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コンビニの募金箱に入れたお釣りの使い道に驚き 「考えもしなかった!」

By - grape編集部  公開:  更新:

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近所のコンビニエンスストア(以下、コンビニ)で買い物をした時のこと。

お釣りを受け取る前に財布をバッグにしまった私は、何気なくレジの横にある募金箱に数十円を寄付してコンビニを出ました。

「何かの役に立てばいいな」という気軽な気持ちでした。

しかし、募金をしたからには、どのような活動をしているのかが気になります。調べてみると…『ローソングループ”マチの幸せ”募金』という募金で、その寄付金の一部は、森林の手入れや間伐などの森林整備に活用。例えばドングリの苗木になり、森に植樹されているというのです!

「募金がなぜドングリに?」と不思議に思った私は、実際に植樹会に参加し、その謎を解き明かすことにしました。

森に命を植える

兵庫県の姫路駅からバスで2時間。

宍粟(しそう)市波賀町という自然豊かな山深い土地で、ドングリの苗木の植樹会は行われました。

決して交通の便がいいとはいえない地域に、ボランティアとして集まった人の数は、なんと200人以上!想像を超える参加者が集まっていました。

植樹会を主催しているのは、ドングリを拾い、そのドングリから苗木を育て植樹する活動を行っている『兵庫ドングリ千年の森をつくる会』。さまざまな地域でドングリの苗木を植えているのだそうです。

「自然のドングリを拾い、また自然に還す」というコンセプトは分かりましたが、ドングリである理由はまだ分かりません。

そこでローソン波賀安賀店などを経営する加盟店オーナーで、『兵庫ドングリ千年の森をつくる会』でも10数年活動されている長井晃一さんに、話を聞いてみました。

――なぜドングリなのでしょう?

近くのリンゴ園で、シカやクマによる獣害が多発していました。

動物たちが人里近くまで降りてきて、畑などを荒らしてしまうのです。

森の中に動物たちの食べ物となるエサが減ってしまっていることが、原因の1つだと考えられます。

ドングリを植えることで、その実が動物たちのエサになる…こういった活動が全国的に広がれば、人間と動物が共存できる町づくりに貢献できるのではないかと思います。

緑化だけでなく、人間と動物の共生も視野に入れてドングリを植えていたとは考えもしませんでした。

また、西日本の自然林の植生状況は、約60%がドングリ類で構成されているということも理由の1つだとか。

自分の募金が動物たちの糧となり、さらには人と自然の関わりを適切なものへと変えていくために使われる…活動に興味を持った私は、さらに質問を投げかけてみました。

――どういった思いで参加しましたか?

人工林でよく見られるスギやヒノキを間引いて元気にするだけでなく、新しい命も育てるというところに共感して、活動に参加しています。

また田舎なので、「その地域のかたたちのためにも何か貢献ができないか」と考えていたことが大きいです。

――募金が苗木となって使われることについて

地元に還元できるというのは、やっぱり嬉しいですよね。

さらに苗木を植えたり、その後の世話もしたりと、長期間続く活動の中で人とのつながりが広く、そして強くなっていくのも嬉しく思います。

ドングリを育てることで、自然だけでなく地域の人とのつながりをより強くするための役割も果たしていたのです。

子どもが自然と触れ合う場所として

さらに主催者である『兵庫ドングリ千年の森をつくる会』の代表・佐土原大輔さんにもお話を伺ってみました。

――活動は大変なのでは?

ドングリを植えるだけでなく、シカが苗木を食べないようにメッシュで囲ったり、動物が入ってこないように柵を作ったりするので大変です。

ただ、冬になると柵すら飛び越えてシカが入ってくることもあるので、それだけ森に食べ物が少ないのだと感じています。

そういったことを考えると、やはりドングリの植樹は必要なことだと思います。

現在植樹している木は、落葉広葉樹を代表するクヌギ、コナラ、アベマキを選定しているそうです。

――どういったかたが参加しているのですか?

ボランティアには、宍粟市だけでなく明石市のかたなど、広い範囲のかたが参加しています。

最近では、子どもが自然と触れ合える場も減ってきているので、泥んこになって楽しみながら学べる場としても活用してもらいたいですね。

私の子どもも植樹で泥んこになりながらも「楽しかったー!」と喜んでくれているので、それはいい経験かなと。

子どもが土に触る機会も少なくなっていると思うので、自然の中で学べる機会を増やすきっかけになると嬉しいです。

確かに参加者を見ると、子どもの姿が多く見受けられました。

珍しい経験に目を輝かせながら、森や動物のために土を掘る姿は本当に楽しそうです。

初めての植樹について「難しかった」と答えながらも、「また、やってみたい」と意気込みを話してくれた小さな男の子もいます。

実は、お父さん、おばあさん、ひいおばあさんと親子4世代で参加している子どももいるのだそうです。

植樹するだけでなく、植えた後も苗木の成長を見守り育てていく取り組みだからこそ、このように世代を超えて活動を続けていくことができるのでしょう。

ほかにも家族で参加されている人が多く、森の未来へとつながるドングリの苗木を手際よく植えていました。

2時間程度で420株のドングリの苗木を植え、防護柵のメッシュも設置完了!

数十年、数百年後にはエサの豊富な森となり、多様な動物が住むことのできる土地になっているかもしれません。

そう考えると、何気なく募金した数十円がとても価値のある使い道になったと感じました。

自然環境に興味があっても活動は難しいというかたは、身近なローソンの募金活動に参加してみるのも1つの手段ですよ!

募金はこのような活動にも

今回、私が募金した『ローソングループ”マチの幸せ”募金』は、1992年から設置されており、いままでに集まった寄付金は累計で91億円。

寄付金は一度ローソン本部に集約され、その一部が緑化活動の費用として、『ローソン緑の募金』という名称で公益社団法人国土緑化推進機構に寄付される仕組みです。

公益社団法人国土緑化推進機構では、年に1回、学校緑化活動や森林ボランティア活動の公募を実施。応募した小学校・中学校や森林ボランティア団体などから支援先を選び、緑化活動や森林整備活動に役立てます。

ドングリの苗木を植樹することもあれば、日光が入りやすいように木を間引いたり、子どもが自然に触れる機会を作ったりと、支援の内容は多岐にわたります。

募金の方法もさまざまで、ローソン店舗などに設置されている募金箱以外にも、店頭マルチメディア情報端末『Loppi』を使ったり、Pontaポイントやdポイントで募金したりすることも可能です。

買い物ついでに募金をするもよし、あまって使わないポイントを寄付するもよし!

ちょっとした行動が地域の人を助け、動物たちの未来につながる…まずは募金という一歩を、ぜひ踏み出してみてくださいね!

ローソングループ”マチの幸せ”募金 寄付の方法

店頭募金箱

全国のローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100、HMV、ユナイテッド・シネマの合計約1万4千店舗に募金箱を設置しています。

Loppi募金受付サービス(ロッピー募金)

ローソン、ナチュラルローソンの店頭のマルチメディア情報端末『Loppi(ロッピー)』から申し込むことができます。Loppi画面の『各種サービス』をタッチして『Loppi募金受付サービス』を選択し、『ローソン緑の募金』から寄付ができます。もしくは専用の二次元バーコード(下記)をLoppiにかざすと申込画面に移行します。

ポイント募金

Pontaポイントおよびdポイントで募金を申し込むことができます。ホームページ「ポイントを使う」の『環境社会貢献コース』、またはローソン、ナチュラルローソン店内のLoppiから申し込んでください。

ホームページからの募金はこちら


[文・構成/grape編集部]

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