カップ麺のスープ 粘りがあるけど大丈夫? 正体に「腑に落ちた」
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※写真はイメージ
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- 出典
- 日清食品グループ
カップ麺は、スープと具材を入れてお湯を注ぐだけで本格的な味わいを楽しむことができる優れもの。
しかし粉末スープにお湯を注いで混ぜた時に、スープに粘りが出ることがあります。
「もしかして腐っている…?」と不安になってしまいますが、この原因は何なのでしょうか。なぜ粘りが出るのか解説します。
スープに粘りが出るのはなぜ
お腹が空いたけど作っている時間がない、夜中に何か食べたい、ラーメンを今すぐ食べたい、そんな時は『カップ麺』が重宝します。
日持ちもするので常にストックしているという人も多いでしょう。
ただ、粉末スープにお湯を入れて混ぜると糸をひくような粘りが出ることがあります。食品に粘りが出ると「賞味期限内なのに、保存方法が悪かった?」「腐っているのかな?」と心配になってしまいますよね。
『日清食品グループ』の公式サイトでは、なぜ粘りが出るのか次のように解説しています。
『でんぷん』とは
『でんぷん』とは、さまざまな植物を原料として作られる天然の炭水化物で、脳のエネルギー源であるブドウ糖がたくさん集まってできています。
特長の1つに、水に溶かして加熱すると粘りが出る『糊化現象』があります。これが、粉末スープにお湯を入れて混ぜた際に粘りが出る理由でしょう。
でんぷんは一定の温度に達すると水を吸収して膨張し始め、そのまま膨らみ続けると風船のように破裂して分散します。反対に、一度膨らんだでんぷんを冷やした場合は固まります。この特長を活かしてさまざまな製品に使われているのです。
でんぷんの種類
でんぷんにはさまざまな種類があります。どんな植物からできてきるか代表的なものを見ていきましょう。
馬鈴薯
馬鈴薯はジャガイモのことで、世界各地さまざまな地域で栽培されています。
馬鈴薯でんぷんは強い弾力を出すことができ、かまぼこを製造する際にも使われています。料理にとろみを付ける用途にも使われ、あんかけや汁物などに利用されることも多いです。
小麦
小麦でんぷんは、大きい粒子と小さい粒子がありそれぞれの特長をうまく利用することができます。
名古屋銘菓としてもおなじみの『ういろう』に使われているほか、のりとしても利用され、絵画や掛け軸の修復でも用いられます。
トウモロコシ
トウモロコシのでんぷんは『コーンスターチ』と呼ばれており、プリンやゼリーの凝固剤として使われています。また、水で溶いて加熱するととろみが出て、焼き菓子に使うとサクサクとした食感になります。
料理やお菓子作りに欠かせない存在ですが、食品以外に洗濯やスキンケアにも使われています。
カップ麺の粉末スープにお湯を入れると粘りが出る理由について、でんぷんの特長が関係していることが分かりました。品質には問題ないため安心しておいしくいただきましょう。
[文・構成/grape編集部]