保冷剤を当てる位置で効果が変わる? 元消防官が教える『3か所』の正しい冷やし方
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※写真はイメージ(撮影:grape編集部)
防災士
幾田雅明
東京消防庁で消防官として38年間勤務。特別救助隊員や救助隊長を歴任し、大井消防署では大隊長、町田消防署では警防課長補佐を務めた。
定年退職後は、消防職、団員の心をケアするNPO 法人『日本消防ピアカウンセラー協会』の設立に関わり、副理事長を務める。防災士の資格を保有。
テレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』をはじめ、消防監修及び消防隊員役の演技指導も行っている。

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最高気温40度以上の『酷暑』となる日も珍しくなくなった2026年8月20日現在。
強い日差しが照りつける屋外だけでなく、室内でも熱中症になるケースがあります。
では、身近な人が熱中症になった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
grape編集部は、東京消防庁で消防官として38年間勤務し、特別救助隊員や救助隊長を務めた幾田雅明さんに取材。
熱中症になった人への適切な応急処置を教えてもらいました。
幾田雅明さん(撮影:grape編集部)
元救助隊長が直伝!熱中症の人に取るべき適切な応急処置
幾田さんによると、熱中症が疑われる人を見つけた際、まず確認したいのが『意識の状態』です。
以下の項目に1つでも当てはまる場合は「迷わずすぐに119番通報をして、救急車を呼ぶべき」と指摘します。
・意識がない
・返事がおかしい
・ぐったりしていて反応が薄い
・自力で水が飲めない
・身体が痙攣(けいれん)を起こしている
意識がある場合に取るべき応急処置の4ステップ
一方で、熱中症が疑われる人に意識があり、自力で水を飲めるような場合は、その場でできる応急処置があります。
幾田さんに、手順を4つのステップに分けて教えてもらいました。
1.涼しい場所へ移動させる
まず行いたいのが、涼しい場所への移動です。
エアコンの効いた室内や、風通しのよい日陰などで休ませましょう。
※写真はイメージ(撮影:grape編集部)
2.服をゆるめて身体を冷やす
涼しい場所へ移動したら、身につけている衣服をゆるめます。
シャツのボタンやベルト、靴下などを外し、身体から熱が逃げやすい状態にしましょう。
その後は、首の回りや脇の下、太もものつけ根を冷やします。
タオルを巻いた保冷剤や氷のう、冷えたペットボトルなどを当てるとよいでしょう。
※写真はイメージ(撮影:grape編集部)
幾田さんによると、「この身体の3か所には太い血管が通っているため、効率よく体温を下げられる」と言います。
皮膚に水を吹きかけて、うちわや扇風機で風を送るのも効果的です。
※写真はイメージ(撮影:grape編集部)
3.水分・塩分を補給する
身体を冷やした後は、水分と塩分を補給しましょう。
経口補水液『OS-1』やスポーツドリンクなどが適しています。
4.足を高くして寝かせる
涼しい場所で安静にしている際は、足を高くして寝かせることも重要です。
15~30cmほど高くして寝かせると、脳や心臓への血流を保ちやすくなります。
※写真はイメージ(撮影:grape編集部)
酷暑が続く夏、熱中症の正しい対処法を知っておこう
災害ともいえるような暑さが続く、近年の夏。
自分自身だけでなく、家族や友人、職場の同僚など、身近な人が突然熱中症になる可能性もあります。
『もしも』に備えて、正しい応急処置を知っておけば、いざという時に大切な人を助ける一助になるかもしれません。
[文・構成・取材/grape編集部 しぶちゃん]