ぐっさん「靴下は座って履きます」それに対する医者のコメントにゾッ 提供:中外製薬株式会社 By - grape編集部 公開:2019-08-19 更新:2020-04-27 ニッポン放送ラジオ病気 Share Post LINE はてな 家の中でふいにつまづいてしまったり、片足立ちで靴下がはきづらかったり…。日常の何気ないシーンで「歳をとったなぁ」と感じる人もいるかもしれません。でも実は、そこに意外な病が潜んでいる可能性も。 "聞くだけで元気になる情報"を届けるラジオ番組『ぐっさんの健やかDAYS』(ニッポン放送)。2019年8月19日の放送では、『ロコモ(ロコモティブシンドローム)』という病について紹介されました。 パーソナリティーを務めるお笑い芸人・山口智充(ともみつ)さん、アナウンサー・東島衣里(ひがしじま えり)さん、整形外科専門医である慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授 日本整形外科学会理事長の松本守雄(もりお)先生が対談した内容をご紹介します。 『ロコモ』ってどんな病? 東島さん:松本先生、『ロコモ』って何ですか? 松本先生:『ロコモ』とはロコモティブシンドロームの略で、"運動器の障害により移動能力の低下をきたした状態"と定義されます。 東島さん:運動器、というと…? 松本先生:運動器は、骨、筋肉、関節などから構成される器官(きかん)です。自動車に例えると、運動器はボディ(車体)やタイヤのようなものですね。骨、筋肉、関節などの各パーツが連携して働くことで、人間は自分の身体を自由に動かすことができます。 そのため、運動器の各パーツのどれが壊れても、身体をスムーズに動かすことができなくなり、日常生活に支障をきたす可能性があります。運動器を健康に維持することがとても重要なんです。 東島さん:移動能力とは、歩けるか、ということでしょうか? 松本先生:はい。歩くだけでなく、立つ、走る、座るなども含まれます。こうした機能が低下してしまうと、要支援・要介護となるリスクが大きくなります。日本では軽症のかたも含めて4600万人もの人がロコモにかかっている、かかりかけているといわれていて、大きな問題になっています。 山口さん:へー!お話聞いてると、運動器がちゃんと動かせるって本当に大切なんですね。 東島さん:『ロコモ』かどうかを自分でチェックする方法などはあるのでしょうか。 松本先生:日本整形外科学会が簡単にチェックできる方法として提案している『ロコチェック』をご紹介します。ぜひチェックしてみてください。 【ロコモ チェックリスト】 片足立ちで靴下がはけない。 家の中でつまずいたりすべったりする。 階段を上るのに手すりが必要である。 掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど、家のやや重い仕事が困難である。 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である。 15分くらい続けて歩くことができない。 横断歩道を青信号で渡り切れない。 ※写真はイメージ 山口さん:あー靴下は立って履かなくなりましたね…。ふらつくので座って履いています。 東島さん:1リットルの牛乳パック2個が2kg程度ですね。確かに重く感じることもあります。布団の上げ下ろしも少ししんどいかも…。 松本先生:チェックリスト7つのうち、1つでも日常的に当てはまればロコモの可能性があります。 ※写真はイメージ 東島さん:若い人でも当てはまることがけっこうありそうですね。予防の方法などはあるのでしょうか? 松本先生:やはり『適度な運動』と『バランスのいい食事』が大切です。お年を召したかたが気軽にできる運動としては『片足立ち』や『スクワット』を推奨しています。 詳しい方法は日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトに掲載していますので『ロコモチャレンジ』で検索してみてください。 東島さん:さきほどのチェックリストに当てはまった場合にはどうすればいいのでしょうか? 松本先生:タイミングを逃すと知らない間に状態が悪くなることもあるので、「どうも最近動くのが辛い」と感じたら、お医者さんに相談してみてください。比較的若いかたでもなるかたはいらっしゃいます。 山口さん:年齢は関係ないんですねー。なんとなく年配のかたの症状と思いがちですけど、そんなことないんですね。 東島さん:まずは違和感に気が付くことが大切かもしれません。やっぱり、年をとっても元気に歩くには、日々の体調管理が重要ですね。 山口さん:そうですね。歩けなくなるとほかのことも出来なくなって、どんどん連鎖していきますよね。元気に歩くために細かく身体を管理しなきゃいけないと思いました。手や足、全身を使わなきゃいけないですね。 東島さん:若いかたも「自分は大丈夫」と思わず、実践してみてくださいね。今回は『ロコモ』についてお話を伺いました。松本先生、今日は貴重なお話をありがとうございました! ※写真はイメージ 骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態を指す『ロコモ』。 エスカレーターや車を使って移動することが増え、足腰を使う機会が少なくなりがちです。高齢者だけではなく、全世代のかたに注意が必要です。 若いうちから適度に運動する習慣をつけて、バランスのよい食事をとる、日々の意識が大切になってきます。いつまでも自分の足でしっかり歩けるように、いまから心がけたいものですね。 ぐっさんの健やかDAYS:『DAYS』内 毎週月曜日 14時40分ごろ~ 放送 [文・構成/grape編集部] [2019年8月作成] Share Post LINE はてな
家の中でふいにつまづいてしまったり、片足立ちで靴下がはきづらかったり…。日常の何気ないシーンで「歳をとったなぁ」と感じる人もいるかもしれません。でも実は、そこに意外な病が潜んでいる可能性も。
"聞くだけで元気になる情報"を届けるラジオ番組『ぐっさんの健やかDAYS』(ニッポン放送)。2019年8月19日の放送では、『ロコモ(ロコモティブシンドローム)』という病について紹介されました。
パーソナリティーを務めるお笑い芸人・山口智充(ともみつ)さん、アナウンサー・東島衣里(ひがしじま えり)さん、整形外科専門医である慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授 日本整形外科学会理事長の松本守雄(もりお)先生が対談した内容をご紹介します。
『ロコモ』ってどんな病?
東島さん:
松本先生、『ロコモ』って何ですか?
松本先生:
『ロコモ』とはロコモティブシンドロームの略で、"運動器の障害により移動能力の低下をきたした状態"と定義されます。
東島さん:
運動器、というと…?
松本先生:
運動器は、骨、筋肉、関節などから構成される器官(きかん)です。自動車に例えると、運動器はボディ(車体)やタイヤのようなものですね。骨、筋肉、関節などの各パーツが連携して働くことで、人間は自分の身体を自由に動かすことができます。
そのため、運動器の各パーツのどれが壊れても、身体をスムーズに動かすことができなくなり、日常生活に支障をきたす可能性があります。運動器を健康に維持することがとても重要なんです。
東島さん:
移動能力とは、歩けるか、ということでしょうか?
松本先生:
はい。歩くだけでなく、立つ、走る、座るなども含まれます。こうした機能が低下してしまうと、要支援・要介護となるリスクが大きくなります。日本では軽症のかたも含めて4600万人もの人がロコモにかかっている、かかりかけているといわれていて、大きな問題になっています。
山口さん:
へー!お話聞いてると、運動器がちゃんと動かせるって本当に大切なんですね。
東島さん:
『ロコモ』かどうかを自分でチェックする方法などはあるのでしょうか。
松本先生:
日本整形外科学会が簡単にチェックできる方法として提案している『ロコチェック』をご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
【ロコモ チェックリスト】
※写真はイメージ
山口さん:
あー靴下は立って履かなくなりましたね…。ふらつくので座って履いています。
東島さん:
1リットルの牛乳パック2個が2kg程度ですね。確かに重く感じることもあります。布団の上げ下ろしも少ししんどいかも…。
松本先生:
チェックリスト7つのうち、1つでも日常的に当てはまればロコモの可能性があります。
※写真はイメージ
東島さん:
若い人でも当てはまることがけっこうありそうですね。予防の方法などはあるのでしょうか?
松本先生:
やはり『適度な運動』と『バランスのいい食事』が大切です。お年を召したかたが気軽にできる運動としては『片足立ち』や『スクワット』を推奨しています。
詳しい方法は日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトに掲載していますので『ロコモチャレンジ』で検索してみてください。
東島さん:
さきほどのチェックリストに当てはまった場合にはどうすればいいのでしょうか?
松本先生:
タイミングを逃すと知らない間に状態が悪くなることもあるので、「どうも最近動くのが辛い」と感じたら、お医者さんに相談してみてください。比較的若いかたでもなるかたはいらっしゃいます。
山口さん:
年齢は関係ないんですねー。なんとなく年配のかたの症状と思いがちですけど、そんなことないんですね。
東島さん:
まずは違和感に気が付くことが大切かもしれません。やっぱり、年をとっても元気に歩くには、日々の体調管理が重要ですね。
山口さん:
そうですね。歩けなくなるとほかのことも出来なくなって、どんどん連鎖していきますよね。元気に歩くために細かく身体を管理しなきゃいけないと思いました。手や足、全身を使わなきゃいけないですね。
東島さん:
若いかたも「自分は大丈夫」と思わず、実践してみてくださいね。今回は『ロコモ』についてお話を伺いました。松本先生、今日は貴重なお話をありがとうございました!
※写真はイメージ
骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態を指す『ロコモ』。
エスカレーターや車を使って移動することが増え、足腰を使う機会が少なくなりがちです。高齢者だけではなく、全世代のかたに注意が必要です。
若いうちから適度に運動する習慣をつけて、バランスのよい食事をとる、日々の意識が大切になってきます。いつまでも自分の足でしっかり歩けるように、いまから心がけたいものですね。
ぐっさんの健やかDAYS:『DAYS』内 毎週月曜日 14時40分ごろ~ 放送
[文・構成/grape編集部]
[2019年8月作成]