中年の弟が髪を伸ばし始めた 数年後、連絡を受けた姉はハッとした
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
「こんな優しさもあるのだと知りました」
そう語るのは、乳がんを発症し、抗がん剤治療を経験した、りんごママ(@Mama_of_Ringo)さん。
突然、髪の毛を伸ばし始めた弟さんを不思議に思っていたというりんごママさんですが、その行動の理由に気付いた時、心を打たれたといいます。
弟の行動を、複雑な心境で見守っていた姉
髪型は、人の印象を左右するものです。また、特徴的な髪型の場合、似合うかどうかは、その人の容姿によるところもあるでしょう。
りんごママさんいわく、弟さんは特段目をひく容姿でも、スタイルがいいわけでもない、普通の中年男性。
髪の毛を伸ばし始めた弟さんに対し、りんごママさんは正直なところ「似合わない」と複雑な思いを抱いていたといいます。
また、弟さんの勤め先は、いわゆる『お堅い』職場だったこともあり、心配もしていました。
しかし、弟さんが髪を伸ばし始めてからしばらく経った頃、こんな連絡を受けます。
「ようやくドネーションができました」
そこでやっと、りんごママさんは気付いたのです。弟さんが髪を伸ばし始めたのは、ちょうど、りんごママさんの抗がん剤治療が決まった頃だったということに。
「ヘアドネーションについて考える機会になれば」
弟さんが髪の毛を伸ばしていたのは、カットした自分の髪の毛を寄付する『ヘアドネーション』のため。
寄付された髪の毛は、病気などによって髪を失ってしまった人の、かつらを作ることに活用されることもあります。
ほとんどの抗がん剤治療は、副作用により髪の毛が抜けおちるため、かつらを使用する人は少なくありません。
弟さんは、りんごママさんの治療に、ヘアドネーションという形で協力したいと思ったのでしょう。
りんごママさんの投稿は反響を呼び、弟さんの優しさに感動する声、また、ヘアドネーションの認知度向上を求める声など、さまざまなコメントが寄せられています。
・手入れされたこの長い髪を見るだけで、弟さんの心根の優しさや意志の強さが伝わります。これは、髪ではなく『想いの塊』です。
・私も同じ目的で伸ばしてます。優しい弟さんを目標に、あと1年頑張れます。
・私の息子もドネーションのため、伸ばしています。男性にも着実に広まっていることは、嬉しく思います。
寄付される髪は足りている状況ではなく、かつらを待っている人も多くいるといいます。
今回の反響を受け「より多くの方が治療や病気による脱毛、ヘアドネーションといったことについて考える機会になったら」と語る、りんごママさん。
弟さんの優しさと行動力は、きっと、未来の誰かの支えになるはずです。
[文・構成/grape編集部]