』のセクシーなモデルたちが、トップレスやボンテージ姿を披露しました。

毎年のように美女たちが、下着やヌード姿でセクシーポーズを披露することで話題を呼ぶ同社のカレンダー。

しかし、今年のカレンダーは「いつものピレリと違う！」と言われています。

「リアルな美しさ」

２０１７年のキャスティングは、ハリウッド史に名を残す４０代〜７０代の名女優が中心。

登場するのは、『タイタニック』のケイト・ウィンスレットや、『ムーラン・ルージュ』でゴールデングローブ賞・主演女優賞を受賞したニコール・キッドマン、『キル・ビル』のユマ・サーマンのほか、２０１６年で７０歳を迎えた、シャーロット・ランプリングなど、総勢１４名です。

撮影を担当したピーター・リンドバーグが「裸よりもさらにヌードになっている」と語る今回のグラビア写真の一部をご紹介します。

ニコール・キッドマン

ユマ・サーマン

ジュリアン・ムーア

レア・セドゥ

ルーニー・マーラ

シャーロット・ランプリング

写真からも分かる通り、今までのピエリカレンダーとは違い、ポーズも衣装も特別セクシーなものではありません。

この狙いとして、リンドバーグが求めたものは「リアルな美しさ」だと言います。そして、それは「個性やありのままでいる勇気、プライベートな感性などのこと」だそう。

また、「パーフェクトなボディーだけを撮影するのではなく、魂に迫る内面を撮りたい」と語る通り、ただ美しいだけではなく、見る人の心に訴えかける作品に仕上がっています。

ジェシカ・チャスティン

ロビン・ライト

チャン・ツィイー

「リアルな美しさ」を求めるため、女優たちはほぼノーメイクで、シミやシワはもちろん、身体のたるみもそのまま。無修正にこだわった「ありのままの姿」が写真に収められています。

変わる女性の美しさ

１９６４年から続く歴史ある『ピレリ・カレンダー』が、女性の美しさを「セクシーさ」や「若さ」そして「美しさ」以外の形で表現したことは、大きな影響を与えています。

往年のセクシーで華やかなカレンダーを好む人もいましたが、「私はこっちの方が好き」「僕は男だけど、改めて彼女たちの美しさに気付かされた」「美しさの定義は変わってきている」と、２０１７年版のカレンダーは概ね好意的に迎え入れらています。

また、２００６年公開の『クイーン』であらゆる映画賞を受賞し、今回のキャストの中でも最高齢であるヘレン・ミレンも、今回のピレリカレンダーに対して「時代の流れ」とコメント。

なお、このカレンダーは限られた人のみに配られる非売品。しかし、多くの人が目にすることはなくとも「美しさの定義」「真の美しさ」は何か問いかける、大きなきっかけとなるのではないでしょうか。