素材の旨みを引き出す『コンポート』とは？おすすめレシピも紹介

食材そのもののおいしさを引き出し、楽しませてくれる『コンポート』。多様な食材で作れる『コンポート』はアレンジも可能ですが、日常で活用できていない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、『コンポート』はどのような料理なのか詳しく解説していきます。紹介しているレシピも参考にしながら、ぜひ『コンポート』を味わってみてください。

コンポートとは

コンポートは、どのようなものを指すのか、意味やジャムとの違いを解説していきます。

コンポートの意味

コンポートは、フルーツ類を砂糖で煮詰めた料理です。フランスを中心にヨーロッパの国々で、食材を長く保存するために生み出された調理方法といわれています。２０２４年現在は、ヨーロッパ以外の国々でも幅広く親しまれているようですね。

食材を煮詰めるためのシロップは、砂糖と水だけではありません。ワインやハチミツで煮詰める場合もあり、バニラやシナモンなどの香辛料をプラスして楽しめます。

コンポートとジャムの違いは何？

「砂糖で煮詰めるなら、ジャムと同じではないのか」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。ジャムの定義について、日本ジャム工業組合の『ジャム類の日本農林規格』においては、以下の通り記されています。

ジャムは糖度が高く、ゼリー状で素材の食感がほとんど残っていない状態です。コンポートは甘さが控えめで素材も細かくしないため、食材本来の食感や味を楽しめるのが特徴といえるでしょう。

コンポートの保存期間

少なめの砂糖で煮詰めるコンポートは、ジャムのように長期間保存するには向かないといわれています。冷蔵庫に保管し、できるだけ早く消費するようにしましょう。

コンポート作りで気を付けるべきポイント

コンポートは自宅でも作れますが、調理中に気を付けるポイントがあります。まず、コンポートにする素材は細かくカットしないように注意しましょう。細かくしすぎると、煮詰めている間に形がなくなりジャムのようになってしまいます。

時間をかけて煮詰めすぎないのも大切です。コンポートの魅力は、素材そのものの食感や味を楽しめる点にあります。食材のおいしさを存分に楽しめるコンポートに仕上げましょう。

コンポートに適した具材

コンポートにするのは、どのような食材が適しているのでしょうか。コンポートにおすすめの具材を、いくつか紹介します。

コンポートの定番として挙げられるのは、リンゴや桃、梨などのフルーツ類です。特にリンゴは煮崩れしにくく、コンポートに向いている食材といえます。コンポートは、甘みの足りないフルーツの活用方法としてもおすすめです。

煮詰めてコンポートにすると、食材本来のうまみが引き立ちます。硬すぎて生のままでは食べられない食材も、コンポートなら柔らかくなりおいしく食べられますよ。そのほか、ドライフルーツやトマトなどの食材もおすすめです。

初心者にも簡単！コンポートレシピ

実際にコンポートを作ってみたい人に向けて、初めてでも簡単に作れるレシピをご紹介します。ご紹介するレシピは『サッポロビール』のウェブサイトで公開されている、梨のコンポートです。

梨のコンポート

シンプルな材料で、１５分ほどで完成します。そのまま食べる以外に、ゼリーにしたりアイスを添えたりアレンジもできるレシピです。

コンポートをアレンジしたおすすめレシピ

コンポートを活用したアレンジレシピも紹介します。初めての人でも挑戦しやすい、リンゴのコンポートを使ったアレンジレシピを見ていきましょう。

りんごのコンポートケーキ

『エスビー食品株式会社』のウェブサイトより、ホットケーキを使ったレシピです。調理時間は、約２０分。ホットケーキにコンポートの甘みを染み込ませた、おやつにおすすめの一品ですよ。

りんごと水切りヨーグルトのデザート

『株式会社 明治』のウェブサイトより、ヨーグルトを使ったデザートを紹介します。コンポートの甘みとヨーグルトの酸味が合う、デザートにおすすめの一品ですよ。

コンポートで素材本来の味を楽しもう

本記事では、コンポートの意味やジャムとの違いについて解説しました。コンポートは、フルーツ類を砂糖で煮詰めたものです。以前は保存食として作られていましたが、同年現在はデザートとしても親しまれています。

温かいままでも、季節に合わせて冷やして食べてもおいしくいただけます。コンポートをベースに、さまざまなアレンジも楽しめますよ。本記事で紹介しているレシピを参考に、ぜひコンポートに挑戦してみてください。

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[文・構成／grape編集部]