拾った子犬を施設に預けに来た男性 『最後のお願い』に涙腺崩壊
公開: 更新:
窓際が好きな柴犬 前脚をよく見ると…「声出して笑った」家の中でお気に入りの場所が決まっているというペットは多いでしょう。 柴犬のとんくんは、どうやら庭につながる窓辺がお気に入りスポットのようです。 夏には虫よけの特殊網戸を設置しても、隙間が開く位置に、とんくんが居座るため意...
「中身は小学生」といわれたハスキーの1枚 「器用だな」「笑いが止まらん」普段は、シベリアンハスキーらしくワイルドでクールな表情を見せるという、アイリスちゃん。しかし、飼い主(@irislady_husky)さんは、驚きの場所に座る姿を見て…?
アメリカのルイジアナ州では、1人の男性と1匹の子犬のストーリーに多くの人の心が揺さぶられています。
ある日曜日の朝、ニューオーリンズにある動物保護施設『ヴィラロボス・レスキューセンター』の職員であるリジーさんが出勤すると、施設の入口に子犬を連れた男性が座っていました。
男性に声をかけたリジーさんは、彼がその子犬を預けに来たことを知ります。
学校の教師をしているというその男性は、町をうろついている子犬を見かけて放っておけず、家に連れて帰ったのだそう。
ところが、まもなく大家さんに見つかり、子犬を追い出すようにいわれてしまいます。
男性はせめて「子犬にいい家族が見つかってほしい」と思い、『ヴィラロボス・レスキューセンター』に連れてきたのです。
実はこの時、施設は満員で、これ以上の動物を預かる余裕はありませんでした。
しかし、男性の思いやりに胸を打たれたリジーさんは、子犬を引き取り、「素晴らしい家族を見つけてあげよう」と心に決めます。
そして、男性は書類の記入を済ませると、「最後に1つだけ、お願いがあるのです。子犬に『さようなら』をいわせてください」といいました。
最後のお別れをする男性と子犬の姿を見て、リジーさんはたまらず涙があふれたそうです。
リジーさんは、教師である男性に敬意を表して、子犬に『スカラー(学者)』と命名しました。
『ヴィラロボス・レスキューセンター』のFacebookに投稿された男性とスカラーの写真には、同情の声が寄せられています。
・悲しいね。彼が子犬と暮らせたらよかったのに。
・子犬を見つめる男性の優しい表情に涙が出た。
・ペットと暮らせる物件が、もっと増えたらいいよね。
男性とスカラーが見つめ合う写真を見ると、まるで彼がスカラーに「幸せになるんだよ」と伝えているように思えますね。
男性も、スカラーを手放したくはなかったはず。しかし、すぐには引っ越しができないなど、やむを得ない事情があったのでしょう。
スカラーは現在、仮里親の家で過ごしながら、家族を募集しています。
男性とスカラーが一緒に過ごした時間は長くはありませんでしたが、彼らの間には強い絆が生まれていたように見えます。
きっとスカラーは、男性からもらった愛情をこれからも忘れることはないでしょう。
[文・構成/grape編集部]