TM西川『タダでの提供を望むファン』について持論 「自然に出てけえへんぞ!」 By - grape編集部 公開:2018-02-11 更新:2019-01-30 ワイドナショー岡崎体育西川貴教 Share Post LINE はてな コメント 2018年2月11日に放送された情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した、ミュージシャンの西川貴教さん。 この日の放送で取り上げられた話題に対し、西川さんはミュージシャンとして熱く持論を展開しました。 『タダでの提供を望むファン』に、TM西川貴教が持論を展開 同月、ミュージシャンである岡崎体育さんのファンクラブのシステムに批判の声が上がりました。 岡崎さんが採用したファンクラブのシステムは、グッズの購入やSNSでの情報拡散といったファンの行動をポイント加算し、熱量を可視化するというもの。 ランク上位者には特典が与えられる仕組みであり、日本では初の取り組みだといいます。 しかし、一部のファンからシステムを批判するメッセージが寄せられました。 「ファンに優劣をつけるな」 「お金を持っていない子どものファンは置き去りなのか」 批判を受け、岡崎さんは自身のブログで「ミュージシャンは賛同とお金がないと生きていけません」「あくまでもオマケ程度のシステムだった」と真意をつづりました。 「エンターテインメントの状況を分かってほしい」 番組では、西川さんが「タイアップがないと新曲を作ることができないことも多い」と音楽業界の内情を説明。 そのため、海外ではクラウドファンディングなどを使い、ファンから投資を募っているといいます。 続いて、岡崎さんのファンクラブのシステムに批判の声が上がった理由について、このように述べました。 岡崎体育さんって動画サイトで人気が出て、そこからなので。 やっぱり「YouTubeで見てあんなに応援してたのに、急にお金取るの?」「こっから課金なの?」みたいな感じになっちゃったので、叩かれてる感じがする。 「僕らの気持ちをお金に替えようとしてる!」みたいなのだと思うんです。 そういう意味では、エンターテインメントってこういう状況だってことを分かってほしい。 ワイドナショー ーより引用 『無償での提供を望むファン』に対し、いちアーティストとして西川さんは「労力や製作費のことを考えてほしい」と力説。 音楽業界のビジネスチャンスが減ってきているうえ、ファンがお金を出したがらないいまの状況はとても苦しいようです。 当たり前に「いいもの見たい」「いい歌聞きたい」って、どんどんクオリティはもっと担保されるべきじゃないですか。 でも、それを保証するためには、当然バジェット(予算)も必要ですし、労力も必要で。 そういう人たちを、どういうふうに守っていくのかっていうこと。作り手がいますから。 それはインカム(収入)がないとできませんし、っていうところを、みんな度外視で「いいもの欲しい!」「どんどんくれよ!」っていうけど、どこでそれ…「自然に出てけえへんぞ」っていう。 「ボーっとしてたらエエもん出てくるわけちゃうからな!」って。 ワイドナショー ーより引用 西川さんの持論に、多くの人から「応援の声だけじゃなく、対価も払っていきたい」「日本は知的財産への価値観が低いと思う」「身の引き締まるお話でした」といったコメントが寄せられています。 番組放送後、西川さんはTwitterを更新。今回の話は音楽業界に限ったことではないことをつづりました。 この度の場面では「音楽業界」という扱われ方でしたが、貴賎はありません。あと知財に関する問題はエンターテインメント業界だけの問題ではなく、医療や産業などありとあらゆる問題とも紐付いていると思います。いいモノ、素晴らしいモノは、きっと誰かの血や汗で出来ていることを忘れないで下さい。— 西川貴教 (@TMR15) February 11, 2018 応援してくれるファンの気持ちは、アーティストにとって心の支えです。 しかし、商業での売り上げで資金を得ないと、作品を生み出し続けることはできません。 西川さんがいうように、素晴らしい作品の数々は誰かの血や汗でできています。その対価を払い、活動を応援していきたいですね。 [文・構成/grape編集部] 出典 ワイドナショー/@TMR15 Share Post LINE はてな コメント
2018年2月11日に放送された情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した、ミュージシャンの西川貴教さん。
この日の放送で取り上げられた話題に対し、西川さんはミュージシャンとして熱く持論を展開しました。
『タダでの提供を望むファン』に、TM西川貴教が持論を展開
同月、ミュージシャンである岡崎体育さんのファンクラブのシステムに批判の声が上がりました。
岡崎さんが採用したファンクラブのシステムは、グッズの購入やSNSでの情報拡散といったファンの行動をポイント加算し、熱量を可視化するというもの。
ランク上位者には特典が与えられる仕組みであり、日本では初の取り組みだといいます。
しかし、一部のファンからシステムを批判するメッセージが寄せられました。
「ファンに優劣をつけるな」
「お金を持っていない子どものファンは置き去りなのか」
批判を受け、岡崎さんは自身のブログで「ミュージシャンは賛同とお金がないと生きていけません」「あくまでもオマケ程度のシステムだった」と真意をつづりました。
「エンターテインメントの状況を分かってほしい」
番組では、西川さんが「タイアップがないと新曲を作ることができないことも多い」と音楽業界の内情を説明。
そのため、海外ではクラウドファンディングなどを使い、ファンから投資を募っているといいます。
続いて、岡崎さんのファンクラブのシステムに批判の声が上がった理由について、このように述べました。
『無償での提供を望むファン』に対し、いちアーティストとして西川さんは「労力や製作費のことを考えてほしい」と力説。
音楽業界のビジネスチャンスが減ってきているうえ、ファンがお金を出したがらないいまの状況はとても苦しいようです。
西川さんの持論に、多くの人から「応援の声だけじゃなく、対価も払っていきたい」「日本は知的財産への価値観が低いと思う」「身の引き締まるお話でした」といったコメントが寄せられています。
番組放送後、西川さんはTwitterを更新。今回の話は音楽業界に限ったことではないことをつづりました。
応援してくれるファンの気持ちは、アーティストにとって心の支えです。
しかし、商業での売り上げで資金を得ないと、作品を生み出し続けることはできません。
西川さんがいうように、素晴らしい作品の数々は誰かの血や汗でできています。その対価を払い、活動を応援していきたいですね。
[文・構成/grape編集部]