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大量の紙パックを抱える女性 その理由に「が、頑張って…」

By - grape編集部  公開:  更新:

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新年度が始まる4月は、進学や就職、転勤など、身の回りの環境が大きく変わる人も多いはず。

中には、実家を離れ、新たな場所で一人暮らしを始めるという人もいるのではないでしょうか。

一人暮らしを始めると、自由に使える時間が増える反面、家事全般を1人でこなさなくてはなりません。慣れるまでは、大変なことも多いですよね。

この中でリサイクルできるものは…?

grapeでも、4月から初めての一人暮らしを始めた、ライターのゆきンこが、新生活に心躍らせています。

ある日の休憩中、先輩のあおきに、アドバイスをもらっていました。

あおき:…これが電気代を抑えるコツかな。
ゆきンこ:なるほど、勉強になります!

あおき

あとはゴミ出しだね!自治体によって収集の日が違うから間違えないように!分別とかは大丈夫?

ゆきンこ

それは問題ないと思います!

あおき

本当に~?じゃあクイズね!

【次のなかで、リサイクルできるものは?】

①:新聞紙や雑誌
②:段ボール
③:ティッシュペーパーの箱やお菓子の空箱(雑がみ)
④:紙パック

ゆきンこ

かんたん!①と②ですよね?

あおき

ブッブー!はずれ!これらは全部リサイクルができる『資源』だよ。

ゆきンこ

えええ!?『雑がみ』と『紙パック』は今まで普通に捨てちゃっていましたよ…。紙パックのジュース、よく飲むのに…。

あおき

結構知らない人もいるみたいだけど、実はどっちもリサイクルできるよ!特に紙パックは繊維が丈夫で質がいいから、リサイクル素材としても優秀なんだよ!

牛乳パックを始めとする『紙パック』は、計画的に育てられた針葉樹が原料となっています。

枝や曲がった木、木材をつくる時に余った部分などが使われているため、資源に無駄がなく環境に優しい容器で、リサイクルに適した素材。

使用後の紙パックを、洗って、開いて、乾かすことで、リサイクルをすることが可能になります。

ゆきンこ

知らなかった…。新聞や段ボールとかと一緒にリサイクルに出せばいいんですか?

あおき

ううん。リサイクルされるものが違うから、紙パックは紙パックだけでまとめて出さなきゃダメ

紙には、新聞紙、段ボール、雑がみ、紙パックなどさまざまな種類があり、リサイクルでそれぞれ違うものに生まれ変わります。

リサイクルされるものによって、運ばれる工場も異なるため、種類が違うものが混ざっていると、ただのゴミとして処理されてしまうことも…。

紙パックには『紙パック』マークが、ティッシュペーパーの箱、お菓子の空箱、紙袋などには『』マークがついているので、マークを見て分別する必要があります。

ゆきンこ

そうなんですね…!ちなみに紙パックは何にリサイクルされるんですか?

あおき

紙パックはトイレットペーパーとか、ティッシュになるの!1000㎖の紙パック6枚でトイレットペーパーが1つできるみたいだよ。

紙パックには、プラスチック素材のポリエチレンが含まれているため、分離できる設備がある再生紙工場へ運ばれます。

専用の機械でポリエチレンを分離した後に、きれいに洗浄され、主にトイレットペーパーとして生まれ変わるのです。

ちなみに、環境省請負調査の結果から計算すると、屋根型の1000㎖の紙パック1枚をリサイクルすると、燃えるゴミとして処理した場合と比べて、CO2を約70%削減することができるといいます。

ゆきンこ

ビン、カン、ペットボトルは日々当たり前にリサイクルに出していたけど、紙パックのリサイクルも大事ですね…。

あおき

紙パックは、洗って、開いて、乾かすという工程が必要だから、ちょっと手間はかかるけど、そのぶんリサイクルすることの意味も大きいよね。

ゆきンこ

本当にそうですね。よし!リサイクルのために、今日から紙パックの牛乳をいっぱい飲むことにします!

あおき

の、飲みすぎないようにね…。

『紙パック』はリサイクル資源として非常に優秀ですが、その回収率は低く、2021年度の使用済紙パックの回収率は29.5%だといわれています。

ゴミとして処理をした場合に比べて、CO2排出量の削減にもつながるなど、SDGsの取り組みとしても重要な紙パックのリサイクルは、地球環境のために私たちが個人でも行える活動の1つです。

新年度の始まりは、何かを始めるには絶好の機会。

日々の生活の中で、少しずつでもリサイクルに取り組んでみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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