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木村花の『誹謗中傷事件』にカズレーザーが問題点を指摘 「正論すぎる」「さすが」の声

By - grape編集部  公開:  更新:

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2020年5月23日、プロレスラーの木村花さんが22歳という若さでこの世を去りました。

バラエティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)への出演をきっかけに、以前からSNSで不特定多数から誹謗中傷を受けていた木村さん。

家には遺書とみられるメモが残されていたほか、SNSに「誹謗中傷に傷付いたのは否定できない。お母さんや支えてくれたみんな、ありがとう。弱い私でごめんなさい」などの投稿をしていました。

木村さんの訃報は世間に大きな衝撃を与え、多くの人がネットでの誹謗中傷行為をとがめています。

カズレーザー、誹謗中傷について持論を展開

同月31日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、今回の件について特集。

ゲストであるタレントのダレノガレ明美さんによると、多い日は1日で千通ほどの誹謗中傷メッセージが来ることがあるといいます。

番組に出演するたびに「消えろ」「死ね」「国に帰れ」といった匿名のメッセージが何百通も寄せられるのだとか。

誹謗中傷の対処法について尋ねられたお笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんは、「誹謗中傷は絶対になくならない」と断言しました。

カズレーザーさんはこれまでも、着眼点の鋭いコメントが話題となっています。

誹謗中傷がなくならない理由として、カズレーザーさんはSNSの非対称なシステムを指摘しました。

たとえばフィルタリングかけたりとか、汚い言葉を制限したりすることは法的な根拠があればできると思うんですけど、SNSを運営する側がそれ(誹謗中傷)をあまり制限してないのと。

いったら新しい悪口なんてノータイムノーリスクで簡単に生み出せるので、多分、制限する方法はほぼないと思うんですよ。

多分問題なのは、(藤田)ニコルがさっきいった『指殺人』って言葉があるように、誰かを傷つけることができるけど、その代わり誰かをバズらせたり、賛同を表明することは簡単にできるんですよ。『いいね』っていう形で。

その代わりマイナスの感情とか範囲を表明する方法がリツイートとかメッセージっていう方法しかない。

そもそも、非対称なシステムな所がほぼ問題があって。

サンデー・ジャポン ーより引用

Twitterの場合は『いいね』という肯定的な評価ボタンしか存在しないため、批判をする時はコメントをするほか手段がないと指摘したカズレーザーさん。

なくならない誹謗中傷から逃げる方法として、「宣伝の関係でSNSをやめることはできない人以外はやめてもいいということを声を大にして伝えたい」と力説しました。

また、リアリティを売りにした番組への出演が誹謗中傷に発展したことについて、このように持論を展開しています。

もちろん熱を持って見てた方なら誹謗中傷しちゃうこともあるだろうし。これ(放送を)止めたところで多分、新しい方法で誹謗中傷する方はまあ無限に出てくると思うんですよ。

でも若い子とか、まだ未成熟な子に対して作ってる番組なんで。いったらですけど。その視聴者を「お前らがまだリテラシーが足りないんだ」っていうのは、ちょっと間違ってるなと思います。

そこは作り手がもっと配慮するべきだと思います。

サンデー・ジャポン ーより引用

「視聴者が未熟だからいけない」「バラエティ番組をリアルに受け止めるな」といった視聴者批判の声も相次いだ、今回の騒動。

視聴者だけでなく、配慮が足りなかった番組側にも責任はあるとカズレーザーさんは述べました。

ネットでは多くの人からカズレーザーさんの意見に共感する声が上がっています。

・カズレーザーさんはやっぱり頭がいい人だと思う、発言の一つひとつが的確だなあ。

・本当にそれ。視聴者みんなが「リアルにとらえちゃいけない」って分かってれば悲劇は起きなかった。でもそれは難しいから配慮が必要。

・この件を見る側だけの責任にするのはおかしい。SNSの非対称さも同意。

悲しいことに、きっと今後もネットでの誹謗中傷はいろいろな形で行われていくのでしょう。

木村さんのように心に傷を負ってしまう人を少しでも減らすため、情報を発信する側や受け取る側の意識改革が求められています。


[文・構成/grape編集部]

出典
サンデー・ジャポン

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