1人で飛行機に乗った聴覚障がいをもつ少女 乗務員から渡されたメモに感動
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アメリカ・メリーランド州に暮らす16歳のアシュリー・オーブルさん。彼女は1人でボルティモアからニューヨーク州ロチェスターまで飛行機で移動することになりました。
ロチェスターに行くには途中でニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港での乗り継ぎがあります。彼女の母親は、娘が無事に目的地にたどり着けるか心配していました。
なぜならアシュリーさんは聴覚障がいをもっていて、これが彼女にとって初めてのたった1人での飛行機移動だったからです。
聴覚障がいをもつ少女が初めて1人で空の旅へ
海外メディア『People』によると、母親はアシュリーさんを見送った後、彼女が無事に搭乗できたかどうか確認できるまで、ずっと空港の近くで待っていたのだそう。
すると母親のスマホに、飛行機に乗り込んだアシュリーさんからこんな写真が送られてきたのです。
アシュリーさん、おはようございます。私の名前はジャンナです。今日、JFK国際空港まであなたとご一緒する客室乗務員です。
頭上に2つのボタンがあります。黄色いボタンは読書用ライト、人が描かれた大きなグレーのボタンは何か御用の際に私を呼ぶためのものです。
緊急事態の場合、1番近い非常口はあなたの後方にあります。翼の上にあるオーバーウィング非常口です。
何かご必要な時はどうぞ遠慮なく私を呼んでください。あらためて、私の名前はジャンナです。弊社のCRJ200機へのご搭乗を歓迎いたします。
少女に気付いた客室乗務員の親切
ジャンナさんはアシュリーさんが搭乗する際に、彼女が聴覚障がいをもっていることに気が付いたのでしょう。そしてアシュリーさんのために機内設備や非常口についてなど、知っておいたほうがいいことをメモに書いて渡したのです。
アシュリーさんは海外メディア『CNN』にこう語っています。
アシュリーさんの母親がTwitterに投稿したメモの写真は多くの人にシェアされ、メディアでも紹介されました。そして客室乗務員のジャンナさんの思いやりが称賛されています。
ジャンナさんからもらったメモをお守りのように大切にしているアシュリーさん。彼女はきっとこれからもそのメモを見るたびに、心が温かくなることでしょう。
ジャンナさんの行動はまさに『心のバリアフリー』のお手本といえるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]