もち粉がなくなった時の代用品4選 作れるお菓子や使えない粉類も紹介
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「もちもちした和菓子を作りたいけど、もち粉を切らしてしまった」「ほかの米粉や小麦粉でも代用できるの?」と悩んだ経験はありませんか。
大福やだんごなどでもっちりした食感を楽しみたい場合、もち粉が欠かせません。
しかし、「頻繁に使わないから節約したい」という人もいるでしょう。また、よく使う人でも「家で使おうとしたらなくなっていた」ということがあるはず。
そこで本記事では、もち粉の代用品や使い方について詳しく紹介します。
もち粉や代用品で作れるお菓子についても分かるため、やわらかい食感の和菓子や洋菓子作りにチャレンジしたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
もち粉がない時の代用品4選
もち粉は、もち米を水で洗って乾燥させ、粉状にした米粉のこと。うるち米を使用せず、もち米だけを使用しています。
和菓子の求肥にもよく使われるため『求肥粉』と呼ぶことも。水で溶くと粘り気があり、こねるともっちりした生地に仕上がるのが特徴です。
主に大福や白玉だんごなどの和菓子に使用します。もちもちとした食感が好きな人は、ケーキやドーナツなどの洋菓子にも使うのもおすすめです。
料理でも、から揚げやエビフライなどの揚げ物に使用できます。
もち粉を買い忘れたり、切らしてしまったりした場合は、以下のもので代用できます。
できるだけ別のもので代用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
だんご粉
だんご粉は、もち米とうるち米を使って作られた粉のことで、もち粉の代用品として使えます。製造メーカーによって、うるち米ともち米の割合が異なり、商品によってはでんぷんが含まれているものも。
2種類の米が含まれていることで、弾力と粘り気の両方の食感を味わえるのが特徴です。
だんご粉は文字通りだんごを作るために使われる食材のため、以下のような和菓子におすすめ。
だんご粉は弾力があるので、もち粉とは少し食感が異なりますが、特別こだわりがない限りは代用しても問題ありません。
ただし、もち米よりも固めに仕上がるため、水分量を多くして作りましょう。
白玉粉
白玉粉はもち米から作られている米粉のため、もち粉として代用が可能。白玉粉は水洗いした後に細かくすりつぶし、沈殿物を乾燥させて作ります。
粒が細かく、冷やしても固くなりづらいのが特徴です。もちもちして滑らかな一方、歯切れがよい食感も楽しめますよ。白玉粉は主に、以下のような和菓子で使われています。
製造工程が多く手間がかかることから、ほかの米粉よりも値段が高いのがデメリット。
もち粉と比べると食感がやや固めなので、大福の求肥を作る際は、水を多めに入れて使うようにしましょう。
また、だんご粉の代用品としても活用でき、みたらしだんごにもおすすめです。
米粉
米粉ももち米の含有率によっては、もち粉として代用できます。
本来、米粉はだんご粉やもち粉、白玉粉など米を使った粉の総称のこと。しかし、スーパーマーケット(以下、スーパー)などに行くと『米粉』という名前の商品があります。
米粉はうるち米やもち米から作られるものがあり、商品によって成分が異なるのが特徴です。商品の種類が豊富で、以下のようなものがあります。
上記のように幅広い商品がありますが、もち粉の代わりに使う場合は、もち米が多く使われており、不純物の少ないものを選びましょう。
小麦粉が含まれている商品もあるため、アレルギーの人は気を付けてください。
代用できるお菓子として、だんごやクッキー、ケーキなどがあります。
道明寺粉
道明寺粉も、もち米を原料とした粉状の食材であるため代用が可能。道明寺粉は、蒸して乾燥させたもち米を、石臼ですりつぶして作られる米粉のことです。
道明寺というお寺が発祥で、昔は献上品になるほど貴重で価値のあるものだったといわれています。
道明寺粉は『割』という単位で種類が分かれているのが特徴。主に2~6割のものがあり、数値が大きくなるほど、粉粒が小さくなります。
もち粉と比べると粒が大きく、主につぶつぶの桜餅や、おはぎ、大福などに使われている道明寺粉。から揚げのような揚げ物の衣にもおすすめです。
もち粉の代わりに使うとつぶつぶの食感になるため、一風変わった和菓子に仕上がります。食感が変わっても問題ない人は、和菓子や揚げ物に代用してみましょう。
もち粉をもち米から作って代用する方法
手間はかかりますが、もち米からもち粉を作ることも可能です。ミルミキサーを使って砕くことで、きめ細かなもち粉に仕上がります。
ミルミキサーとは、コーヒー豆のように乾燥した小さい粒を砕くのを得意としたミキサーです。所有している人がいたら、ぜひ試してみてください。
もち粉を作る手順は以下のとおりです。
自家製のもち粉を作ってみたい人や、もち粉がスーパーになくて困っている人は作ってみましょう。
もち粉や代用品で作れるお菓子5選
もち粉や代用品で作れるお菓子として、以下の5つを紹介します。
必要な材料や作り方を紹介しますので、食べたいものがあれば、ぜひ試してみましょう。
よもぎもち
【材料(8個ぶん)】
【作り方】
もちが引っ付かないよう、分ける際にトレーに片栗粉をまぶすと作りやすくなります。
いちご大福
【材料(8個ぶん)】
【作り方】
電子レンジでの加熱が足りないと粉っぽくなるため、しっかりと温めましょう。
ドーナツ
【材料(8個ぶん)】
【作り方】
カロリーを気にしている人は、オーブンで焼くと、摂取する油の量をおさえることができるでしょう。
ホットケーキ
【材料(5枚)】
【作り方】
ホットケーキミックスがない場合は、薄力粉とベーキングパウダーを使用しましょう。
みたらしだんご
【材料(20個ぶん)】
【作り方】
作り方がシンプルで、だんご粉や白玉粉でも簡単に代用できます。
もち粉の代用品に向いていないもの4選
もち粉の代用品に向いていないものとして、以下の4つがあります。
もち粉との違いを詳しく把握できますので、それぞれ適切に使い分けできるよう、ぜひお読みください。
もちとり粉
もちとり粉はついたばかりの餅を扱えるよう、あらかじめ手や餅に付ける粉のこと。主成分が片栗粉やコーンスターチが原料であるため、代用できません。
名前は似ているものの、用途も成分も違うので、間違えて購入しないようにしましょう。
もちとり粉自体は、食べても問題ないものの、あくまでも餅をうまく扱うための粉なので、調理にはあまり使われません。
ただし、もちとり粉が余った場合は、コーンスターチや片栗粉の代用品として活用できます。お菓子やから揚げなどを作る際に活用してみましょう。
上新粉
上新粉は米粉に部類されますが、もち粉が含まれていないことと、調理工程を変えて作る必要があることから代用できません。
上新粉はうるち米を原料としており、主に以下のような和菓子に使われています。
もち米を使っていないため粘り気がなく、弾力が強いのが特徴。もち粉と食感が異なるため、代用してもっちりしたお菓子を再現するのは難しいです。
また、もち粉と上新粉では、調理工程も異なることがあります。例として、だんごの作り方を見てみましょう。もち粉の場合は、水ともち粉を混ぜて成形したものを、ゆでて作れます。
一方上新粉はお湯で練った後に、蒸してから成形しなければなりません。仮に代用したとしても、レシピ本と違う仕上がりになる可能性があります。
ケーキやドーナツに使ったとしても、もちっとした食感はありません。クッキーに使う場合もざくざくとした食感に。
まったく違う食感になっても問題ない場合や、グルテンフリーの料理を作りたい場合は上新粉を検討してもよいでしょう。
片栗粉
片栗粉ももち粉と性質や風味が異なるため、代用は厳しいです。
片栗粉はじゃがいものでんぷんで作られた粉。あんかけのようにとろみをつけたり、サクサクとした揚げ物を作ったりする際に用いられます。
和菓子で用いる場合は、わらびもちとして使うのがおすすめです。片栗粉の場合、水を加えるだけではまとまらないので、レシピどおりに代用できません。
ただし、水を混ぜて加熱すると片栗粉がまとまるようになります。もちもちした食感にはなりませんが、多少もち粉に似たものを作ることが可能です。
小麦粉
小麦粉はもち粉のように滑らかな食感にならないため、代用品としておすすめできません。
小麦粉は小麦から作られる粉のことで、以下のように幅広い用途で使われています。
薄力粉・中力粉・強力粉のような種類があり、用途によって使い分ける必要があります。
小麦粉はグルテンを豊富に含んでおり、水分を加えると粘り気が出るのが特徴です。もち粉のもっちりとした食感は楽しめないためおすすめできませんが、だんごや大福にも使えます。
食感を気にしない人なら、もち粉を使うどら焼きや揚げ物で代用しても問題ありません。アレルギーをもっていない人で、家に小麦粉が余っている人は試してみましょう。
もち粉はだんご粉や白玉粉などの米粉で代用できる
もち粉はもち米を100%使用した粉で、代用品として以下の4つがあります。
だんご粉と米粉は商品によってもち米の含有率が異なるため、できるだけ多いものを選びましょう。
また、大福やよもぎもちなどで代用する際は、もち粉よりも水を多く入れて使うのがポイント。
上新粉や小麦粉、片栗粉などは代用が難しいので注意してください。
もち粉は和菓子や洋菓子などで活用できるので、もっちりしたお菓子を食べたい人は、ぜひ作ってみましょう。
[文・構成/grape編集部]