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亡き父は、臓器提供をしていた!事実を知った息子は…? 命について考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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  • 1人でも多くの人に観てほしい作品。
  • 登場人物みんな愛おしいし、音楽も最高すぎた!
  • もう観たの5回目。グッとくるセリフばかり。
  • 昔の自分を見ているようで、胸が熱くなった。

YouTubeで公開されて反響を呼び、ネットでコメントがあふれている短編映画をご存知でしょうか。

同じ痛みを抱えながら1つ屋根の下で共に暮らす、少しいびつな家族が伝えるメッセージは、多くの人の心を震わせています。

このままじゃいけない、気がしている

祖父の代から続く歯科医院の家で育った潤(じゅん)。歯科医大の受験に失敗して浪人しているものの、部屋でネットゲームばかりする日々を送っていた。

歯科医だった父は、潤が2歳の時に亡くなり、いまは母と祖父、父の代わりに歯科医院を継いだ叔父との4人暮らし。

潤が勉強を放棄したのは、『歯科医』という決められた道を歩んでいくことに、疑問を感じていたからだった。

そんなある日、潤は父の遺品の中から、ある『手紙の束』を見つける。なんとそれらはすべて、父から『臓器提供』を受けた、7人の患者からの感謝の手紙だった。

父が『臓器提供者』である事実を隠されていたことに苛立つ潤。家族と衝突し、周囲から距離を置こうとする。

でも次第に、潤はほとんど記憶にない父の『臓器提供』とは何だったのか、考え始める。さまざまな葛藤の中で、彼が辿り着いた『答え』とは…。

『家族』そして『命』とは?

臓器提供ご家族のエピソードを元に制作されたこの短編映画は、臓器移植医療の啓発運動『グリーンリボンキャンペーン』の一環として、公開されたもの。

主人公の潤を演じたのは、村上虹郎(にじろう)さん。自分の在りかたを模索する青くさい若者の姿を、リアルに演じています。

ほかにも、オダギリジョーさん演じる歯科医でドラマーの叔父や、工藤夕貴さん演じる元ヤンキーの母など、個性豊かで魅力的な登場人物ばかり。

心地よい音楽とコミカルな演出でストーリーが展開され、『臓器移植』という難しいテーマを身近な問題として考えさせてくれる作品です。

スピンオフムービーでは、主題歌のnever young beach『なんかさ』に乗せて、生前の父とヤンキーだった母が出会うストーリーをユニークに描いています。

また、中高生時代のバンドで培ったという、オダギリさんの華麗なドラムさばきも必見!

この作品が、より多くの人に『臓器移植』、『意思表示』について考えるきっかけになってもらえたら…。

自身も『ドナーカード』の存在は知っていたものの、身近な問題とは思っていなかったと語る虹郎さん。潤を演じる中で初めて、自分なら『意思表示』をどうするかを真剣に考えたそうです。

潤の父親のように、臓器提供の意思表示をはっきり残している人は少ないのではないでしょうか。

YESかNOか…その意思表示を1人ひとりがアクションするだけでも、誰かの未来が変わるのかもしれません。

今日、あなたも大切な人と一緒に考えてみませんか。家族、そして、命のこと。

臓器提供について考えるきっかけに。『緑色音楽』特別チャリティ上映

※売り上げの一部は、公益社団法人 日本臓器移植ネットワークに寄付されます。


[文・構成/grape編集部]

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