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『すり鉢状の地形』の中で営まれる『ながさき人』の生活に心動かされる

By - grape編集部  公開:  更新:

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将来的に別の地域への『移住』を考えている人、田舎暮らしに魅力を感じている人たちが確実に増え、インターネットで移住について調べると、全国各自治体でさまざまな情報と支援提供を行っている現状があります。

自身の出身地やあこがれの町など、希望の移住先が明確な人もいれば、移住はしたいが何を基準に場所を選べばいいのだろうと悩む人も多いようです。

そのような人たちに向けて、地元をアピールするPR動画も増え、話題になることも増えてきました。動画は地域それぞれの特色が、メッセージや演出で見事に映像化され、その地への移住を想像しワクワクします。

だけど、その土地で本当に生活ができるかどうかは、実際に住んでみないとわからない。でも、そんなこと言っていたらいつまでも移住はできないし…。

そんな思いに、ひとつの答えを感じることができる、ある地域のPR動画が公開されました。

長崎市長が“ゴマすり”ながらご挨拶

長崎市が移住を考える人たちに向けて制作された、地域紹介PR動画なのですが、冒頭はなんと、長崎市・田上市長の“ゴマをする”シーンから始まります。

移住してもらいたいからゴマすってるの?と思ってしまいますが、実は長崎市だからこそできる演出だと、気付きましたか?

長崎は坂が多い所だと耳にしたことがある方も多いと思われますが、長崎市は港を中心に、三方を稲佐山(いなさやま)・鍋冠山(なべかんむりやま)・風頭山(かざがしらやま)の山々に囲まれた『すり鉢状の地形』で、平地が少なかったことから山の斜面に住宅地が広がるユニークな街並みとなっています。

そのことを伝えるための演出として、田上市長自らすり鉢でゴマをすって、という演出になったようです。なるほどね、と思わず感心してしまいました(笑)

北の国改め「西の国から」

そんな長崎市長の挨拶から、一転して画面いっぱいに広がる青い空、長崎港を中心に山々が取り囲むすり鉢状の地形ということがよくわかる長崎市の全貌、そしてどこかで聴いたことのあるこのメロディ、そしてこのタイトル…。ん?これはもしかして?

そう、皆さんご存知のこの楽曲とタイトルによるオープニング!さだまさしさんは長崎市のご出身なんですね!これも長崎市にしかできない演出かもしれません!

そんな演出で始まる長崎市のPR動画、第一章から第四章までの構成で長崎市を紹介しています。

『移住』してから始まる新たな『生活』

第一章では、『すり鉢状の地形』により多方面から眺めることが出来る「世界新三大夜景」に認定された美しい長崎市の夜景が映し出されます。

「夜景の一部にもなれます」と加える長崎市長。なるほど、長崎の家で明かりを灯せば、三大夜景に貢献するということですね!

第二章と第三章では、実際に移住した人たちのストーリー。大分県出身の岩本さんは、長崎特有の夜景を自宅から堪能したいということで、あえて坂の上の家を選んだのだとか。

「上るのはきついかもしれないけれど、振り返ると絶景が待っている」

一方で、家族で長崎に移住した加瀬さんは、近所で開かれる行事のおかげで、地域にすんなりと溶け込むことができたと言います。

「地元の祭りを通じて、家族ぐるみで地域に溶けこめた」

地域の人たちとみんなで子どもを育てるような、アットホームさを感じているそうです。

活水女子大学の学生たちがアカペラで歌う「西の国から」

冒頭の演出から次はどんな奇をてらった演出で驚かされるのだろう、と身構えて観ていました。しかし、その後映し出されたのは「西の国から」の心地よいメロディーをBGMに、美しい夜景や風景の中で、穏やかで充足した生活を誇らしげに語る移住者の表情。

映像を観ているうちに、長崎市の生活に興味を持ち始めている自分がいることに気づき、最後はそんな自分に驚いていました。

『すり鉢状の地形』の中で営まれる『ながさき人』の生活

移住をしたからといって、必ずしもその先に今までとは違う特別なことがあるわけではありません。

まず、移住した先で自分がどのような生活をしたいという理想や思いがあって、その生活を実現するためにどこに『移住』するのかが大切だということを、あらためてこの動画は静かに、そして力強く教えてくれる気がします。

移住をしたい、だけどどこを選べばいいのだろう?そのように悩んでいる人は、一度長崎市を訪れてみてはいかがでしょうか?もしかしたら「自分の理想の生活」が見えてくるかもしれませんよ。


[文・構成/grape編集部]

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