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「実は掃除はしないんです」 『整理収納アドバイザー』ってどんな仕事?

By - grape編集部  公開:  更新:

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みなさんはどんなタイミングで家の片付けをしますか。

きれいにしたほうが快適に過ごせるとは分かっていても、「今は時間がないから」と後回しにしてしまう人も多いでしょう。

片付けをやる気にさせるには?『プロ』に聞いてみた

毎年10月10日は『お片付けの日』。

片付けることで、部屋も気持ちも整うことから『10(とお)月10(とお)日=ととのえる日』として制定されています。

しかし、片付けが苦手な人にとっては「何から手を付けるべきか分からない」など、始めるまでのハードルが高いですよね。

片付けに対するモチベーションを高める方法はあるのでしょうか。

数多くの家庭や企業などをサポートしてきた『片付け』のプロ集団、株式会社makanacoの代表で、整理収納アドバイザー1級の資格を持つ、中谷亜古(なかたに・あこ)さんに聞いてみました。

――『整理収納アドバイザー』とは?

整理収納アドバイザーは、ハウスキーピング協会が発行している資格で、3級・2級・準1級・1級とあります。その中で、1級の資格を持っている人だけが、お客様のお宅で仕事ができます。

仕事内容としては、お客様のお宅やオフィスなどを、使いやすく過ごしやすい、片付いた状態にする『仕組みづくりです。代わりに掃除をするわけではなく、お客様の家やオフィスを見て、「ここを改善すべき」などの打合せを重ねて、お客様と一緒に作業を行います。

――片付けのモチベーションを上げる方法は?

先に『マインドマップ』を作るといいと思います。まずキッチン、リビングなど場所をあげていって『問題となっている部分』や『改善されるべき点』を書き出していきましょう。やるべきことが明確になってくると、なんとなく人って「やりたい」って気持ちになってくるんです

動き出すためには、例えば両親や友人などを家に招くイベントを作って、片付けざるを得ない状況にすることも1つの手ですよ!

――家族が散らかしてしまう場合の対処法は?

家族など、複数人で暮らしている場合は、用途別にものを配置する『ゾーニング』という考え方がおすすめです。

例えば、『子供が遊ぶ場所におもちゃを置く』『父親が仕事で使う場所に仕事用具をまとめる』といった具合に、スペースを決めます。いろいろなものをあっちこっちに置いてしまうと、無意識のうちにスペースが広がり、物量も把握できなくなってしまいがちです。「ここのスペースは自由に使っていい。そこに入りきらないなら処分してから新しいものを」と考えると、スッキリまとまると思います。

――子供に片付けを教えるコツは?

まず、必要なものと不要なものは子供自身に判断させます。ただ、最初は「これもいる、これもいる、これもいる」となってしまいがちなので、「これはもういらないんじゃない?これは2つあるからいいんじゃない?」など、親のアシストが必要です。すると、だんだんと自分で判断できるようになり、それが自己管理能力になっていくと思います。

親が勝手に判断して子供のものを捨てたり、逆になんでも片付けてあげたりすると、子供が自分で片付けられなくなってしまう原因になりますので、子供が自己管理できるように、アシストをしてあげることが大切です。

家を片付ける上での、モチベーションの高め方から家族との接し方など、さまざまなことを教えてくれた中谷さん。

具体的な片付けや収納の方法については、積水ハウス株式会社が運営する『SUMUFUMU TERRACE(スムフムテラス)』の動画に出演した際に解説しています。

ダイジェスト版がYouTubeで公開されていますので、ぜひご覧ください!

中谷さんに、動画で特に見てほしいポイントを聞くと、次のように話してくれました。

「自分、これやっちゃってるな…」と思うような、『キッチンあるある』が最初に出てきますので、「これがどう変わるの?」と想像しながら見ていただきたいと思います。

キッチン、洗面所は、本当によくご依頼いただく場所なので、何かしら「これなら自分もできそう!」と思えるものがあるはずです。動画が片付けを始めるきっかけになったらいいなと思っています!

「家の中で一番作業が多い」というキッチン、洗面所といった水回りの収納や片付け。

より詳しい方法は、積水ハウスのウェブサイトで配信されています。

日常で役立つ収納のテクニックが満載なので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね!


[文・構成/grape編集部]

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