ざるの洗い方を素材別に解説!ポイントや目詰まりの原因もご紹介
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ざるには食材を直接置くため、衛生面が気になり、正しい洗い方を知りたいという人もいるでしょう。
麺の水切りや野菜の水洗い、油揚げの油抜きなど、キッチンで活躍するざるは、いつの間にか目詰まりしていることも。
調理用ざるの網目は細かい形状のため、水洗いだけでは汚れを落とし切れずに、汚れが蓄積してしまう場合があるようです。
本記事では、ざるの正しい洗い方を素材別に解説します。ざるを清潔に保ちたい人や、ざるを洗う際に必要な道具について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
ざるの洗い方とポイント
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ざるの網目や縁周り、金属が折り返してある持ち手や底の部分は、隙間に水気や汚れが残りやすく、雑菌が繁殖しやすいため、念入りに洗うことが大切です。
ざるの構造上、食器用スポンジで表面を洗うだけでは、立体的に交差した網目の間に詰まっている汚れを落とし切れないのだとか。
ここでは、しっかりと汚れを落とすために、ざるの基本的な洗い方のポイントや必要な道具について見ていきましょう。
ざるの洗い方のポイント
ざるの洗い方のポイントとして、使い終わったらすぐに洗うことが大切です。以下では、基本的なざるの洗い方を紹介します。
つなぎ目には水がたまりやすいため、十分に乾燥させてから収納しましょう。
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ざるを洗う道具
以下の表では、ざるを洗う際に必要な道具の例をまとめました。
たわしやブラシは、ざるに強くあてると毛先がつぶれるため、軽めの力加減で毛先を使って洗いましょう。
たわしの中だと、繊維が細くしっかり洗えて、天然素材のしなやかな弾力性を併せ持つ『棕櫚(しゅろ)たわし』がおすすめです。
棕櫚たわしは、ヤシ科の樹木の繊維を加工して作られており、耐水性に優れ、乾きやすく衛生的といわれています。
【素材別】ざるの洗い方
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ざるにはステンレス製やプラスチック製、天然素材の竹製や木製のものがあり、素材ごとに特徴が異なるようです。
素材別の洗い方について、それぞれ見ていきましょう。
ステンレス製ざるの場合
ステンレス製ざるは、たわしで水洗いした後に熱湯を回しかけて除菌できるようです。
ただし、使用後にすぐ熱湯をかけると、タンパク質の汚れが熱で固まり、汚れを落としにくくなるのだとか。
また、ざるを麺類の湯切りに使った後に放置すると、デンプンの細かい粒子が網の目について、ぬめりが取れにくくなるそうです。洗う前には、しばらく水に浸けておくとよいでしょう。
金属製のざるの汚れがひどい場合は、酸素系の漂白剤を使って短時間浸け置きするという方法も有効なのだとか。
ただし、長時間にわたる酸素系漂白剤の浸け置きや塩素系漂白剤の使用は、金属を腐食させてサビや黒ずみの原因になるといわれているため、避けてください。
また、素材やコーティング加工などによっては漂白剤が使用できない製品があるため、取り扱い方法を確認してから使用しましょう。
なお、ステンレス製ざるには『重曹』も使用できます。以下は、重曹を使う場合の手順です。
揚げ物後などのしつこい油汚れには重曹を試してみるとよいでしょう。
プラスチック製ざるの場合
プラスチック製ざるは傷つきやすいため、柔らかいブラシでやさしく洗うことがポイントです。
プラスチック製のざるに固いたわしを使うと、ざるの表面に傷ができ、その傷に汚れが付着してしまうのだとか。
そのため、傷つきやすいプラスチック製のざるには、柔らかいキッチンブラシを使うようにしましょう。
また、定期的に漂白剤を使って消毒することもポイントだといわれています。
プラスチック製のざるには、塩素系と酸素系のどちらの漂白剤も使えるそうです。
食洗機で洗う場合は、耐熱90℃以上のプラスチック製のものを選ぶとよいでしょう。耐熱性の低いプラスチック製ざるに熱湯をかけると、変形する恐れがあるため、注意してください。
酸素系漂白剤を使用する場合の洗い方は、以下の通りです。
なお、漂白剤を使う際には、手荒れを防止するためにゴム手袋を着用しましょう。
竹製や木製など天然素材のざるの場合
天然素材のざるの場合は、使用後すぐにたわしで水洗いが基本です。
洗剤で洗うと素材本来の油分を落としてしまうとされています。そのため、油汚れが気になる場合にのみ、中性洗剤とスポンジで使い、洗剤が残らないようにしっかりすすぎましょう。
また、天然素材の中でも竹ざるは水分を吸収しやすく、水気が残った状態が続くとカビが生えやすいのだとか。
水洗い後は水気を拭き取り、風通しのよい場所で陰干しして乾燥させた後、天日干しすると長く使えるようです。
なお、濡れた状態の天然素材のざるをすぐに日光に当てると、急に乾燥してゆがみやひび割れが発生する恐れがあるとされているため、十分に乾かしてから天日干ししましょう。
また、湿気がこもってカビが生えてしまうことがあるため、ビニール袋に入れて保管することは避けてください。
天然素材のざるにカビが生えてしまった場合、まずはアルコールで拭き取ります。もしカビが深く根づいて色が残ってしまうようであれば、酸素系漂白剤を薄めて絞った布で拭き取りましょう。
なお、たわしで水洗いした後に消毒したい時や、竹製のざるが虫食いにあっているケースでは、熱湯消毒も有効だとされています。
ただし、天然素材のざるを食洗器で洗うと素材を傷つける可能性があるため、食洗器の使用は控えましょう。
【状況別】ざるの洗い方
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ここでは、ざるについた油汚れの落とし方や、黒ずみを落としたい場合の洗い方を解説します。
油汚れがひどい場合
油汚れがひどい場合には、重曹で浸け置き洗いがおすすめです。
家庭で発生する油汚れは酸性といわれ、アルカリ性の重曹は酸性の汚れを中和しやすくする作用が期待できます。
油汚れがひどい場合は、以下のような手順で洗ってみましょう。
重曹液に手が触れると手荒れする可能性があるため、皮膚が弱い人はゴム手袋をするなど、直接手で触れないように注意してください。
麺の湯切り後の黒ずみが気になる場合
ラーメンやそばのゆで汚れはアルカリ性だとされています。そのため、麺の湯切り後に黒ずみが気になる場合は、酸性のクエン酸で浸け置き洗いするのがおすすめです。
特にラーメンは原材料に含まれる『かんすい』の性質がゆで汚れに影響しているのだとか。かんすいとは、中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液のことです。
小麦粉に混ぜるとグルテンに作用して麺を薄黄色に発色させたり、生地を引き締めたり、弾力性をもたせる性質があるといわれています。
黒ずみを落としたい場合は、以下の方法を試してみましょう。
クエン酸は、レモンの輪切りやリンゴの皮、酢での代用も可能です。
クエン酸の代用品について詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
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ざるの洗い方に関するよくある質問
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ざるの洗い方に関するよくある質問についてまとめました。
ざるの洗い方が不十分だとどうなる?
ざるの洗い方が不十分だと、目詰まりして水切れが悪くなることでカビが発生しやすくなるほか、雑菌の温床となる恐れがあります。
また、ざるをひと晩水に浸けた状態で放置すると、500倍近く雑菌が増えてしまうのだとか。雑菌が増えている状態のざるを使用すると、食中毒のリスクが伴うようです。
こうなってしまうと、洗うだけでは雑菌を落としきれない可能性もあり、消毒が必要になるケースもあります。
食中毒のリスクを抑えるための対応策の一例として、学校給食の調理場では次亜塩素酸ナトリウム溶液を使った消毒が行われているようです。
ざるが目詰まりする原因は?
ざるが目詰まりする原因は、網目が細かく、洗いにくいことにあるでしょう。網目に詰まるものの例としては、調理時の油汚れやデンプン質のかす、細かい食材などが挙げられます。
例えば、乾燥ひじきを水で戻す際やそば、パスタなどを湯切りする時は目詰まりしやすいでしょう。
また、調理後すぐにざるを洗わずに放置していると、食材のかすが乾いて網目にこびりつきやすくなるのだとか。
こびりついた汚れを落とす時は、水を張った洗い桶に食器用洗剤を溶かして、ざるを約30分〜1時間浸け置いた後に、たわしやキッチンブラシでこすりましょう。
ざるの手入れが面倒だという人は、次に紹介する目詰まりしにくい形状のざるを使用することで、洗い物のストレスが減るかもしれません。
目詰まりしにくいざるの種類は?
目詰まりしにくいざるの種類は、ステンレス製の『16メッシュのざる』や『パンチングざる』なのだとか。ステンレス製はサビにくく耐久性が高いため、水回りで長期間使用しても劣化しにくいことが特徴です。
16メッシュのざるは、食材が網目に詰まりにくく、水切れがよいといわれています。メッシュとは、1インチ(2.54cm)中に何本の目があるかを示した単位です。
数字が大きいほど目が細かくなり、30メッシュは裏ごしに使う茶こしの目ほどの細かさで、一般的な網ざるは12~16メッシュ、8メッシュ以下は粗目といわれます。
また、パンチングざるは穴が均一で凹凸が少ないため、食材の繊維や細かい汚れが絡みにくく、使用後の洗い方も手軽なのだとか。
用途に合うメッシュの幅や形状のざるを選ぶとよいでしょう。
ざるの洗い方はたわしでこすり水で流すことが基本
ざるの洗い方は、たわしでこすって水洗いが基本です。しかし、水洗いを欠かさず行っていても、調理方法によっては、汚れを落としきれないこともあるでしょう。
そういった場合には、素材や汚れ具合に合わせて洗剤や重曹、クエン酸、漂白剤などを使い分けられると、ざるを衛生的に使えます。
ざるの目詰まりや汚れが気になる人は、本記事で紹介した洗い方をぜひ試してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]